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GUIDE / CRYSTAL-RESONATOR

水晶振動子とは?仕組みと種類(MHz帯・音叉型・サーミスタ付き・HC-49系)、水晶発振器との違い、周波数・負荷容量・ppmの選び方

電子機器のクロックや無線通信の基準周波数をつくる水晶振動子の仕組み、ATカットのMHz帯・32.768kHzの音叉型・サーミスタ付き・HC-49系の4つの種類、水晶発振器との違い、負荷容量・周波数許容偏差(ppm)・等価直列抵抗の見方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

水晶振動子は、水晶の振動を使って決まった周波数を作る電子部品です。発振回路と組み合わせて使う受動部品で、発振回路を中に入れた水晶発振器とは別の部品です。作りと周波数で、ATカットのMHz帯・32.768kHzの音叉型・サーミスタ付き・金属ケースのHC-49系に分かれます。選ぶときは「公称周波数」「負荷容量」「周波数許容偏差と温度特性」の3つを、使うICと発振回路に合わせて先に決めます。

水晶振動子とは

水晶は、電圧をかけると決まったリズムで振動します。水晶振動子は、この性質を使ってICやマイコンのクロックの基準になる周波数を作る部品です。スマートフォンや無線機器、自動車の電子機器まで使われています。

比較ページには、日本の会社が自社で作る水晶振動子を、品番(型式)の単位で載せています。発振回路を中に入れた水晶発振器、水晶フィルタ、膜厚モニター用の水晶、セラミック発振子は載せていません。

水晶発振器との違い

  • 水晶振動子は、発振回路と組み合わせて使う受動部品です。回路側のICや外付けのコンデンサと合わせて、はじめて発振します
  • 水晶発振器は、発振回路を中に入れた部品です。電源をつなげば信号が出ます
  • 水晶振動子を選んだあとは、実際に使う回路でマッチングを確かめます

4つの種類

  • MHz帯(ATカット)は、水晶片の厚みで周波数が決まり、薄いほど周波数が高くなります。日本電波工業の NX2016SA は16〜80MHz、セイコーエプソンの FA-128 は19.2〜54MHzです
  • 音叉型(kHz帯)は、32.768kHzを出します。日本電波工業の NX3215SA、セイコーエプソンの FC-135、リバーエレテックの TFX-03、セイコーインスツルの SC-32S が、このページの音叉型です
  • サーミスタ付き(TSX)は、温度センサーを中に入れた型です。外の発振回路が温度を測って周波数を補正します。大真空の DSR1612ATH と京セラの CT2016DB ⁠⁠⁠です
  • 金属ケース型(HC-49系)は、金属のケースを抵抗溶接で封じた型です。九州電通の HC-49/U はリード線で差し込む型で、1.8〜225MHzまで作ります

選ぶときに見る値

  • 公称周波数は、使うICのデータシートで決まった値に合わせます
  • 負荷容量(CL)は、発振回路の条件に合わせます。外付けのコンデンサだけでなく、基板の浮遊容量やICの内部容量も効きます
  • 周波数許容偏差は、25℃での周波数のずれの許容幅で、ppm(100万分の1)で表します。20MHzで±20ppmなら、許容範囲は19.9996〜20.0004MHzです
  • 周波数温度特性は、温度による周波数の変化です。動作温度範囲と組で見ます
  • 等価直列抵抗(ESR)は、振動のしにくさを抵抗の値で表したものです。大きいほど、発振回路の側に強い発振の力を求めます

大きさと温度

  • このページで最も小さいのは、リバーエレテックの FCX-07L で、1.6×1.2×0.33mm以下です
  • 大真空の DSX1612S は、1612サイズで厚さ0.35mmです
  • 高い温度で使えるのは、村田製作所の XRCGE_M_F とリバーエレテックの FCX-07L で、どちらも+125℃までです
  • 村田製作所の XRCGE_M_F は、−40〜+125℃で周波数のずれを±40ppm以内に収めた車載向けです
  • 小さい品ほど良いとは限りません。日本電波工業は、同じ周波数でも大きさで電気的特性が変わると説明しています

値段と買い方

  • このページの製品は、どれも公式サイトに値段が出ていません。周波数・負荷容量・周波数許容偏差を決めて、見積もりを取ります
  • 大真空は、少量の発注もできると案内しています。基本はメーカーが直接売り、一部は代理店を通します
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