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GUIDE / OXYGEN-ABSORBER

脱酸素剤とは?業務用の脱酸素剤の種類(鉄系・非鉄系、自力反応型・水分依存型)と、水分活性・サイズ・作業時間の選び方

食品や部品の密封包装に入れる業務用の脱酸素剤(酸素吸収剤)の種類、水分活性で決まるタイプ、袋の中の酸素量からのサイズの計算、外袋を開けたあとの作業時間、金属探知機・電子レンジ・冷凍への対応を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

脱酸素剤は、密封した包装の中の酸素を吸い取り、カビや酸化を防ぐ小袋の薬剤です。酸素吸収剤とも呼びます。主成分で鉄系と非鉄系(有機系)、吸い始め方で自力反応型と水分依存型に分かれます。選ぶときは「食品の水分活性」「袋の中の酸素の量」「包装したあとに金属探知機を通すか」の3つを先に決めます。

脱酸素剤とは

脱酸素剤は、酸素を通しにくい袋や容器に食品と一緒に入れて密封し、中の酸素を吸い取る小袋です。三菱ガス化学の解説では、密閉容器の中を酸素濃度0.1%以下にして、カビや好気性菌の増え方、油の酸化、変色、虫を抑えます。食品のほか、医薬品や金属部品のさび止めにも使います。

比較ページには、日本の会社が自社ブランドで作る業務用の脱酸素剤を、各社の代表の品種の単位で載せています。乾燥剤、水処理用の脱酸素の薬剤、酸素吸収フィルムは載せていません。

3つの種類

  • 鉄系の自力反応型は、反応に必要な水分を中に持っていて、空気に触れるとすぐ吸い始めます。三菱ガス化学のエージレスZP、鳥繁産業のエバーフレッシュQ-100、パウダーテックのワンダーキープRPなどです
  • 鉄系の水分依存型は、食品から出る水分に触れてから吸い始めます。水分活性0.85以上の切り餅や生麺に使い、乾燥食品には使えません。パウダーテックのワンダーキープXW、アイリス・ファインプロダクツのサンソカットWYRなどです
  • 非鉄系(有機系)は、ビタミンCなどの有機物で酸素を吸います。金属探知機に反応しないか感度が低いので、包装したあとの異物検査に通せます。三菱ガス化学のエージレスGLS、日本化薬フードテクノのモデュランTGなどです

水分活性で選ぶ

  • 水分活性が0.85以上なら、水分依存型を使います。ワンダーキープXWとサンソカットWYRは、どちらも0.85以上です
  • それより低い食品は自力反応型です。ワンダーキープRPは0.30〜0.85、エバーフレッシュQ-100は0.95以下に使います
  • 非鉄系では、エージレスGLSが0.3〜0.95、エバーフレッシュCO-100が0.30〜0.90です

サイズ(酸素吸収量)の決め方

  • 袋の中の酸素の量を出し、それより吸収量の大きいサイズを選びます
  • アイリス・ファインプロダクツの計算は「(たて×よこ×高さ-中身の重さ)×0.21」です。食品の比重はほぼ1と見ます
  • 鳥繁産業のエバーフレッシュQ-100は、酸素吸収量が100mlで、袋の大きさは45×40mmです
  • フロイント産業のネガモールドZNの500は、酸素吸収量が500mlで、適用空気量は2,500mlです

外袋を開けたあとの作業時間

  • 自力反応型は開けたとたんに吸い始めるので、作業時間が短めです。エバーフレッシュQ-100は2時間以内、サンソカットGNは1時間です
  • 水分依存型は長めで、ワンダーキープXWは8時間以内です
  • 残りは外袋に戻して空気を抜き、シールしてしまいます

袋と使い方の注意

  • 酸素を通しにくい袋を使います。アイリス・ファインプロダクツは、酸素透過度20ml/㎡・atm・24hr以下の包材を勧めています
  • ピンホールがあると、穴から酸素が入って効きません
  • 真空包装と一緒に使うなら、脱気を弱めにします
  • 酸素が無くても増える嫌気性菌や酵母には効きません。夏場にも保存試験をして、賞味期限を決めます
  • ふつうの脱酸素剤は、電子レンジで温める前に取り出します。入れたまま温められるのは、サンソカットのFWE・GNEのような電子レンジ用の型だけです
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