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絶縁シートとは?モーター・変圧器・電源で使う絶縁シートの種類(マイカ板・ポリイミドやPETのフィルム・熱伝導シート)と⁠、絶縁破壊電圧・耐熱・熱伝導率の選び方

電気機器の部品どうしを隔てる絶縁シートの3つの種類、マイカ板とフィルムとシリコーンのシートの使い分け、絶縁破壊電圧の読み方、耐熱と熱伝導率の違いを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

絶縁シートは、電気機器の部品どうしの間に挟み、電気が漏れないように隔てるシートです。材料で、マイカを固めた硬い板・ポリイミドやPETの薄いフィルム・熱を逃がすシリコーンのシートに分かれます。選ぶときは「何Vに耐えればよいか」「何℃で使うか」「熱も逃がしたいか」の3つを先に決めます。

絶縁シートとは

絶縁シートは、モーター・変圧器・配電盤・電源・電池の中で、部品どうしの間に入れて電気を隔てるシートや板です。電気絶縁シート・絶縁板とも呼びます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る絶縁シートを、品番の単位で載せています。巻いて貼る絶縁テープ、活線作業用のゴムの防具、商社が売る他社の製品は載せていません。

3つの種類

  • マイカ板は、はがしたマイカ(雲母)を接着剤で固めた硬い板です。岡部マイカ工業所のD461とダンマ550Lがこの種類です
  • 絶縁フィルムは、ポリイミド・PET・PENの薄いフィルムです。東レ・カプトンのカプトン、カネカのアピカル、東レのルミラー、東洋紡のテオネックスがこの種類です
  • 熱伝導の絶縁シートは、シリコーンゴムに熱を伝えるフィラーを入れたシートです。デンカ放熱シート、富士高分子工業のサーコン、信越化学工業のTC-TAシリーズがこの種類です

絶縁破壊電圧の読み方

絶縁破壊電圧は、kV/mm(1mmあたり)とkV(その厚さの1枚)の2通りで書かれます。比べるときは、厚さをそろえて読みます。

  • カプトンHは、厚さ25μmの代表値で380kV/mmです
  • 岡部マイカ工業所のD461は、厚さ0.55mmの測定例で56kV/mmです
  • アピカルNPIは、厚さ25μmで8kVです
  • 信越化学工業のTC-30TA-1は、厚さ0.30mmで気中15kVです
  • サーコンGTRは、厚さにより4〜8kVです

耐熱で選ぶ

  • 炉まわりのように高い熱がかかるなら、マイカ板です。ダンマ550Lの耐熱は550℃です
  • カプトンは、-269℃から400℃まで特性を保ちます
  • アピカルNPIのUL温度定格は、電気的に240℃です
  • 家電のモーターなら、B種に認定されたルミラーX10Sが使われます

熱も逃がしたいとき

パワー素子と放熱板の間には、熱伝導の絶縁シートを挟みます。厚くすると絶縁は上がりますが、熱は伝わりにくくなります。

  • デンカ放熱シートBFGの熱伝導率は、4.1W/mKです。耐電圧は全数・全面で保証しています
  • サーコンGTRの熱伝導率は、0.9W/m・Kです
  • フィルムでも熱を逃がしたいなら、カプトン100MTの熱伝導率は0.46W/m・Kです

選ぶときに確かめること

  • カタログの値が代表値か保証値か
  • 耐熱クラスやULの認定がある品番か
  • 標準の厚さと大きさ、打抜きなどの加工をしてもらえるか
  • 値段は公式に出ていないので、厚さ・大きさ・数量を決めて見積もりを頼む
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