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GUIDE / CABLE-RACK

ケーブルラックとは?種類・サイズの選定・支持間隔・接地のしかた

工場・ビル・プラントでケーブルを運ぶケーブルラックについて、鋼製・アルミ製・ワイヤー形の違い、幅と親桁の高さの選び方、支持間隔、振れ止め・耐震、接地とアースボンド、屋外での選び方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月14日更新

この記事の答え

ケーブルラックは、たくさんの電線やケーブルを並べて載せ、天井や壁に沿って運ぶ受け台です。業務用は、鋼製のはしご形、さびにくいアルミ製、現場で切って曲げられるワイヤー形の3つに分かれます。選ぶときは「どこに付けるか(屋内・屋外・湿った所)」「載せるケーブルの量(幅と高さ)⁠」「後から配線を変えるか」の3つを先に決めます。

ケーブルラックとは

ケーブルラックは、ケーブルトレイ・ケーブルラダーとも呼ぶ、ケーブルを載せて運ぶための受け台です。2本の親桁に子桁を渡したはしご形が基本で、管に通さず上に並べるので、ケーブルを足すのも入れ替えるのも楽です。ネグロス電工は、施工の容易さ・配線の融通性・経済性から、ケーブルラック工事が広く使われていると案内しています。

比較ページには、工場・ビル・プラント・データセンターで使う業務用のケーブルラックを、日本法人(日本支社を含む)のあるメーカーの代表シリーズの単位で載せています。サーバーラック、倉庫の保管棚、配線ダクト・レースウェイ・電線管、分岐や金具だけの製品、代理店が売る他社製品は載せていません。

3つの種類

  • 鋼製(はしご形):いちばん多く使う形です。屋内は塗装した鋼板、屋外や湿気のある所は溶融亜鉛めっきや高耐食性めっき鋼板を選びます。例はネグロス電工のSRタイプ、南電機のSRタイプ(H70)、カナフジ電工のZラック、エースサービスのエースラックです
  • アルミ製(はしご形)⁠:アルミニウム合金の押出形材で作り、比重は鉄の約1/3と軽く、さびにくい品です。浄水場・下水処理場・食品工場に使います。例はネグロス電工のARタイプ、スギハラ工業のアルミケーブルラックです
  • ワイヤー形(メッシュ):鋼線を格子に組んだ浅いかご形です。現場で切って曲げて分岐を作れます。例は未来工業のミラメッシュ、パンドウイットのWire Basketです

サイズ(幅・高さ・長さ)の選定

  • 幅は、載せるケーブルの本数と太さで決め、後から足す分の余裕も見ます。鋼製はネグロス電工のSRタイプが200〜800mm、カナフジ電工のZラックとエースラックが200〜1,200mmです
  • 親桁の高さは70mmが基本です。太いケーブルを多く載せるなら、カナフジ電工のZL型(100mm)やエースラックの100mm・150mmの型を使います
  • 定尺(1本の長さ)は3mの製品がほとんどです。エースラックは3,000mm、パンドウイットのWire Basketは3005mmです

支持間隔・振れ止め・⁠⁠⁠耐震

  • 公共建築工事標準仕様では、水平の支持間隔を鋼製で2m、アルミ製で1.5mとし、たわみは支持間隔の1/300以下に抑えます
  • 南電機のSRタイプは、標準吊間隔を1,500mm(幅800mm以上は1,200mm)⁠と案内しています
  • 吊りボルトで吊ったラックには、振れ止め金具や耐震架台を付けます。ネグロス電工は、耐震用吊りボルト振れ止めシステムや、立上りケーブルラック用の耐震架台を用意しています
  • 立上り(垂直支持)は専用の型を使います。公共建築工事標準仕様の表では、ネグロス電工のB15R・B15RN・B20RNが垂直支持専用です

接地とアースボンド

  • 金属製のケーブルラックは接地します。使用電圧300V以下はD種接地工事、300Vを超えるとC種接地工事です(内線規程)
  • 最終端までの電気抵抗は2Ω以下に保つのが望ましいと内線規程にあり、ラックどうしのつなぎ目はアースボンド線でつなぐのが基本です
  • ネグロス電工のノンボンド対応継ぎ金具なら、約1000mでもボンド線なしで2Ω以下にできます。カナフジ電工のZラックは、塗膜の無いめっき鋼板なので、接続部のアースボンド作業がいりません(一部を除く)

屋外・湿った所での選び方

  • 屋外は、溶融亜鉛めっきや高耐食性めっき鋼板の鋼製を選びます。エースラックは溶融亜鉛めっきを350g/m2以上付けています
  • 浄水場・下水処理場のように腐食が多い所は、アルミ製を使います。鋼製の金具に直に付けると異種金属の接触で腐食するので、腐食防止材を挟みます
  • 雨やほこりを避けたい所はカバー(蓋)⁠を⁠付⁠け⁠、カバークランプで固定します

熱による伸び

  • アルミは鋼より熱でよく伸びます。0℃で付けて60℃になると、定尺3mを5本(15m)つないだ長さで21.1mm伸びます
  • 鋼製のネグロス電工SRタイプでも、直線30mごとに伸縮自在継ぎ金具を入れるよう案内しています

データセンター・通信室

  • 電気亜鉛めっきから出る亜鉛ウイスカは、コンピュータ機器に入るとショートの原因になることが指摘されています。サーバールームでは、ウイスカ対策品を選びます
  • 通信ケーブルは、軽くて加工しやすいワイヤー形がよく使われます。未来工業のミラメッシュは10段積んでも高さ約14cmで、運ぶのもしまうのも楽です

値段

値段を公式に出しているのは、ネグロス電工のSR40(鋼製・幅400mm)の12,800円と5AR40(アルミ・幅400mm)の14,700円(どちらも税抜)、スギハラ工業の6S-400(アルミ・幅400mm)の定価20,600円です。ほかは幅・本数と付ける場所を伝えて見積もりを取ります。

出典:ネグロス電工 電設資材総合カタログ(技術資料)、スギハラ工業 アルミケーブルラック カタログ、未来工業 電設資材総合カタログ 2026-2027、各社の公式の製品ページ。

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