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GUIDE / SHINKU-SHADANKI

真空遮断器(VCB)⁠と⁠は⁠?固定形・引出形・特別高圧用の違いと、定格電圧・遮断電流・操作方式・価格の選び方

受変電設備やキュービクル・配電盤で高圧の電路を入り切りする真空遮断器(VCB)の3つの方式、定格遮断電流の選び方、電動ばね操作と電磁操作の違い、更新と手入れ、価格の出し方を、メーカーの公式資料からまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

真空遮断器(VCB)は⁠、高圧の電路を真空の容器の中で入り切りし、短絡や地絡のときに大きな電流を切る遮断器です。盤への付け方で固定形と引出形に分かれ、36kV以上の特別高圧用もあります。選ぶときは、定格電圧・定格電流・定格遮断電流・据付方式・操作方式をそろえて見比べます。値段を公式に出しているメーカーはなく、見積もりで決まります。

真空遮断器とは

真空遮断器は、高圧の電路を真空バルブの中で入り切りし、短絡や地絡の事故が起きたときに大きな電流を切って電路を守る機器です。VCB(Vacuum Circuit Breaker)と⁠も呼びます。キュービクル・配電盤・変電所の受変電設備に収めて使います。

比較ページには、日本の会社が自社で作る真空遮断器を、各社の代表の型の単位で載せています。低圧の配線用遮断器、キュービクル本体、真空電磁接触器、部品だけのもの、中古品は載せていません。

3つの方式

  • 固定形:盤の板や枠に直接付けます。例は富士電機機器制御の MULTI.VCB HA08AB-A1 と AUTO.V HA08AB-H6F ⁠⁠です
  • 引出形:遮断器を盤の外へ引き出して点検できます。例は東芝の VHB-6J13S、日立産機システムの VS-6F-12A MAC、明電舎の JVBRD-7613SA-P、三菱電機の VF-20E ⁠⁠です
  • 特別高圧用:36kV以上の電路に使います。例は東芝の VY-30M25A と明電舎のエコタンク形 NBOA形です

定格遮断電流の選び方

  • 受電点で起こる短絡電流より大きい値の型を選びます
  • 富士電機機器制御の MULTI.VCB と AUTO.V は、8kAです
  • 明電舎の VR形と日立産機システムの VS-6F-12A MAC は、12.5kAです
  • 三菱電機の VF-20E は20kA、東芝の VY-30M25A は25kA、明電舎のエコタンク形は31.5kAです

操作方式の違い

  • 電動ばね操作は、ばねにためた力で入り切りします。東芝の VHB形と VY形が使っています
  • 電磁操作は、電磁石で入り切りします。明電舎の VR形は、閉じた状態を永久磁石で保ちます
  • 日立産機システムの Hy-VCB は、永久磁石・電磁石・ばねを組み合わせたハイブリッド形です。操作電源は、従来のばね操作式より約80%小さく済みます
  • 富士電機機器制御の AUTO.V は、変流器と過電流継電器を本体に入れています。H6形は制御電源を使いません

更新と手入れ

  • 取付互換のある型なら、盤を改造せずに入れ替えられます。三菱電機の VF-20E は、従来品 VF-20D/25D の固定枠にそのまま入ります
  • 三菱電機の更新用VCBは、1970年代から2000年代に作られたVCBの互換機です
  • 三菱電機の VF-20E は、機構部の注油の間隔を6年から12年にのばしました
  • 日立産機システムの Hy-VCB は、機構部の注油が無く、点検は6年ごとです
  • 東芝の VHB形の機械的寿命と負荷開閉寿命は、どちらも10,000⁠回です

値段の出し方

  • 今回載せた9製品は、どれも公式に値段を出していません
  • 見積もりを取るときは、定格電圧・定格電流・定格遮断電流・据付方式・操作方式・操作電源の電圧をそろえて伝えます
  • 更新のときは、今付いている遮断器の型式と、盤の固定枠やパネルカットの型も伝えます
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