口コミを書く
GUIDE / METAL-FILTER

金属フィルタとは?焼結金網・金属繊維・焼結金属の種類と、ろ過精度・使える温度・価格の選び方

化学・樹脂・食品の工程で液やガスをこす金属フィルタ(メタルフィルター)の4つの種類(焼結金網・金属繊維焼結・焼結金属粉末・巻線焼結)、表面ろ過と深層ろ過の違い、ろ過精度と使える温度、洗って使い回すときの注意、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

金属フィルタは、金網・金属繊維・金属粉末・ワイヤーを焼き固めて作るフィルターです。メタルフィルター・焼結金属フィルターとも呼びます。ろ材の作りで、焼結金網・金属繊維焼結・焼結金属粉末・巻線焼結の4つに分かれます。選ぶときは「何μmまで取るか」「何℃で使うか」「どんな形が要るか」の3つを先に決めます。

金属フィルタとは

金属フィルタは、ステンレスなどの金網・繊維・粉末・ワイヤーを焼結して1つにした、液やガスをこすフィルターです。紙や樹脂のフィルターより熱と圧力に強く、洗って何度も使えます。化学プラント、樹脂やフィルムのポリマーのろ過、食品、粉体の工程で使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか、日本法人が自社グループの製品として売る金属のろ材とエレメントを、代表の製品の単位で載せています。半導体のガスフィルター、配管のストレーナ、作動油のオイルフィルター、膜のメンブレンフィルターは別のページで扱います。

4つの種類

  • 焼結金網:金網を重ねて焼結した板です。例は富士フィルター工業のフジプレートと、ニチダイフィルタのポアメットです
  • 金属繊維焼結:細いステンレス繊維の不織布を焼結したものです。例は日本精線のナスロンフィルターと、ニチダイフィルタのメタルファイバーです
  • 焼結金属粉末:金属の粉を型に詰めて焼き固めたものです。例は日本精線のNPMフィルター、マイクロフィルターのシームレスパイプ、技研パーツの円盤型焼結フィルターです
  • 巻線焼結:ワイヤーを芯に巻いて焼結した管です。例は富士フィルター工業のフジロイです
  • 日本ポールのPMMメタルメンブレンは、焼結した金網の孔にステンレス粉末を埋めて焼結した複合のろ材です

表面ろ過と深層ろ過

  • 焼結金網は表面でごみを止める表面ろ過です。逆洗でごみを落としやすく、ニチダイフィルタのポアメットは洗って繰り返し使えます
  • 金属繊維焼結は中でもごみを捕まえる深層ろ過です。たくさん溜められるので長く使えます。日本精線のナスロンフィルターの空隙率は40〜80%です
  • ニチダイフィルタは、メタルファイバーを表面+内部ろ過と説明しています

ろ過精度

  • 富士フィルター工業のフジプレートは、0.3μmから200μmまで選べます
  • 富士フィルター工業のフジメタルパウダーは、0.1〜200μmです
  • 日本精線のナスロンフィルターは1〜120μm、NPMフィルターは10〜50μmです
  • 日本ポールのPMMメタルメンブレンは、2μmの絶対ろ過精度があります
  • 関西金網は、ろ過精度100〜150μmあたりを境に、粗いものをストレーナ、細かいものをフィルターと呼ぶと説明しています

使える温度

  • フジプレートは-269〜480℃、ポアメットは最高480℃まで続けて使えます
  • マイクロフィルターのステンレスは-160〜600℃、ブロンズは-160〜300℃です
  • フジメタルパウダーは最高950℃です
  • カートリッジは、シール材と流体で上限が変わります。PMMメタルメンブレンはPTFEのとき232℃です

材質

  • 標準はSUS316Lが多く、ナスロンフィルター・NPMフィルター・ポアメット・メタルファイバーはどれもSUS316Lです
  • フジプレートはSUS304・SUS316・SUS316Lで、ハステロイ・モネル・インコネル・ニッケルも作ります
  • フジロイはチタンでも作れます

手入れ

  • ニチダイフィルタのメタルファイバーは、逆洗・超音波洗浄・化学的洗浄・熱分解で再生できます
  • プリーツにするとろ過面積は広がりますが、洗いにくくなることがあると関西金網は説明しています
  • マイクロフィルターのパイプは好きな長さに切れますが、切った面ではろ過しません

値段と買い方

  • 値段を公式に出しているのはマイクロフィルターの通販です。ステンレスのシームレスパイプ(外径10mm・長さ500mm)は34,500円、ステンレスの円板(直径50mm・厚さ5mm)は7,000円です
  • 技研パーツは、よく使う寸法の円盤型とねじ付きを規格品でそろえていて、試作は最短3日で作ります
  • ほかの会社は、形・大きさ・ろ過精度を決めてから見積もります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