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GUIDE / LORA-RADIO

LoRa無線機とは?モジュール・入出力型・ゲートウェイの違いと、周波数帯・通信距離・価格の選び方

少ない電力で数km先まで小さなデータを送るLoRa無線機の3つの種類、LoRaとLoRaWANの違い、920MHz帯と429MHz帯の使い分け、通信距離の見方を解説します。

2026年11月7日更新

この記事の答え

LoRa無線機は、少ない電力で数km先まで小さなデータを送る無線機です。つなぎ方で、シリアルでつなぐモジュール・モデム、信号を端子で受ける入出力型、子機を集めるゲートウェイの3つに分かれます。基板を自分で作るか、どの信号を送るか、データをどこへ上げるかで選びます。

LoRa無線機とは

LoRa無線機は、LoRa変調の電波で、温度・電流・接点の状態のような小さなデータを遠くへ送る無線機です。LoRaモジュール・LoRaモデムとも呼びます。LPWAという、少ない電力で広い範囲へ送る通信の仲間です。

大量のデータを速く送る用途には向きません。伝送速度と通信距離は引き換えの関係で、速さを落とすほど遠くまで届きます。工場の設備監視、河川やダムの水位監視、農地の環境監視のように、少しのデータを決まった間隔で送る現場で使います。

国内では920MHz帯か429MHz帯の特定小電力無線局として使うので、免許はいりません。

LoRaとLoRaWANの違い

LoRaは電波の送り方の技術です。LoRaWANはLoRaを物理層に使うネットワーク規格で、端末・ゲートウェイ・ネットワークサーバーの通信のしかたを決めています。

  • LoRaWANは、多くのセンサーを広く置いてクラウドで管理する用途に合います
  • プライベートLoRaは、メーカーの親機と子機を組んで、自分の現場だけで閉じて使えます
  • ES920LR3は、ファームウェアの書き換えでどちらも選べます

LoRa無線機の種類

シリアル接続型(モジュール・モデム)

マイコンや上位の機器とUARTなどでつなぎ、自分の機器に無線を載せる型です。ES920LR3、SLR-429M V2、MLR-400、OiNET-923がこの型です。

信号入出力型(無線機・子機)

センサーや制御盤の信号を端子で受けて、そのまま送る型です。プログラムを書かずに配線を無線に置き換えられます。RC920LR420、HLR-A4C4、OP920-aiがこの型です。

ゲートウェイ型(親機)

子機からデータを集めて、LANやLTEで上位へ送る親機です。OiNET-937B、HLR-GW、LMG-100がこの型です。

LoRa無線機の選び方

選ぶときは「基板を作るか」「送る信号」「データの出口」の3つを先に決めます。

  • 自社の機器に載せるならシリアル接続型、今ある配線を無線にするなら信号入出力型を選びます
  • 樹木や建物が多い場所なら400MHz帯を見ます。MLR-400は426・429・449・469MHz帯を選べます
  • 親機の出口がLANで足りるならHLR-GW、LTEでクラウドへ上げるならLMG-100やOiNET-937Bを見ます
  • 屋外の柱に付けるなら、IP65のOiNET-937Bが使えます

通信距離の見方

カタログの距離は見通しの値です。公式の値を並べると、次のとおりです。

  • MLR-400は、見通し10km以上です
  • HLR-A4C4は、見通し約5kmです
  • LMG-100は、理想の見通しで約10km、設置環境で約1kmです

見通しのよい屋外と、鉄筋コンクリートの壁や金属設備が多い工場内では、届く距離が大きく違います。導入の前に、実際に置く場所で通信を試します。

LoRa無線機の価格

公開価格を出しているのはサーキットデザインです。

  • SLR-429M V2は、28,200円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • MLR-400は、16,500円(税別)⁠で⁠⁠⁠⁠す

ほかの社は公開価格がありません。台数と構成を決めて、見積りを取ります。

LoRa無線機の注意点

  • 大きなデータや速い通信には向きません
  • 親機と子機の組み合わせは、メーカーの指定を確かめます
  • アンテナは指定品を使います
  • 防水の無い機種は、屋外では箱に入れます
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