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GUIDE / CLEAN-BENCH

クリーンベンチの選び方:仕組みと種類(垂直気流・水平気流・バイオクリーンベンチ・卓上型)

工場の検査室や研究所で、ほこりや雑菌を入れずに作業する台クリーンベンチについて、仕組みと空気の流れ、垂直気流・水平気流・バイオクリーンベンチ・卓上型と簡易型の違い、安全キャビネットやドラフトとの違い、殺菌灯とガスバーナーの使い方、置く場所と価格の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月23日更新

この記事の答え

クリーンベンチは、HEPAフィルターでこしたきれいな風を作業台に吹き出し、ほこりや雑菌を入れずに作業するための囲い付きの作業台です。広く使うなら垂直気流、板状のワークや顕微鏡の作業なら水平気流、細胞や微生物を扱って部屋の空気も汚したくないならバイオクリーンベンチ、机の上で少量を扱うなら卓上型を選びます。病原体は安全キャビネット、有害なガスはドラフトチャンバーで扱います。

クリーンベンチとは

クリーンベンチは、送風機で吸った空気をHEPAフィルターに通し、作業台へまっすぐ吹き出す装置です。箱の中が外より高い圧力になるので、外のほこりや雑菌が入りません。構造・性能・試験方法は JIS B 9922 で決まっていて、主フィルターはHEPAかULPAです(興研の解説)。

比較ページには、日本に本社がある会社が自社で作るか自社ブランドとして売り、公式サイトで型番と仕様を確かめられた製品を、1社1〜2製品に絞って載せています。クリーンブースの比較に載せたクリーンベンチは、このページでは同じ会社のほかの型を選びました。

4つの方式

垂直気流(標準・⁠⁠⁠陽圧)

  • 上のフィルターから下へ吹き、作業台の上を陽圧に保ちます
  • 前面のガラス扉を少し開けて、手を入れて作業します
  • 部品の組み立てから培地づくりまで、いちばん広く使われる形です

水平気流

  • 奥のフィルターから手前へ水平に風を流します
  • ワークを風上、人を風下に置くので、人から出るくずが付きにくくなります
  • 前面にシャッターが無い型が多く、背も低めです

バイオクリーンベンチ(循環排気式)

  • 吹き出した風を中で回し、一部をHEPAフィルターに通して外へ出します
  • 作業する所を弱い陰圧にし、前面のエアカーテンで中と外の空気を分けます
  • 試料だけでなく作業者と部屋も守りますが、バイオハザード対策用ではありません

卓上型・簡易型

  • 今ある机や実験台の上に載せる小さな型です
  • 床置きより値段が低く、運び込みや移設も楽です
  • 樹脂の箱やカーテンに小さなファンフィルターユニットを付けた簡易型もあります

選ぶときに見るところ

清浄度と吹出風速

  • 表の製品の多くはISOクラス5(旧米国連邦規格のクラス100)で⁠⁠⁠⁠す
  • 吹出風速は製品ごとに測り方が違うので、同じ「以上」「約」の書き方どうしで比べます

殺菌灯とガスバーナー

  • JIS B 9922 は、決めごとが無い限り照明と殺菌灯を同時に点けない作りにするよう定めています
  • ガスバーナーを使うなら、ガス配管とフットスイッチの付いた型を選びます

置く場所と運び込み

  • 床置きの型は重く、搬入口の幅と、扉を全部開けたときの高さを先に確かめます
  • 本体を分けて運び込める型もあります

安全キャビネット・ドラフトとの違い

  • クリーンベンチは試料をきれいな空間で扱うのが目的です
  • 安全キャビネット(バイオハザード対策用キャビネット)は、作業者を病原体から守るのが第一の目的です
  • ドラフトチャンバーは、有害なガスを吸い込んで屋外へ出し、作業者を守ります
  • クリーンベンチは箱の中から外へ風を押し出すので、溶剤の蒸気や有害なガスが出る作業には使いません

価格の見方

  • 値段を公開しているのは、卓上型の3製品と床置きのバイオクリーンベンチ2製品だけです
  • 床置きの型は、搬入・据え付けの費用が別のことがほとんどです
  • セミオーダーの型は、寸法と仕様を伝えて見積もりを取ります
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