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GUIDE / FUNMUKI

噴霧器とは?手動・充電式(電動)・エンジンの動力噴霧器・ミストファンの違いと選び方

業務で使う噴霧器の4つの種類、圧力と吐出量の見方、除草剤と防除での使い分け、バッテリーの共用、農薬を撒くときの国の通知、消毒液の空間噴霧についての厚生労働省の見解を、メーカーの公式資料と国の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

噴霧器は、薬液や水にポンプで圧をかけて細かい霧にし、ノズルから撒く機械です。業務で使うものは、手でこぐ手動、電池で回す充電式(電動)、エンジンで回す動力噴霧器(動噴)、霧を風で送るミストファンの4つに分かれます。選ぶときは「何を撒くか(除草剤か防除か、水か)⁠」「どのくらいの広さか」「電源や燃料が使えるか」の3つを先に決めます。

噴霧器とは

噴霧器は、タンクの薬液や水に圧をかけ、ノズルから細かい粒にして撒く機械です。農業や造園では病害虫の防除と除草に、工場や倉庫では暑さ対策のミストに使います。圧が高いほど霧は細かく遠くまで飛び、低い圧では粒が大きく飛び散りにくくなります。

比較ページには、業務で使う噴霧器のうち、手動・充電式・エンジンの動力噴霧機・ミストファンの4種類を、各社の代表の型式で載せています。家庭の園芸用の小型スプレーだけの製品、ドローンや無人ヘリの散布、トラクターに付ける大型の防除機、塗装用のスプレーガンは載せていません。

4つの種類

  • 手動の噴霧器:レバーをこいで圧をかけて撒きます。蓄圧式は先に圧をためてから撒きます。例は麻場のSP‑15X(15L)、フルプラのNo.7800(12L)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 充電式・電池式の噴霧器:電池でモーターとポンプを回し、同じ圧で撒き続けます。例は共立のSBL153、工進のSLS‑15H、マキタのMUS158D、麻場のBP‑1511HM、丸山製作所のMSB2210Liです
  • エンジン・動力噴霧機:エンジンでピストンポンプを回し、高い圧で撒きます。外のタンクから吸うセット動噴(丸山製作所⁠のMS319EA、有光工業のCSP‑425D5)と、背負うエンジン動噴(共立のSHPE2025DX、工進のES‑20PDX)⁠があります
  • ミストファン・霧の冷房機:細かい霧をファンの風で送り、蒸発する熱で冷やします。例はスーパー工業のSFC‑104‑2、ナカトミのMISF‑45NQ、いけうちのCOOLJetter CLJ‑CSAです

手動と電動(充電式)の選び方

  • たまに少しだけ撒くなら手動で足ります。麻場のSP‑15Xは最高圧力0.4MPaで、電池も燃料も使いません
  • 毎日何タンクも撒くなら、こぐ手間のない充電式にします。マキタのMUS158DはI型2頭口ノズルで約205分撒けます
  • 電動工具のバッテリを持っているなら、同じ電池で動く型を選びます。マキタのMUS158Dはマキタの18V、麻場のBP‑1511HMは付属のアダプタでHiKOKIとマキタの18V電池が使えます
  • 圧力は製品で大きく違います。除草剤向けの共立SBL153は0.3MPa、高い木の消毒に使う工進SLS‑15Hは最高1.0MPa、丸山製作所のMSB2210Liは2.0MPaです

エンジンの動力噴霧器の選び方

  • 広い畑や果樹園に長いホースで撒くなら、セット動噴にします。丸山製作所のMS319EAは最高圧力5.0MPa・吸水量20L/min、有光工業のCSP‑425D5は4.0MPa・20.5L/minです。薬液タンクとホースは別に用意します
  • 背負って歩くなら、背負式のエンジン動噴です。共立のSHPE2025DXは20Lタンクで、圧力を0.7〜2.5MPaの間で切り替えます。工進のES‑20PDXは圧力を6段階に切り替えて、除草から消毒まで使い分けます
  • 燃料は混合ガソリンです。背負うと、本体だけで共立のSHPE2025DXが8.8kg、工進のES‑20PDXが7.3kgあります

ミストファンの選び方

  • 水道につなげるか、タンクで回すかを先に決めます。スーパー工業のSFC‑104‑2はボールタップ付きで水道にもつなげます
  • タンクで回すときは、満水で何時間回るかを見ます。SFC‑104‑2は約49.0Lで約11時間、ナカトミのMISF‑45NQは25Lで約2時間、いけうちのCLJ‑CSAは50Lで約3時間です
  • ノズルの目詰まりが心配なら、ノズルを使わない遠心式(SFC‑104‑2)を選びます

農薬・除草剤を撒くときの決まり

  • 農薬は、農薬取締法で登録され、その作物に使えるものを、ラベルの使い方(回数・量・濃度)を守って使います
  • 住宅や学校、公園の近くでは、無風か風の弱いときに撒き、飛び散りを抑える飛散低減ノズルを使うよう、農林水産省と環境省が通知で求めています。前もって周りの住民に、目的・日時・農薬の種類・連絡先を知らせます
  • 農薬登録のない除草剤(「非農耕地用」⁠な⁠ど⁠)を、農作物や樹木、芝、花の栽培や手入れに使うことは法律で禁止されています。登録のある除草剤には「農林水産省登録第〇〇〇〇〇号」の表示があります

消毒液の噴霧について

  • 厚生労働省は、人がいる所に消毒や除菌をうたう商品を空間噴霧することを勧めていません。空間噴霧用の消毒剤として承認された医薬品・医薬部外品はありません
  • 人がいる空間に次亜塩素酸ナトリウム水溶液を噴霧してはいけません。アルコールは燃えやすいので、空間噴霧は絶対にしません
  • 電動のポンプで消毒剤を撒く機器は、電気用品安全法では「電気噴霧機」⁠と⁠し⁠て扱います(経済産業省の解釈)

値段の見方

希望小売価格を公式に出しているのは、比較ページの14製品中4製品です。充電式の共立SBL153(15L)が47,300円、麻場のBP‑1511HM(15L・電池と充電器は別売り)が81,950円、エンジン背負式の共立SHPE2025DX(20L)が132,000円、丸山製作所のセット動噴MS319EAが326,700円(どれも税込)。方式とタンク容量が同じ級で3製品以上そろわないので、高め・安めは決めていません。ほかの製品はオープン価格か公式に出ていないので、型式を決めて販売店で見積もりを取ります。

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