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GUIDE / MEMS-MICROPHONE

MEMSマイクとは?アナログ出力とデジタル出力(PDM・I²S)の違い、SN比・感度・最大音圧(AOP)⁠・⁠ポ⁠ー⁠ト⁠の選び方

スマートフォン・会議機器・車載機器の基板に載せるMEMSマイクの2つの種類、PDMとI²Sの違い、SN比と感度の見方、最大音圧(AOP)、トップポートとボトムポートの使い分けを、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

MEMSマイクは、シリコンの小さな振動膜で音を拾い、電気信号にして基板に渡す表面実装のマイクです。シリコンマイクとも呼びます。信号の出し方で、電圧のまま出すアナログ出力と、マイクの中でデジタルに変えるデジタル出力(PDM・I²S)に分かれます。選ぶときは「受け側の回路」「どれだけ静かな声か」「どれだけ大きな音か」の3つを先に決めます。

MEMSマイクとは

MEMSマイクは、シリコンの振動膜と信号を整える回路を小さなパッケージに収めたマイクです。はんだ付けで基板に直接載せられるので、スマートフォン・ノートPC・会議機器・スマートスピーカー・車載機器に何個も並べて使います。

比較ページには、日本のメーカーと、日本法人を持つ海外メーカーの自社ブランドのMEMSマイクを、型番の単位で載せています。完成品の業務用マイク、ECM、評価ボード、販売終了品、代理店が売る他社製品は載せていません。

2つの種類

  • アナログ出力は、振動膜の動きを電圧のまま出します。後ろにアンプとA/D変換をつなぎます。ホシデンのKRM5400、インフィニオンのIM73A135、Same SkyのCMM-2718AB-38108-TRがこの型です
  • デジタル出力は、マイクの中でデジタルに変えて出します。ホシデンのKRM5403、インフィニオンのIM73D122、TDKのT5838とT5848、Same SkyのCMM-4030DT-26165-TRがこの型です
  • インフィニオンのIM73A135は、2本の線で逆向きの信号を出す差動出力です

PDMとI²Sの違い

  • PDMは、2本の線で1ビットのパルスの信号を出します。3MHzを超えるサンプリングレートで動き、受け側でサンプルレートを下げる処理をします
  • I²Sは、クロック・データ・左右選択の3本の線でPCMを出します。SoCやマイコンにそのままつなげます
  • TDKのT5838はPDM、T5848はI²Sで、T5848は24ビットのPCMを出します
  • 受け側にPDMを受ける回路があればPDM、無ければI²Sが合います

SN比と感度の見方

  • SN比は、ホシデンのKRM5400が74dB、インフィニオンのIM73A135とIM73D122が73dB(A)、TDKのT5838が68.00dBです
  • 値が大きいほど自己雑音が小さく、離れた声や小さな音を拾えます
  • 感度はアナログがdBV、デジタルがdBFSで書かれていて、そのままは比べられません
  • インフィニオンのIM73D122は-26dBFS、TDKのT5838は高品質モードで-37dBFSです

最大音圧(AOP)

  • 歪まずに拾える最も大きな音の大きさです
  • インフィニオンのIM73A135は135dBSPL、TDKのT5838とT5848は133.00dBSPL、インフィニオンのIM73D122は122dBSPLです
  • 車内や工場のように大きな音がある所では、AOPの高い型を選びます

ポートと外形

  • ボトムポートは基板側に音孔があり、基板にも音を通す穴を開けます
  • トップポートは上面に音孔があり、Same SkyのCMM-4030DT-26165-TRがこの型です
  • 外形は、Same SkyのCMM-2718AB-38108-TRが2.75×1.85×0.95mm、TDKのT5838が3.50×2.65×0.98mm、ホシデンのKRM5400が4.0×3.0×1.5mmです

消費電流と防塵防水

  • 消費電流は、Same SkyのCMM-2718AB-38108-TRが80µA、インフィニオンのIM73A135が170µA、IM73D122が980µAです
  • TDKのT5838とT5848は、音を検知して機器を起こすAAD機能を20µAまで下げて動かせます
  • インフィニオンのIM73A135とIM73D122は、マイク単体でIP57の防塵防水を持ちます

選ぶ前に確かめること

  • 受け側の回路がアナログ入力か、PDMか、I²Sか
  • 感度の単位がdBVかdBFSか
  • 音孔の位置と、基板に穴を開けられるか
  • 新規設計非推奨や販売終了の型でないか
  • 公式の価格は出ていないので、数量を決めて見積もりをとります
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