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GUIDE / INSTRUMENT-TRANSFORMER

計器用変成器とは?VT・EVT・VCT・CVTの種類と違い、定格負担・確度階級・二次電圧の選び方

受変電設備で高い電圧を計器や継電器用に下げる計器用変成器の4つの種類(計器用変圧器VT・接地形EVT・取引用VCT・コンデンサ形CVT)、二次電圧110V、定格負担と確度階級の選び方、モールド形と油入形の違い、検定と更新の時期を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月4日更新

この記事の答え

計器用変成器は、受変電設備の高い電圧を、計器や継電器で扱える低い電圧に変える機器です。線間の電圧を下げる計器用変圧器(VT)、零相電圧をとる接地形(EVT)、取引用に電圧と電流をまとめて変える計器用変圧変流器(VCT)、特別高圧用のコンデンサ形(CVT)に分かれます。選ぶときは「回路の電圧」「つなぐ計器の負担」「取引に使うか」の3つを先に決めます。

計器用変成器とは

計器用変成器は、高い電圧や大きな電流を、電圧計・電流計・電力量計・継電器で扱える大きさに変える機器です。日新電機は、計器用変圧器(VT)⁠・変流器(CT)⁠・計器用変圧変流器(VCT)の3つに分けて説明しています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る計器用変圧器とVCTを、形式の単位で載せています。電流だけを変えるCTと零相変流器は、それぞれ別の比較ページにあります。

4つの種類

  • 計器用変圧器(VT)は、線と線の間の電圧を下げます。例は東光高岳のPC-2A、ヒラヰ電計機のEPT-50A1、三菱電機のPD-100HF、日新電機のFIE-6、第一エレクトロニクスのPDI-1HDです
  • 接地形計器用変圧器(EVT)は、大地と電路の間の電圧を測り、地絡のときの零相電圧を取り出します。例は三菱電機のEF-0FCと、ヒラヰ電計機のEPT-100AGです
  • 計器用変圧変流器(VCT)は、VTとCTを1つにまとめ、取引用の電力量計につなぎます。例はエネゲートのMH6A形、大崎電気工業のVAXC-J、東光高岳のMC-12AZです
  • コンデンサ形計器用変圧器(CVT)は、コンデンサで電圧を分けてから変圧します。日新電機が日本でただ1社のメーカーで、例はPDL-06Fです

二次電圧と定格負担

  • 二次電圧は、一般的に110Vです。東光高岳はVTの二次電圧を110Vの標準にしています
  • 定格負担は、つなぐ計器・継電器・電線の合計より大きいものを選びます
  • 東光高岳のPC-2Aは50〜200VA、ヒラヰ電計機のEPT-50A1は50VA、三菱電機のPD-100HFは100VAです
  • EVTは、ヒラヰ電計機のEPT-100AGが100VA×3で、三次電圧を190/3Vか110/3Vから選べます

確度階級

  • 一般の計器や継電器につなぐVTは、1.0級や1P級です
  • 地絡の検出に使うEVTの三次側は、3G級です
  • 取引用のVCTは、エネゲート・大崎電気工業・東光高岳のどれも0.5W級です

絶縁のしかた

  • モールド形は、巻線を樹脂で固めた型です。油入形より小さく軽く、燃えにくい作りです
  • 油入形は、絶縁油を使う型です。消防法の対象になります。日新電機のOF式は、油を密封して手入れを減らしています
  • 乾式開放形は、低圧用の小さな型です。第一エレクトロニクスのPDI-1HDは460V以下で使います

取引用VCTの検定

  • 電力の取引に使う機器は、計量法に基づく検定を受けたものを使います
  • 東光高岳は、検定の代弁をしています
  • 大崎電気工業のVAXC-Jは、電力量計と組み合わせて検定を受けられます

使うときの注意と更新

  • VTの二次側を短絡しません。二次巻線に大きな電流が流れます
  • 現地の耐圧試験では、一次側をまとめて印加するか、VTを切り離します
  • 接地形のVTを無負担や軽い負担でつなぐと、中性点不安定現象が起きることがあります
  • 三菱電機は、モールド形の計器用変圧器を使い始めて15年をめどに更新するよう案内しています

選び方

  1. 回路の電圧を決めます。低圧なら乾式、6,600Vならモールド形、特別高圧なら油入・ガス・CVTです
  2. 何に使うかを決めます。計器と継電器ならVT、地絡の検出ならEVT、電力の取引ならVCTです
  3. つなぐ計器の負担を足し、それより大きい定格負担と、合う確度階級を選びます
  4. 置く場所を決めます。屋外に置くなら屋外形、塩害地域なら耐塩用の型を選びます
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