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GUIDE / CRAWLER-CRANE

クローラクレーンとは?ラチスブーム式・テレスコピック式・かにクレーンの種類と違い、吊り能力・資格の選び方

建設・基礎工事・プラントの据え付けで使うクローラクレーン(クローラークレーン)の3つの種類、ラチスブームと伸縮ブームの違い、かにクレーンなどのミニクローラクレーン、運転に要る免許と講習、接地圧と点検の決まりを、メーカーの公式資料と法令をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

クローラクレーンは、クローラ(履帯)で走り、その場で荷をつり上げる移動式クレーンです。ブームを継ぎ足すラチスブーム式、箱型のブームが伸び縮みするテレスコピック式、小さな車体をアウトリガで据えるミニクローラクレーン(かにクレーン)に分かれます。選ぶときは「何tを何mの所へつるか」「現場に入れる幅と地盤」「運転する人の資格」の3つを先に決めます。

クローラクレーンとは

クローラクレーンは、履帯(クローラ)で走り、現場でブームを起こして荷をつり上げる移動式クレーンです。プラントや風力発電の建設、橋や鉄骨の架設、土木・基礎工事、建物の中の設備やガラスの据え付けまで使います。クレーン等安全規則では、トラッククレーン・ホイールクレーン・鉄道クレーンと並ぶ移動式クレーンの一つです。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社グループの製品として売るクローラクレーンを、各社の代表の型の単位で載せています。タイヤで走るクレーン車、販売店が売る他社製品、販売終了品、中古・レンタルは載せていません。

3つの種類

  • ラチスブーム式は、鋼材を組んだブームを継ぎ足して長さを決める型です。例はコベルコ建機の 7050G-2、住友重機械建機クレーンの SCX550-3、タダノの CC 24.400-1、日本車輌製造の DH900-5 ⁠⁠です
  • テレスコピック式は、箱型のブームを油圧で伸び縮みさせる型で、組み立てずに長さを変えられます。例はコベルコ建機の TK550G-2、住友重機械建機クレーンの 650TLX、加藤製作所の CCH550T-6、前田製作所の CC985S-3 ⁠⁠です
  • ミニクローラクレーン(かにクレーン)は⁠、小さな車体に伸縮ブームを載せ、アウトリガを脚のように広げて据える型です。例は前田製作所の MC285C-3 と、古河ユニックの URW295C4・URW376C4 ⁠⁠⁠です

吊り能力と届く範囲

  • コベルコ建機の 7050G-2 は、50t×3.8mで、ブームは9.1〜51.8mです
  • 住友重機械建機クレーンの SCX550-3 は、55t×3.7mで、ブームは10.0〜52.0mです
  • タダノの CC 24.400-1 は、400t吊りで、メインブームは最大126m、先端は166mまで届きます
  • 日本車輌製造の DH900-5 は、90t×4.0mで、ブームは最長58mです。オプションで100t仕様もあります
  • テレスコピック式の TK550G-2 と CCH550T-6 は、どちらも55t×3.0mです。ブームは、TK550G-2 が10.0〜30.1m、CCH550T-6 が11.4〜34.5mです
  • 前田製作所の CC985S-3 は、4.9t×2.1mで、最大作業半径は14.67mです
  • かにクレーンの MC285C-3 は2.82t吊り、ミニ・クローラクレーンの URW295C4 と URW376C4 は2.93t吊りです

狭い所・山の現場

  • 前田製作所の MC285C-3 は、全幅が750mmです
  • 古河ユニックの URW295C4 は、走るときの幅が60cmで、185cm幅の直角通路を走れます
  • 古河ユニックの URW376C4 は、分解仕様にすると各部品が1t未満になり、ヘリコプターや索道で運べます
  • 排ガスを出したくない所には、バッテリーユニットで動く前田製作所の MC285CB-3 や古河ユニックの URW295CB3 があります

接地圧と地盤

  • 接地圧は、7050G-2 が65kPa、SCX550-3 が73.1kPa、TK550G-2 が75.8kPa、DH900-5 が96.0kPaです
  • 地盤が軟らかい所では、鉄板などを敷いてから据えます
  • 拡幅式のクローラは、最大まで張り出して使います
  • コベルコ建機と住友重機械建機クレーンは、接地圧の計算サービスを出しています

運転に要る資格

  • つり上げ荷重5t以上は、移動式クレーン運転士免許が要件です
  • 1t以上5t未満は、小型移動式クレーン運転技能講習の修了で運転できます。4.9t吊りの CC985S-3 や、かにクレーンはこちらです
  • 1t未満は、特別の教育を受けてから運転します
  • 荷を掛ける玉掛けは、1t以上なら玉掛け技能講習の修了が要件です

使うときの決まり

  • つり上げ荷重3t以上の移動式クレーンには、過負荷防止装置(AML)を付けます
  • 1年以内ごとに1回と、1月以内ごとに1回、定期に自主検査を行います。移動式クレーン検査証の有効期間は2年です

値段

  • このページの機種は、どれもメーカーが値段を公開していません。吊り能力・ブームの長さ・付ける装置を決めて見積もりを取ります
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