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GUIDE / ENABLING-SWITCH

イネーブルスイッチとは?ロボットのティーチングで使う3ポジションのイネーブルスイッチの種類(グリップ・手持ち形とペンダント組込み形)と、接点・保護等級・接続の選び方

軽く押した中間の位置でだけ機械の動きを許す3ポジションのイネーブルスイッチの仕組み、2ポジションや非常停止との違い、グリップ・手持ち形とペンダント組込み形の使い分け、接点の数・保護等級・配線のつなぎ方・寿命を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

イネーブルスイッチは、軽く押した中間の位置でだけ機械の動きを許す、3ポジションのスイッチです。手を離しても、強く押し込んでも止まります。手に持つグリップ・手持ち形と、ティーチングペンダントに組み込む形に分かれます。選ぶときは「手に持つか組み込むか」「接点はいくつか」「保護等級はどこまでか」の3つを先に決めます。

イネーブルスイッチとは

イネーブルスイッチは、ロボットのティーチングや装置の段取りで、作業者が押しているあいだだけ機械の動きを許すスイッチです。IDECは、危ないときに手を離すか強く握りこむという人間の反射的な動作に合わせたスイッチと説明しています。イネーブル装置・グリップスイッチとも呼びます。

比較ページには、日本の会社と、自社グループ製品を日本語で案内する日本法人の型番を、1社1〜2製品で載せています。ティーチングペンダントそのもの、非常停止スイッチ単体、ライトカーテンは載せていません。

3ポジションの動き方

  • 離した位置(ポジション1)はOFF、軽く押した中間の位置(ポジション2)はON、強く押し込んだ位置(ポジション3)はOFFです
  • オイヒナーの説明では、作動許可は第2段階(中央位置)⁠で⁠だ⁠け働き、放すかさらに押し込むと切れます
  • 押し込んだOFFから離してOFFに戻る間は、ONになりません。IDECのHE5B形はIEC60204-1とIEC60947-5-8に合わせています
  • 2ポジションのスイッチは、握り込むとONで、驚いて握り込んでも止まりません。そこが3ポジションとの違いです

2つの種類

  • グリップ・手持ち形は、手で握って持ち歩きます。例はIDECのHE1G-L20ME、シュメアザールのZSD5CC、オイヒナーのZSM2300、ピルツのPIT en1.0p-5m-sです
  • ペンダント組込み形は、ティーチングペンダントや操作器に穴をあけて付けます。例はIDECのHE5B-M2PBで、直径16mmの穴に付けます

接点とほかの機能

  • 安全回路を2重にするため、2接点の型が多いです。IDECのHE5B-M2PBとHE1G-L20MEは2接点です
  • シュメアザールのZSD5CCは、NO接点2・NC接点1です
  • IDECのHE2B形は、大形のペンダント向けに最大6接点までそろえています
  • IDECのHE1G-L20MEは非常停止付き、オイヒナーのZSM2300はLEDで作動許可の状態を見られます
  • IDECのHE6B形のモニタスイッチは、ボタンを戻したOFFと押し込んだOFFを見分けます

保護等級と配線

  • 保護等級は、シュメアザールのZSD5CCがIP66、IDECの2製品とピルツのPIT en1.0p-5m-sがIP65、オイヒナーのZSM2300がIP54です
  • IDECのHE1G-L20MEはねじ端子でつなぎます
  • オイヒナーのZSM2300は、5mのコイル状ケーブルの先がばらの線です
  • ピルツのPIT en1.0p-5m-sは、5mケーブルの先にM12アングルコネクタが付いています

寿命と値段

  • シュメアザールのZSD5CCの機械的寿命は、ステージ1-2-1で100万回、1-2-3-1で10万回です
  • 押し込みまで使う回数の多い現場では、交換の時期を決めておきます
  • このページの5製品は、どれも公式ページに定価を出していません。型番を決めて見積もりを頼みます
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