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GUIDE / FLECON

フレコンバッグとは?種類・サイズ・1t用の価格・JIS規格・静電気対策の選び方

粉や粒、土砂を1tほど詰めて吊って運ぶフレコンバッグ(フレコンバック・トン袋)の4つの種類、1t用のサイズ、排出口の選び方、耐候性と静電気対策(タイプC・D)、JIS Z 1651と除去土壌の保管の決まりを、メーカーの公式資料と国の資料をもとにまとめました。

2026年10月12日更新

この記事の答え

フレコンバッグは、粉や粒、土砂を1tほど詰めて、上のつりベルトでクレーンやフォークリフトで吊って運ぶ大きな袋です。使い方で、一般用(使い切り)・繰り返し用(ランニング)・耐候性・静電気対策の4つに分かれます。選ぶときは「何を入れるか」「屋外に置くか」「何回使うか」の3つを先に決めます。

フレコンバッグとは

フレコンバッグは、フレキシブルコンテナを縮めた呼び名で、フレコンバック・トン袋・コンテナバッグとも呼びます。柔らかい生地の胴、吊り上げるためのつりベルト、詰める口と出す口でできています。規格は JIS Z 1651(非危険物用フレキシブルコンテナ)で、粉や粒の貨物を運ぶ、吊り上げるように作った袋が対象です。今の版は2017年1月20日の改正で、原案は日本フレキシブルコンテナ工業会が作りました。

比較ページには、業務で使うフレコンバッグを各社の代表の型で載せています。家庭用だけの製品、土のう袋・大型土のう、中古品、代理店が売る他社製品は載せていません。

4つの種類

  • 一般用(使い切り)⁠:ポリプロピレンの織物で作る、いちばん多い袋です。1回詰めて運んだら使い終わります。例はフクナガエンジニアリングの1100KHR、萩原工業の通水性バッグ、堀富商工のホリキューブ、昭和パックスのエルコン Bタイプ、田中産業の玄米用、日本マタイの米用です
  • 繰り返し用(ランニング):ゴム引布やPVC、ポリエチレンの厚い生地で、何度も使います。例は東北ゴムのバックナー、ナショナルマリンプラスチックのJ形1種とシャトルエースです
  • 耐候性:生地に耐候剤を入れ、屋外に置いても傷みにくくした袋です。例は昭和パックスの高耐候性タイプ、フクナガエンジニアリングの1100KR‑UV3です
  • 静電気対策:導電性の糸や生地で静電気を逃がす袋です。例は日本マタイのタイプC、太陽工業の導電EVAタイコンです

サイズの選び方

1t用の丸型は、直径1,100mm・高さ1,100mmが多く出回っています。フクナガエンジニアリングの1100KHR、萩原工業の通水性バッグ、ナショナルマリンプラスチックのシャトルエース CBE・10(1,000L)がこの大きさです。

  • 米・穀物:田中産業の玄米用 TNS‑M1300‑B は直径1,150mm・高さ1,300mmで、最大1,080kgです
  • 角型:石井製作所のロンバック HMS‑16N は1,050mm×1,050mm×1,200mmの自立式です
  • 小さめ:ナショナルマリンプラスチックのJ形1種は、形と吊り点の数で500〜2,000kgから選べます

角型は四隅まで詰まるので、パレットやコンテナにすき間なく積めます。堀富商工のホリキューブは、隔壁付きの内袋で角形を保ち、コンテナに積んだときの約30%の積載ロスをほとんどなくします。

投入口・排出口

  • 下からホッパーへ落とすなら、排出口ありにします。田中産業の玄米用は投入口が直径450mm、排出口が直径500mmです
  • 土砂を詰めてそのまま置くなら、排出口なしで足ります
  • 詰めやすさを取るなら、上が全部開く投入口(全開)⁠に⁠し⁠ま⁠⁠⁠⁠す

