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GUIDE / SANGYO-ENGINE

産業用エンジンとは?ガソリン・ディーゼルの種類と、排気量・定格出力・回転数の選び方

建設機械・農機・ポンプに組み込む産業用エンジンの種類、定格出力と最大出力、グロスとネット、空冷と水冷、出力軸と排ガス規制の確認方法を、メーカー公式資料でまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

産業用エンジンは、建設機械・農業機械・ポンプなどに組み込む動力源です。燃料を決めたら、機械が必要とする定格出力と回転数、出力軸、冷却装備を合わせます。最大出力だけで選ばず、グロス・ネットの測定条件と、仕向地の排ガス規制まで確認します。

産業用エンジンとは:動力を取り出す仕組み

作業機へ組み込み、軸から動力を取り出すエンジンです。汎用エンジンとも呼ばれます。いすゞは、産業用エンジンを建設機械や発電機などの機械メーカーへ供給すると説明しています(いすゞの産業用エンジンについて)⁠。

比較ページでは、ガソリンとディーゼルのエンジン本体を型式ごとに載せています。家庭用だけの製品、中古品、部品、乗用車用・船舶専用は除きます。発電機やポンプが必要なら、エンジン本体ではなく完成品の仕様で選びます。

ガソリン・ディーゼルの種類と違い

  • ガソリンは、小型の農機・建設作業機などへ組み込む型があります。HondaのGX160は空冷単気筒で、連続定格出力は2.9kWです
  • ディーゼルは、自然吸気とターボ付きがあります。三菱重工エンジン&ターボチャージャのS4Sは自然吸気、S4S-DTはターボ付きです
  • 燃料だけで出力や耐久性の優劣を決めません。必要な負荷・回転数と、完成機の搭載条件から型式を絞ります

出典:Honda GX160、三菱重工 S4S・S4S-⁠DT⁠。

定格出力と最大出力を分ける

  • GX160の連続定格出力は、3,600rpmで2.9kWです。最大ネット出力の3.6kWとは別の数字です
  • WillbeのGB181は、連続定格出力が3,600rpmで3.4kWです。同社のGB400は同じ回転数で6.6kWです
  • S4Sの47kWとS4S-DTの55kWは、2,500min⁻¹での最大グロス出力です。連続定格出力として扱いません

長く負荷をかける機械は、使用回転数での定格出力を確認します。メーカー資料が最大出力だけなら、負荷と運転条件を伝えて適合を確認してから発注します。

出典:Willbe GB181、Willbe GB400⁠、Hondaと三菱重工の上記資料。

グロスとネットをそろえる

  • クボタのD902-K-E4は、定格18.5kW・3,600rpmで、SAE J1995に基づくグロス値です
  • GX160の最大3.6kWはネット値で、Hondaは出力をSAE J1349に準拠して測定した代表値と説明しています
  • 規格名と補機の条件を確認します。グロス・ネット、定格・最大が違う数字を、そのまま順位にしません

Hondaは、完成機に搭載したときの実出力が回転数・使用環境・整備状態などで変わるとも説明しています(⁠GX160の仕様、クボタ D902-K-E4⁠)⁠。

冷却方式・出力軸・スターター・寸法を合わせる

  • 空冷の例はGX160です。水冷の例はD902-K-E4とヤンマーの3TNV80F-NXDYAです。ヤンマーの型式別PDFには、ベルト駆動のウォーターポンプを記載しています
  • GB181には、横軸の直結P形と減速L形があります。カワサキのFJ180V KAIは縦軸です。軸の向きに加えて、接続寸法・回転方向・減速仕様を確認します。GX160の始動方式はリコイルスターターで、セルフスターターはオプションです
  • D902-K-E4の寸法は、冷却ファンを除いて434×389×544mmです。冷却ファンや周辺装備を含む、完成機側の必要スペースとは分けて確認します

出典:ヤンマー型式別PDF、カワサキ FJ180V KAI公式PDF、Willbeとクボタの上記資料。

排ガス規制・国内供給と見積もり

  • いすゞの4LE2Xは、この比較ではStageⅤ仕様です。定格46kW・2,400min⁻¹、乾燥重量234kgで、ほかの規制向けの同型式とは分けています
  • 海外グループの資料を使った型式は、国内の供給仕様・認証・サービス窓口をメーカーへ確認します。海外の仕様がそのまま国内で買えるとは限りません
  • 今回確認した資料には、エンジン本体の公開価格がありません。型式、必要出力と回転数、出力軸、冷却装備、始動方式、仕向地、台数をまとめて見積もりを取ります

出典:いすゞ 一般動力用StageⅤ⁠。完成機として電源が必要なら発電機の比較も確認してください。

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