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GUIDE / DCS

分散制御システム(DCS)⁠と⁠は⁠?プラント向けDCSの種類(大規模向け・小規模向け)と、冗長化・通信規格・価格の選び方

石油化学・製薬・電力などのプラントで温度や流量を制御する分散制御システム(DCS)の種類、PLCやSCADAとの線引き、冗長化のしかた、通信規格、タグ数を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

分散制御システム(DCS)は、プラントの温度や流量を複数のコントローラに分けて制御し、運転を監視するシステムです。公式が書く規模で分けると、小規模から大規模まで広げる型と、小規模・中小規模向けの型があります。選ぶときは「どの規模か」「どこまで冗長化するか」「既設をどう生かすか」の3つを先に決めます。

分散制御システム(DCS)⁠と⁠⁠⁠⁠は

DCSは、コントローラ・操作監視の端末・制御バスを1つのシステムとして組み、プラントの運転をまとめて見ます。横河電機のCENTUM VPなら、コントローラのFCSと端末のHISをVnet/IPでつなぎます。

比較ページには、メーカーが自社のブランドで案内するDCSを、シリーズの単位で載せています。小規模な装置の制御に使うPLCと、SCADAソフトだけの製品は載せていません。

2つの種類

  • 小規模から大規模まで広げる型:同じシステムで大きくできます。例は横河電機のCENTUM VP、富士電機のMICREX-NX、エマソンのDeltaV、三菱重工業のDIASYS Netmation 4Sです
  • 小規模・中小規模向けの型:試験プラントや一部の設備に入れます。例は横河電機のCENTUM VP Basic、富士電機のMICREX-VieW XXです
  • アズビルのHarmonas-DEO、東芝インフラシステムズのCIEMAC VSとCIEMAC-DS/nv、シーメンスのSIMATIC PCS 7は、対象の規模を公式に書いていません

冗長化のしかた

  • 横河電機のCENTUM VPは、Pair&Spare方式で二重系を照合します
  • アズビルのHarmonas-DEOは3重化CPUで、待機冗長のような切り替えの遅れがありません
  • 三菱重工業のDIASYS Netmation 4SのDPSは、最大4重化で多数決をとります
  • 富士電機のMICREX-NXは、切り替えが100ms未満(標準30ms)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • エマソンのDeltaV IQコントローラは、独立したホストで1:1の冗長を組みます

通信規格

  • 横河電機のCENTUM VPは、HART、PROFIBUS-DP、PROFINET、Modbus、EtherNet/IPなどをつなげます
  • 富士電機のMICREX-NXは、Ethernet、PROFIBUS、PROFINETで通信します
  • 三菱重工業のDIASYS Netmation 4Sは、Modbus、Profibus、HARTに対応します
  • 東芝インフラシステムズのCIEMAC VSは、TC-net I/Oで最大32ノードをつなげます

既設のDCSの更新

  • 東芝インフラシステムズのCIEMAC-DS/nvは、既設の東芝製ハードウェアとアプリケーションを引き継げます
  • 東芝インフラシステムズのCIEMAC VSは、システムの部分的な更新もできます
  • アズビルのHarmonas-DEOは、従来のHarmonasやIndustrial-DEOと互換性があります
  • 富士電機のMICREX-VieW XXは、従来のMICREXシリーズと高い継承性があります

点数と値段

  • タグ数を公式に出しているのは東芝インフラシステムズのCIEMAC VSで、8,000タグ/システムです
  • ほかの製品は公式ページで点数を確かめられません。必要な点数を伝えて各社に確かめます
  • 表の製品に公開価格はありません。構成を決めて各社に見積を頼みます
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