入れ方と吊り方

  • 入れ方:上の投入口を開いて詰め、口を紐で閉じます。フクナガエンジニアリングの1100KHRは、投入口の紐で口を閉じて中身の飛散を防げます。袋の口を開いたまま立てておく台(フレコンスタンド)を使うと、1人でも入れやすくなります。石井製作所のロンバックは、プレートを差し込んで袋が自立するので、1人で穀類を入れられます
  • 吊り方:つりベルトやつりロープを、クレーンのフックやフォークリフトのツメなどの吊り具に掛けて吊ります。堀富商工は吊ロープ式と吊ベルト式、昭和パックスのエルコン Bタイプは底部・胴部・肩部のベルト方式です。東北ゴムのバックナー TBSN型は4点つりで1,000kg以下、ナショナルマリンプラスチックのJ形1種は4支点と6支点で詰められる重さが変わります
  • 吊り上げた袋の下には入りません。最大充填質量より多く詰めません

値段

公式に値段を出しているのは、フクナガエンジニアリングの通販だけでした。

  • 1100KHR(丸型1t・排出口付き)⁠:1枚3,344円(税込・送料込、10枚単位)
  • 1100KR‑UV3(耐候性・排出口なし)⁠:1枚3,091円(税込・送料込、10枚単位)

ほかの会社は、大きさ・口の形・枚数を伝えて見積もりを取ります。

屋外に置くとき(耐候性)

ふつうの使い切りの織物は、日光で傷みます。屋外に置くなら耐候性のタイプにします。昭和パックスの高耐候性タイプとフクナガエンジニアリングの1100KR‑UV3は、どちらも耐候性試験900時間で約3年です。フクナガは、3年は目安で保証期間ではないとしています。

除去土壌の保管について、環境省のガイドラインは次のことを書いています。

  • クロス形(使い切り)はランニング形より耐候性・防水性に劣る。UV加工や内袋付きで高めたものもある
  • 何年か置く場合や水分の多い土を入れる場合は、耐候性のある内袋付きのクロス形やランニング形を使う
  • 水分の多い土を詰めた袋は、積み上げると重さで水が浸み出すので、積み上げはできるだけ避ける

静電気対策(タイプB・C・⁠⁠⁠D)

粉を詰めたり出したりすると、粉と袋がこすれて静電気がたまります。フレコンや紙袋から粉を投入するときの爆発・火災は静電気災害の中でも多いと、労働安全衛生総合研究所の報告にあります。トナー工場の爆発事例では、使ったフレコンは絶縁性で帯電防止品ではありませんでした。

フレコンは静電気対策で4つのタイプに分かれます(IEC 61340-4-⁠4)。

  • タイプA:静電気対策をしていない袋
  • タイプB:生地の絶縁破壊電圧が6kV未満の袋。燃えやすいガスや、最小着火エネルギー3mJ以下の粉がある所では使えない
  • タイプC:導電性の糸を織り込み、接地用の端子を1か所以上付けた袋。使うときは必ずアースにつなぐ
  • タイプD:接地しなくても、着火する放電を防ぐ袋

太陽工業の導電EVAタイコンは、60回洗っても導電性能が基準の範囲に収まる繰り返し用です。

何回使えるか

ワンウェイ(使い切り)と書かれた袋は1回だけ使います。同じ袋を何度も使うなら、繰り返し用を選びます。東北ゴムのバックナーは、安全使用荷重の5倍をかけたつり上げ試験でも異常が無かったとしています。

水を含んだ中身

  • 水を切りながら運ぶ:萩原工業の通水性バッグ(織目0.2〜0.4mm⁠、透水は耐候性土のうの約70倍・社内試験)、富士工業用品の水切りフレコンバッグ(網目0.2〜0.5mm)
  • 水を外へ出したくない:内袋付きや、ナショナルマリンプラスチックのシャトルエースのような縫い目の無い袋

米・食品を入れるとき

米や食品を入れるなら、食品衛生法に適合した袋を選びます。日本マタイの米用フレキシブルコンテナはJIS規格・食品衛生法に適合した角型、石井製作所のロンバックは食品衛生法第20条に適合した籾用です。

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