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GUIDE / CHIP-FUSE

チップヒューズとは?角板形(薄膜)とケース形の違いと、サイズ・定格・遮断容量の選び方

電源回路・車載機器・携帯機器の基板を過電流から守るチップヒューズ(表面実装ヒューズ)の2つの構造、速断と耐ラッシュ、サイズの見方、定格電流・定格電圧・遮断容量の選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

チップヒューズは、基板に表面実装して、過電流が流れると切れて回路を守る小さなヒューズです。表面実装ヒューズとも呼びます。構造で、角板形(薄膜)とケース形に分かれます。選ぶときは「回路の電圧」「流す電流」「突入電流の有無」の3つを先に決めます。

チップヒューズとは

チップヒューズは、チップ抵抗と同じように実装機で基板にはんだ付けし、過電流が流れるとエレメントが溶けて回路を切る部品です。管ヒューズのようにホルダに差すのではなく、基板に直接付けるので、機器を小さくできます。切れたときは基板から外して替えます。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社ブランドで売るチップヒューズを、品番の単位で載せています。

2つの構造

  • 角板形(薄膜)は、セラミック基板の上にエレメントを作り、保護コートで覆った薄いチップです。釜屋電機の FCC16、北陸電気工業の AFCL16-132、KOA の TF16VN、松尾電機の KAB型がこの構造です
  • ケース形は、セラミックのケースにエレメントを収めた品です。KOA の CCF1N、松尾電機の JHC型、SOC の 11CT がこの構造です
  • ケース形には、突入電流に強い品や、数十Aの高電流の品があります

速断と耐ラッシュ

  • 速断は、過電流で早く切れて、過電流に弱い部品を守ります。釜屋電機の FCC16 は、定格電流の200%で5s以内に切れます
  • 耐ラッシュは、電源を入れた瞬間の突入電流では切れにくくしてあります。SOC の 11CT は、巻線のエレメントで突入電流に強くしてあります
  • 松尾電機の JHC型は、定格電流の2.5倍で1分以内に切れます

サイズの見方

  • サイズはチップ部品と同じく、長さと幅の4桁で呼びます。1608は1.6×0.8mmです
  • 北陸電気工業の AFCL16-132 と KOA の TF16VN は1608、SOC の 11CT は3216です
  • 松尾電機の KAB型は、1608と2012の2つの寸法があり、厚さは0.45mmと0.5mmです
  • 大きいケース形では、松尾電機の JHC型が7.3×5.8×4.2mmと11.0×7.3×5.9mmです

定格の選び方

  • 定格電圧は、回路の電圧より高いものを選びます。北陸電気工業の AFCL16-132 は、1608のままDC75Vの定格を持っています
  • 定格電流は、いっぱいで使わず余裕をとります。釜屋電機はAB品を定格の70%以下、北陸電気工業は AFCL を75%以下で使うよう案内しています
  • 周囲温度が高い所では、電流軽減曲線に従って定格電流を下げます。北陸電気工業は70℃以上で下げるよう案内しています
  • 遮断容量は、短絡したときに流れる電流より大きいものを選びます。松尾電機の JHC型は、110V品で1500Aまで遮断できます

車載機器と電池の保護

  • KOA の TF16VN は、自動車用として出している1608の角形チップヒューズです
  • 松尾電機の KAB型には、車載向けの Mシリーズ・Nシリーズがあります
  • 松尾電機の JHC型は、電動工具や電動アシスト自転車のリチウムイオン電池の外部短絡を守るための品です

実装と値段

  • 松尾電機の KAB型は、はんだ耐熱が260℃10秒で、リフローにも使えます
  • 値段を公式に出している製品は無く、販売店や各社の窓口で見積もりを取ります
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