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GUIDE / SWITCHING-DIODE

スイッチングダイオードとは?1素子と2素子入りの違い、逆電圧・順電流・逆回復時間(trr)⁠・パッケージの選び方

電子回路の信号の切り替えや逆流防止に使うスイッチングダイオードの仕組みと使い方、1素子と2素子入り(カソードコモン・直列)の違い、逆電圧・順電流・逆回復時間・逆電流・パッケージ・車載向けの選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

スイッチングダイオードは、電流を流す・止めるを速く切り替えるための小信号のダイオードです。逆回復時間(trr)が短いのが特長です。1つのパッケージに入っている素子の数で、1素子の品と2素子入りの品に分かれます。選ぶときは「逆電圧は何Vか」「1素子か2素子か」「車載で使うか」の3つを先に決めます。

スイッチングダイオードとは

スイッチングダイオードは、順方向に電圧をかけると電流が流れ(ON)、逆方向にかけると止まる(OFF)性質を使うダイオードです。ロームの解説では、逆回復時間(trr)が短く、ほかのダイオードよりスイッチングの特性が優れています。

比較ページには、メーカーが自社の製品として作るスイッチングダイオードを、品番の単位で載せています。ツェナーダイオード、フォトダイオード、電源用の整流ダイオード、チューナーのバンド切り替え用など高周波専用の品は載せていません。

2つの種類

  • 1素子の品は、1つのパッケージにダイオードを1つ入れた品です。例はロームの 1SS355VMFH、東芝デバイス&ストレージの 1SS427、イサハヤ電子の MC2841、ビシェイの 1N4148 ⁠⁠です
  • 2素子入りの品は、1つのパッケージにダイオードを2つ入れた品です。ロームの DAN222ZM はカソードコモン、東芝デバイス&ストレージの BAV99 とイサハヤ電子の MC2837-T150、KECの BAV99 は直列です
  • 2素子入りは、2回路を1つの部品で作れるので、実装の面積を減らせます

逆電圧と順電流

  • 逆電圧は、回路にかかる逆向きの電圧より高い品を選びます
  • イサハヤ電子の MC2841 は50V、ビシェイの 1N4148 は75V、ロームの 1SS355VMFH は80V、東芝デバイス&ストレージの BAV99 は100Vです
  • 順電流は、ロームの 1SS355VMFH と DAN222ZM、東芝デバイス&ストレージの 1SS427 が平均0.1Aです。東芝デバイス&ストレージの BAV99 は平均0.215Aです
  • ビシェイの 1N4148 は平均150mA、KECの BAV99 は連続で250mAです。電源の整流に使う大きな電流の品とは分けて選びます

逆回復時間(trr)

  • 逆回復時間は、オン状態から完全なオフ状態になるまでにかかる時間です。短いほど速い切り替えに向きます
  • イサハヤ電子の MC2841 と MC2837-T150、KECの BAV99 は、最大4.0nsです
  • ロームの 1SS355VMFH と DAN222ZM、ビシェイの 1N4148 は、4nsです

逆電流とパッケージ

  • 逆電流は、測った電圧と一緒に見ます。ロームの 1SS355VMFH は80Vで0.1µA、東芝デバイス&ストレージの BAV99 は80Vで0.2µA、ビシェイの 1N4148 は75Vで5µAです
  • 表面実装の大きさは、東芝デバイス&ストレージの 1SS427 の SOD-923 が1.0×0.6mm、ロームの DAN222ZM の SOT-723 が1.2×1.2mmです
  • ロームの 1SS355VMFH は、SOD-323FL で2.5×1.25mmです
  • リード付きのビシェイの 1N4148 は、DO-35に入っています

車載で使うとき

  • ロームの 1SS355VMFH とイサハヤ電子の MC2837-T150 は、AEC-Q101に準拠しています
  • KECの BAV99 は、末尾UがAEC-Q101の適合品です
  • ロームの DAN222ZM は標準グレードの品で、車載機器への使用を推奨していません

値段と品番の置き換え

  • このページの製品は、どれも公式に値段が出ていません。品番と数量を伝えて見積もりを取ります
  • ロームの DAN222M は最終販売で、代替品の DAN222ZM はピン配置とパッケージが同じです
  • ロームの BAV99HY は新規設計非推奨で、新しい設計向けには売っていません
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