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GUIDE / FULL-HARNESS

フルハーネスとは?墜落制止用器具の種類と、高さ・特別教育・使用可能質量・交換時期の選び方

高所作業で着るフルハーネス(墜落制止用器具)の仕組み、腿ベルトの形による種類の違い、何メートルから着せるか、特別教育、使用可能質量、ランヤードの選び方、交換の目安を、厚生労働省の資料とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月21日更新

この記事の答え

フルハーネスは、肩・腿・胸のベルトで体全体を支え、落ちたときの衝撃を分けて受け止める墜落制止用器具です。選ぶときは「作業の高さと柱上作業かどうか」「体重と装備の合計(使用可能質量)⁠」「腰道具を下げるか(胴ベルトを付けるか)」の3つを先に決めます。

フルハーネスとは

法令の名前は墜落制止用器具で、以前は安全帯と呼んでいました。厚生労働省は、墜落制止用器具はフルハーネス型を原則とし、落ちたときに地面に届くおそれのある高さ6.75m以下では胴ベルト型(一本つり)も使えるとしています。

比較ページには、作業者が着るフルハーネス本体を、1社1〜2製品に絞って載せています。胴ベルト型、ランヤードなどの部品だけ、ロープ高所作業やレスキュー専用の器具、代理店が売る他社ブランドの製品は載せていません。

3つの方式

  • 腿V字型:腿ベルトがお尻の下からV字に回り、骨盤を包む形
  • 腿水平型:左右の腿を別々に水平に巻く形。脚を開きやすい
  • 柱上作業対応型:電柱や鉄塔で体を預けるワークポジショニング用のベルトを付けられる形

このページの例は次のとおりです。

  • 腿V字型:サンコーのPANGAEA CANYON、タジマのセフハーネスA、谷沢製作所のST#572A‑N
  • 腿水平型:藤井電工の黒影ハーネス、タジマのハオルハーネスHA、トーヨーセーフティのKARUハーネスDX、ミドリ安全のMHF‑F1100BK
  • 柱上作業対応型:藤井電工のレヴォハーネス(柱上作業用)、ミドリ安全のMHF‑1050BKFD‑UP‑WP
  • 腿の形の記載なし:ペツルのニュートン、3Mのエグゾフィット ネックス

何メートルから着せるか

  • 一般的な建設作業では、5mを超える所でフルハーネス型を使います
  • 柱上作業では、2m以上の所でフルハーネス型を使います
  • 落ちたときに地面に届くおそれのある6.75m以下では、胴ベルト型も使えます

特別教育

高さ2m以上で作業床を設けにくい所で、フルハーネス型を使って作業する業務は、特別教育が必要です。時間は学科4.5時間、実技1.5時間です。

使用可能質量

製品ごとに使用可能質量が決まっていて、体重と装備品の合計がそれを超えないものを選びます。このページの製品では、谷沢製作所のST#572A‑Nが140kg以下、タジマのハオルハーネスHAが100kg以下です。ランヤードにも別に使用可能質量があります。

ランヤードの選び方

  • フックを腰の高さ以上に掛けられるなら、第一種ショックアブソーバ付き
  • 足元に掛けるなら、第二種ショックアブソーバ付き
  • フルハーネスとランヤードは、メーカーが決めた組み合わせで使う

交換の目安

法令で決まった年数はありません。サンコーは、フルハーネスは使い始めから3年、ランヤードは2年を交換の目安にしています(同社と安全帯研究会の推奨)。一度でも落ちた衝撃がかかったものは、年数に関係なく使いません。

出典

  • 厚生労働省「安全帯が「墜落制止用器具」に変わります!」
  • サンコー TITAN 総合カタログ
  • 各メーカーの公式サイト・公式通販
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