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GUIDE / DENJIHA-KYUSHU-SHEET

電磁波吸収シートとは?ノイズ抑制シートの種類(薄型・GHz帯用・熱伝導兼用)と、透磁率・周波数・温度の選び方

ICやケーブルに貼って高周波のノイズを抑える電磁波吸収シート(ノイズ抑制シート)の3つの種類、透磁率と効く周波数の見方、熱伝導兼用のシート、難燃性と使える温度、貼るときの注意をまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

電磁波吸収シートは、ICやケーブルに貼って、電子機器から出る高周波のノイズを抑える磁性体のシートです。ノイズ抑制シートとも呼びます。効かせたい周波数と熱対策の有無で、金属磁性体の薄型・GHz帯用・熱伝導兼用の3つに分かれます。選ぶときは「効かせたい周波数」「厚さと透磁率」「熱対策の有無」の3つを先に決めます。

電磁波吸収シートとは

電磁波吸収シートは、金属磁性体の細かい粉を樹脂に混ぜてシートにしたもので、電子機器から出る高周波のノイズを抑えます。貼る・巻く・挟むだけで付けられ、穴あけや丸い形にも切れます。基板を作り直さずに、後からノイズ対策ができます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る電磁波吸収シートを、各社の代表の品番の単位で載せています。導電性テープ、銅箔テープ、電波暗室の電波吸収体、フェライトコアは載せていません。

3つの種類

  • 金属磁性体の薄型:透磁率が高く、薄くてもMHz帯からノイズを抑えます。例はトーキンのバスタレイド EFF4と、竹内工業のP100NHです
  • 高周波用(GHz帯・SHF帯):Wi-Fiや5Gの周波数に合わせたシートです。例はトーキンのEFSと、北川工業のMG-13です
  • 熱伝導兼用:熱を逃がすシートにノイズを抑える働きを持たせたものです。例は北川工業のEMPV5、竹内工業のTMS-E25、信越化学工業のEMI-TC803です

透磁率と効く周波数

  • 透磁率が高いほど、薄いシートでもノイズを強く抑えます
  • トーキンのEFF4は透磁率が140で、磁性体の厚さを0.1mmまで薄くできます
  • 竹内工業のP100NHは初期透磁率が100で、低い周波数帯から効きます
  • トーキンのEFSは透磁率が10と低いぶん、40GHzまでのSHF帯に効きます
  • 北川工業のEMPV5は、500MHz〜3GHzで効くように作られています

熱伝導兼用のシート

  • 発熱する部品と放熱板のあいだに挟み、熱対策とノイズ対策を1枚で済ませます
  • 竹内工業のTMS-E25と信越化学工業のEMI-TC803は、熱伝導率が2.5W/m・Kです
  • 北川工業のEMPV5は熱伝導率が0.8W/m・Kで、シリコーンを使っていないのでシロキサンガスが出ません
  • 竹内工業のTMS-E25はシリコーン系で、脱気処理でシロキサンを減らしています

難燃性と使える温度

  • トーキンのEFF4とEFSはUL94 V-0、北川工業のEMPV5はV-0相当です
  • 竹内工業のP100NHは、ハロゲンを含まずにUL94Vの認定を取っています
  • 使える温度は、信越化学工業のEMI-TC803が-40〜150℃、北川工業のEMPV5が-40〜110℃、MG-13が-40〜105℃です

貼るときの注意と値段

  • 貼ったあとの貼り直しは難しいので、位置を決めてから貼ります
  • 効く周波数は品番ごとに違います。対策したいノイズの周波数を先に測ってから選びます
  • 導電性テープや銅箔テープはシールドに使うもので、働きが違います
  • 公式に値段を出している製品はありません。大きさや形に合わせて切って納めるので、品番と寸法を決めて見積もりを取ります
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