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GUIDE / BOUGENZAI

防舷材とは?岸壁・桟橋で使う防舷材の種類(V型・受衝板付き・空気式・フォーム式)と、反力・吸収エネルギー・価格の選び方

船が岸壁に着くときの衝撃を受ける防舷材の種類、V型・ラムダ型とセル型・パイ型の違い、空気式とフォーム式の違い、反力と吸収エネルギー、ゴム質の選び方、取付位置と空気式の内圧の管理を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

防舷材は、船が岸壁に着くときの衝撃を、ゴムや空気で受け止める緩衝材です。フェンダーとも呼びます。岸壁に固定するゴム式と、水に浮かべる浮体式(空気式・フォーム式)に分かれます。選ぶときは「着く船の大きさ」「潮の干満差」「船体の面圧」の3つを先に決めます。

防舷材とは

防舷材は、船が岸壁や桟橋に着くときの衝撃を受け止め、船と岸壁の両方を守る緩衝材です。港湾の岸壁のほか、船どうしの洋上接舷や造船所でも使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る港湾用の防舷材を、各社の代表の型の単位で載せています。漁港用・船体取付用の防舷材、レジャーボート用の小さなフェンダー、代理店や商社が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • V型・ラムダ型(ゴム単体)は、ゴムの本体を岸壁にボルトで留めます。例はシバタ工業のSV-R型、横浜ゴムのYAV型、西武ポリマ化成のNV型、住友ゴム工業のラムダ型です
  • 受衝板付き(セル型・パイ型)は、ゴムの前に鋼製の受衝板を付け、大型船を低い面圧で受けます。例は横浜ゴムのセル型と、住友ゴム工業のパイ型です
  • 空気式は、ゴムの袋に空気を入れて水に浮かべます。例はシバタ工業の空気式ISOタイプです

反力と吸収エネルギー

  • 反力は防舷材が船と岸壁を押し返す力、吸収エネルギーは受け止められる接岸のエネルギーです
  • シバタ工業のSV-R型300Hは、ゴム質VR0で反力276kN、吸収エネルギー27.6kN・mです
  • 横浜ゴムのYAV型300Hは、ゴムR1で反力253.6kN、吸収エネルギー27.7kN・mです
  • 横浜ゴムのセル型1000Hは、ゴム種R1で反力902.6kN、吸収エネルギー375.8kN・mです
  • 性能表の値には公差があり、反力は+10%以下、吸収エネルギーは-10%以上です

ゴム質の選び方

  • 同じ大きさでも、ゴム質を変えると反力と吸収エネルギーが変わります
  • 西武ポリマ化成のNV型はゴム質Kが標準で、K3はKの1.3倍の性能です
  • NV-300Hの長さ1,000mmでは、ゴム質Kで反力209kN、吸収エネルギー22.1kN・mです
  • V型は長さを決めて作れます。シバタ工業のSV-R型300Hは、500〜3,500mmを100mm単位で選べます

空気式とフォーム式の違い

  • どちらも水に浮かべて使い、潮位の変化についていきます
  • 空気式は内圧の管理が必要で、外皮が傷つくと機能がなくなります
  • フォーム式は内圧の管理が不要で、外皮が傷ついても機能が保たれます
  • 空気式の面反力は118kN/m²と低く、船体を傷めにくい型です
  • 住友ゴム工業は2026年2月から、国内生産のフォーム式防舷材を売り出しました

付ける位置と手入れ

  • 上の端は、上部工の天端付近から付けます。船が上に乗り上げたり下にもぐり込んだりすると壊れます
  • 干満差や積み荷による船の高さの変化を見て、必ず船が当たる位置にします
  • 空気式は、空気圧が規定内圧より高いと破裂のおそれがあるので、使う前に確かめます
  • シバタ工業の空気式の規定内圧は、オリジナルタイプが0.04MPa、ISOタイプが0.08MPaです

値段

  • このページの製品は、どれも公式に値段を出していません
  • 大きさ・長さ・ゴム質と、受衝板や取付金具の有無で値段が変わるので、各社に見積もりを頼みます
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