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GUIDE / KOUATSU-DENGEN

高圧電源とは?研究・検査で使う高圧電源の種類(据置型・モジュール型・両極性)と、電圧・リップル・極性・価格の選び方

電子ビーム・光電子増倍管・放射線検出器・電界紡糸・高電圧試験に、kV級の直流の電圧を加える高圧電源の3つの種類、卓上型とラックマウント型の違い、組込用のモジュール、リップルと極性の見方、外部制御と保護機能、値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

高圧電源は、電子ビームや検出器・試験装置に、kV級の直流の高い電圧を加える電源です。高電圧電源・高圧直流電源とも呼びます。置き方と出力の向きで、机やラックに置く据置型・装置に組み込むモジュール型・正と負を出す両極性の型に分かれます。選ぶときは「何kVと何mAが要るか」「リップルをどこまで抑えるか」「極性を切り替えるか」の3つを先に決めます。

高圧電源とは

高圧電源は、電子ビーム・イオンビーム・光電子増倍管・放射線検出器・電界紡糸・高電圧試験に、kV級の直流の電圧を加える電源です。テクシオ・テクノロジーは、出力電圧が1kVを超える電源を高電圧電源として分けています。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社の型番で売る高圧電源を、各社の代表の型式かシリーズの単位で載せています。1kV以下の直流安定化電源・DC-DCコンバータ・耐電圧試験器、オゾンやイオンを作る交流の高圧電源は載せていません。

3つの種類

  • 据置型(卓上・ラック)は、机に置く箱型や19インチのラックに組む型です。例は松定プレシジョンのHJPQ-10P3とHAR-30P20、グリーンテクノのGS30、フューテックスのFLR503、東和計測のBSTシリーズ、テクシオ・テクノロジーのPHT10K-20Dです
  • モジュール型は、装置の基板や計測の枠に組み込む型です。例はベルニクスのOHV12-2.0K700PとNHV24-10K700P、東和計測のKTシリーズ、クリアパルスの6663です
  • 両極性(バイポーラ)は、1台で正と負の両方を出す型です。例は浜松ホトニクスのC14921-01とフューテックスのBPHV303です

卓上型とラックマウント型

  • 松定プレシジョンのHJPQ-10P3は、横幅70mm・高さ124mmの卓上型で、10kV・3mA・30Wです
  • 松定プレシジョンのHAR-30P20は、19インチのラックに組む型で、30kV・20mA・600Wです。HARシリーズは30W〜2200Wまであります
  • フューテックスのFLR503は、外形が482×88×452mmで、50kV・250μA・12.5Wです
  • 東和計測のBSTシリーズは、1.5kVから60kV・最大300Wまで、必要な機能を足して組みます

組込用のモジュール

  • ベルニクスのOHV12-2.0K700Pは、外形44×30×16mmで2000V・0.7mAを出します。光電子増倍管を積む測定器・分析装置に向けた作りです
  • ベルニクスのNHV24-10K700Pは、DC24Vで10kV・700μAを出します。温度ドリフトは±50ppm/℃です
  • 東和計測のKTシリーズは、DC24Vで最大50kV・80Wです。AC入力のAKTシリーズは150Wまでです
  • クリアパルスの6663は、放射線計測用で+3kVか-3kV・200μAを出し、NIMビン電源から電気をとります

リップルの見方

  • リップルは、出力の直流に残る細かな揺れです。電子源・イオン源・検出器では、小さいほど結果が安定します
  • 書き方は会社で違い、%p-pで書く会社とmVp-pで書く会社があります。電圧と電流の条件もあわせて見ます
  • フューテックスのFLR503は、50kV・100μAで250mVp-p以下です
  • ベルニクスのOHV12-2.0K700Pは10mVp-p(typ.)、松定プレシジョンのHJPQ-10P3は0.08%p-pです

極性の決め方

  • 多くの型は、正か負を注文時に決めます。グリーンテクノのGS30とフューテックスのFLR503がそうです
  • フューテックスのBPHV303は、前面のスイッチで+30kVと-30kVを切り替えます
  • 浜松ホトニクスのC14921-01は、外部-10V〜+10Vの電圧に合わせて-5000V〜+5000Vを出します。立上り・立下りは250μs(Typ.)⁠で⁠⁠⁠⁠す

外部制御と保護

  • 松定プレシジョンのHJPQ-10P3とHAR-30P20、フューテックスのBPHV303とFLR503は、外部の0〜10Vの電圧で出力を決められます
  • 松定プレシジョンのHAR-30P20は、デジタルコントローラを足すとLAN・USB・RS-232C・RS-485・GPIBでPCから動かせます
  • 東和計測のBSTシリーズは、過電流・出力短絡・アーク放電・停電に保護が働きます
  • フューテックスのFLR503は、過電圧55kV・過電流275μAで止まります

値段

  • 値段を公式に出しているのはクリアパルスで、放射線計測用高圧電源の6663が623,040円(税込)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • テクシオ・テクノロジーのPHT-Dシリーズは、希望小売価格を問い合わせとしています。ほかの会社も見積もりです
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