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GUIDE / BIPOLAR-TRANSISTOR

バイポーラトランジスタとは?NPNとPNPの違い、小信号・パワー・ダーリントン・デジタルトランジスタの選び方

スイッチングと増幅回路に使うバイポーラトランジスタの仕組み、NPNとPNPの違い、種類ごとの使い分け、耐圧・電流・hFE・パッケージの読み方をメーカー公式資料で解説します。

2026年11月1日更新

この記事の答え

バイポーラトランジスタは、ベースに流す小さな電流でコレクタ電流を制御する半導体です。スイッチングと増幅回路に使います。選ぶときは種類と極性を決め、耐圧・電流・hFEとパッケージの許容損失を確認します。hFEは測定条件と一緒に読み、古い型番は供給状況も確かめます。

バイポーラトランジスタの仕組み

バイポーラトランジスタは、エミッタ・ベース・コレクタの3端子でできています。ベースに流す電流でコレクタ電流を制御する、電流駆動の素子です。ロームの技術解説によると、シリコン品はベース-エミッタ間の電圧が約0.6〜0.7Vを超えると動き始めます。

メーカー比較は、基板に実装するパッケージ入りの単体品を型番ごとに比べています。ゲート電圧で動くMOSFETや、IGBT・パワーモジュールを扱うパワー半導体とは分けています。

NPNとPNPの違い

  • NPNとPNPは、半導体層を積む順序と電圧の向きが違います。
  • NPNとPNPを組むと、プッシュプル回路や相補回路を作れます。
  • サンケン電気の2SC3263はNPNで、対になるPNPは2SA1294です。イサハヤ電子のPNPの2SA1944には、NPNの2SC5209が対になります。

種類ごとの使い分け

  • 小信号・汎用は、信号の増幅や小さな負荷のオンオフに使います。2SA1944はSOT-89に入った-50V・-1Aの品です。
  • パワーは、数A以上の電流を扱う出力段に使います。ロームの2SCR573Dは表面実装のTO-252で3A、2SC3263はTO3P-3Lで15Aです。
  • ダーリントンは、2つのトランジスタをつないでhFEを大きくした品です。サンケン電気の2SD2560はhFEが5000〜30000ですが、飽和電圧は最大2.50Vと高くなります。
  • デジタルトランジスタは、ベースの抵抗を内蔵した品です。ロームのDTC114EKAは入力側とベース・エミッタ間がどちらも10kΩ、イサハヤ電子のRT1N441Cはどちらも47kΩです。

デジタルトランジスタの考え方は、ロームのデジタルトランジスタとは⁠にまとまっています。

耐圧・電流・hFEの読み方

  • 耐圧と電流は最大定格です。2SCR573DはVCEOが50V、ICが3Aで、実際の回路ではこれを下回るように使います。
  • hFEは、測定したコレクタ電流と電圧の条件と一緒に読みます。2SCR573DはVCE=3V・IC=100mAで180〜450、2SC3263はVCE=4V・IC=5.0Aで50〜140です。
  • hFEは温度や動作点でも変わります。回路ではバイアス回路で安定させます。

パッケージと放熱

  • 損失の大きさでパッケージを決めます。2SA1944は500mW、2SCR573Dは10W、2SC3263は130.0Wです。
  • 許容損失は放熱の条件つきの値です。周囲温度が高い場所では、ディレーティングして使います。

価格と発注前の確認

  • 今回比べた6製品は、どのメーカーも公式サイトに価格を出していません。量産の価格は、型番・数量・納期を伝えて見積もりで決めます。
  • 新規設計非推奨や販売終了の型番は、新しい設計に入れません。ロームの2SD2537は新規設計非推奨のため、比較表から外しています。

仕様と供給状況は、各メーカーの製品ページと製品リストで2026-11-01に確認しました。

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