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GUIDE / VACUUM-CHAMBER

真空チャンバーとは?研究・成膜・真空試験に使う真空チャンバー(真空容器)の種類(角型・超高真空用・卓上の真空槽)と⁠、材質・到達圧力・フランジ・価格の選び方

中を真空にして実験や加工をする真空チャンバー(真空容器・真空槽)の3つの種類、ステンレス・アルミ・チタンの材質、到達圧力、ICF・JIS・NW(KF)のフランジ、強度と放出ガス、セミオーダーと値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

真空チャンバーは、真空ポンプをつないで中の空気を抜き、成膜・熱処理・真空試験などに使う容器です。真空容器・真空槽とも呼びます。形と使い方で、扉やふたで出し入れする角型・箱型、ICFフランジで組む超高真空用の円筒・キューブ型、加熱台や排気系の付いた卓上の真空槽に分かれます。選ぶときは「どこまで真空にしたいか」「中に何を入れるか」「どの規格のフランジでつなぐか」の3つを先に決めます。

真空チャンバーとは

真空チャンバーは、真空装置の中心になる容器です。チャンバーだけでは働かず、真空ポンプを付けて中を真空にし、真空計で圧力を見ます。材質は真空用の材料から選び、主にステンレスを使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る真空チャンバーを、代表の型の単位で載せています。注文を受けてから作る製品が多い分野なので、セミオーダー品と、公式ページに仕様がある製作品も載せました。真空ポンプ、ゲートバルブ、成膜装置一式は載せていません。

3つの種類

  • 角型・箱型は、扉やふたを開けて出し入れする型です。赤田工業の蝶番開閉タイプや、サンプラテックのドライチャンバー DC-280 があります
  • 超高真空用は、ICFフランジで組み、内面を電解研磨してベーキングをかける型です。北野精機の超高真空チャンバー、コミヤマエレクトロンのチタン製、真空光学の六方キューブチャンバーがあります
  • 卓上・実験用の真空槽は、ホットプレートや排気装置まで組み合わせた型です。MSAファクトリーのPH222とPH222-T、シィアイテクノのガス置換対応卓上真空装置、DINOVACの実験用真空チャンバーがあります

材質の違い

  • ステンレスがいちばん多く、北野精機の超高真空チャンバーはSUS304かSUS316Lが標準です
  • 赤田工業のアルミ真空チャンバーは、フタがA5052で、Oリングでふさぎます
  • コミヤマエレクトロンはチタン製も作り、2.0E-8Paに届いた実績があります。チタンは耐食性にも優れます

到達圧力(真空度)

  • シィアイテクノのガス置換対応卓上真空装置は、1E-4Pa以下まで引けます
  • DINOVACの実験用真空チャンバーは、10Pa以下です
  • MSAファクトリーのPH222は100Pa程度、PH222-Tは70Pa程度で、使う真空ポンプで変わります
  • 超高真空にするなら、内面の研磨とベーキングまで済ませたチャンバーを選びます

フランジと接続口

  • 北野精機は、超高真空ではICF規格、Oリングを使う高真空のチャンバーではICF・JIS・ISOを使い分けます
  • 赤田工業の角型チャンバーは、JIS・NW(KF)・ICF・テーパーソケットから選べます
  • ICFフランジは、-190℃から+450℃まで使えます

強度と放出ガス

  • 中を真空にすると、大気圧で1平米あたり10tの力がかかります。大きいほど板の厚さや補強のリブを増やします
  • 真空の妨げになるのは、壁と素材から出る放出ガスです。内面をバフ研磨してから電解研磨して減らします
  • 北野精機の超高真空チャンバーは、社内の真空炉で450℃・48時間ベーキングしてから出します

頼み方と値段

  • 赤田工業のセミオーダー型は、寸法を指定するだけで設計がいらず、問い合わせの翌営業日に見積もりが出ます
  • 値段を公式に出しているのは2社です。サンプラテックのドライチャンバー DC-280は341,000円(標準小売価格)、シィアイテクノのガス置換対応卓上真空装置は排気装置込みで5,000,000〜6,500,000円(税別、参考価格帯)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの会社は、寸法・材質・ポートの数と向きを伝えて見積もりを取ります
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