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GUIDE / GLASS-TUBE-FUSE

管ヒューズとは?ガラス管ヒューズ・セラミック管ヒューズの種類(普通溶断・速断・タイムラグ)と、寸法・定格・遮断容量の選び方

電子機器・電源・制御盤の回路を過電流から守る管ヒューズ(ガラス管・セラミック管)の3つの種類、A種とB種、寸法の見方、定格電流・定格電圧・遮断容量の選び方、直流での使い方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

管ヒューズは、過電流が流れると中の線が溶けて回路を切る、管の形のヒューズです。管形ヒューズ・ヒューズ管とも呼びます。切れるまでの速さで、普通溶断・速断・タイムラグ(耐ラッシュ)に分かれます。選ぶときは「突入電流があるか」「寸法はいくつか」「遮断容量は足りるか」の3つを先に決めます。

管ヒューズとは

管ヒューズは、回路に直列に入れておき、過電流が流れると中の線が溶けて回路を切る部品です。ガラスかセラミックの管の両端に金属の口金が付き、ヒューズホルダに差したり、基板にはんだ付けしたりして使います。電圧・電流・遮断の定格の割に小さく、コストも割安です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売る管ヒューズを、品番の単位で載せています。

3つの種類

  • 普通溶断は、一般の電子機器や電源に使う標準の品です。サトーパーツの FG-10 や、日本製線の FBR がこの種類です
  • 速断は、過電流で早く切れて、半導体のような過電流に弱い部品を守ります。冨士端子工業の FGMQ がこの種類です
  • タイムラグ(耐ラッシュ)は、電源を入れた瞬間の突入電流では切れにくくしてあります。SOC の CES6、冨士端子工業の TWM、日本製線の FSL がこの種類です

A種とB種

  • A種とB種は、電気用品安全法で決められた溶断特性の区分です
  • サトーパーツの FG-10・FG-20 と日本製線の FBR は、B種の普通溶断です
  • 冨士端子工業の TWM は、B種に耐ラッシュを持たせた品です
  • 電気用品安全法の対象は定格電流1A以上の品で、1A未満は対象外です

寸法とガラス・セラミックの違い

  • 寸法は直径と長さで決まり、合うヒューズホルダもこれで決まります
  • 直径5.2mm×20mmの品が多く、SOC の ASC、冨士端子工業の TWM・FGMQ、サトーパーツの FG-10 がこの寸法です
  • サトーパーツの FG-20 は直径6.4mm×30mm、SOC の CES6 は直径6.35mm×31.8mmです。6.4mmと6.35mmは別の寸法として扱います
  • セラミック管は遮断容量の大きい品が多く、SOC の CES6 とサトーパーツの FG-20 は10,000A、同じ会社のガラス管の ASC と FG-10 は500Aです

定格の選び方

  • 定格電流は、その何倍かの電流で決まった時間内に切れる値です。SOC の ASC は、1.35倍で60分以内、2.0倍で2分以内に切れます
  • 流せる電流は周囲温度で変わります。温度が高い所では、仕様書の温度の線を見て定格電流を下げて選びます
  • 定格電圧は、過電流を安全に切れる最大の電圧です。回路の電圧より高いものを選びます
  • 遮断容量は、そのとき安全に切れる最大の電流です。大東通信機の GAC1 は、AC600V で10,000Aまで遮断できます

直流の回路に使うとき

  • 直流では切れるときの火花が続きやすく、交流用の品では耐えきれないことがあります
  • 冨士端子工業は、直流には原則として消弧剤を入れた直流対応の品を使うよう案内しています
  • 大東通信機の GAC1 は、DC125V で1,000Aの定格を持っています
  • 溶断特性そのものは、交流と直流で変わりません

交換と保管

  • 冨士端子工業は、使用中のガラス管ヒューズに交換推奨時期を設けていません。負荷や使う環境で変わるためです
  • 未使用品の保管期限は、到着から1年以内としています
  • 値段を公式に出している製品は無く、販売店や各社の窓口で見積もりを取ります
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