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GUIDE / FEEDER

フィーダとは?ボウル・直進・フレキシブル・粉体の定量フィーダの違いと、送る物・能力・値段から選ぶ方法

部品や粉を決まった向き・決まった量で送り出すフィーダの方式(振動式のボウルフィーダ、直進フィーダと振動を使わない供給機、カメラで見てロボットが拾うフレキシブルフィーダ、粉体の定量フィーダ⁠)⁠の違い、半波と全波、容積式と重量式の見分け方、本体とボウルを分けた値段の見方を、部品供給機メーカーの技術解説と各メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月10日更新

この記事の答え

フィーダは、部品や粉を決まった向き・決まった量で、次の工程へ送り出す供給装置です。選ぶときは「何を送るか(部品か粉か、大きさ・形・材質)」「⁠1分あたり・1時間あたりにどれだけ送るか」「品種をどれだけ替えるか⁠」⁠の3つを先に決めます。値段は、本体(駆動部⁠)⁠とボウル・コントローラ・加工を分けて比べます。通販で見えるボウルフィーダ⁠の本体は14万〜24万円ほどで、ボウル込みの例では、ボウル径300mmの電磁式が70万円からです。

フィーダとは

組立機・検査機・押出機・ミキサの手前で、部品や粉を次の工程へ送り込む装置です。部品用は、ばらで入れた部品の向きをそろえて1個ずつ出し、粉用は、ためた粉や粒を決まった量ずつ出します。人が部品を並べたり粉を量ったりする手間を、機械に任せられます。

比較ページには、工場の自動化ラインで使うフィーダを、4つ⁠の方式に分けて13社15製品載せています。電子部品実装機のテープフィーダ、プレスのコイル送り(⁠レベラーフィーダ・ロールフィーダ)、旋盤のバーフィーダは、名前は同じでも別の機械なので載せていません。卓上のねじ供給機、樹脂成形のホッパーローダ、給紙機、液体の定量ポンプも除いています。

4つの方式

  • ボウルフィーダ(ばらの部品の向きをそろえる):シンフォニアテクノロジー ER-30B、NTN K-N25、村田精工 PV-30、ヤマト YSJ-25、ユーラステクノ BDシリーズ
  • 直進・振動なしのフィーダ(一列で送る、振動を使わずに送る):村田精工 NCK-40、ATOM KSH、東光エンジニアリング エコフィーダー EPF
  • フレキシブルフィーダ(カメラで見てロボットが拾う):セイコーエプソン IF-240、鈴野製作所 SVF-100
  • 粉体の定量フィーダ(粉や粒を決まった量で送る):セイワ技研 SMスクリュー供給機、クボタ NX-S、赤武エンジニアリング ハイフロー SC型、シンフォニアテクノロジー CF形、日本コークス工業 MASフィーダ

ボウルフィーダは、丸い鉢の内側のらせんの通路を振動で部品が登り、途中の仕掛けで向きのそろった部品だけを出口へ進めます。直進フィーダは、その出口から部品を一列のまま次の工程へ送ります。フレキシブルフィーダは、平らな台にばらまいた部品をカメラで見つけ、ロボットがつまみます。粉体の定量フィーダは、スクリュー・回る円盤・振動するトラフで、粉や粒を決まった量ずつ出します。

ボウルフィーダの選び方

駆動の方式

部品供給機メーカーの技術解説によると、いちばん多いのは電磁式です。ほかに、圧電素子(ピエゾ)式や、モーターで揺らす機械式があります。

  • 電磁式:電磁石と板ばねで振動させる。NTNのK-N25と村田精工のPV-30はこの形
  • 機械式(モーター):振動の軌跡が水平で、音が小さい。アイ・ピー・ピーの比較表では、部品が変わってもトラフの取り替えで済むとしています
  • 振動モータ式:ユーラステクノ⁠のBDシリーズは振動モータで揺らし、アルミインゴットのような重い物もためて切り出す

半波と全波

  • 半波:1分間に3000回か3600回(50Hzか60Hz⁠)⁠。振幅が大きく、たくさん送るのに向く。村田精工のPV-30、ヤマトのYSJ-25
  • 全波:1分間に6000回か7200回。振動が細かく、小さい部品や選別の厳しい部品に向く。NTNのK-N25

板ばねの調整と音

アイ・ピー・ピーの比較表では、バネ式の振動フィーダは調整に経験とカンがいるとしています。周波数を変えられるコントローラで動かすシンフォニアテクノロジーのER-30Bは、板ばねの調整なしで使えます。音と部品の傷が気になるなら、ボウルの底が振動しないNTNの分離底(⁠K-N25)や、円盤の旋回で送る東光エンジニアリング⁠のエコフィーダーEPFを見ます。

品種が多いとき

部品の形が変わるたびにボウルを作るのが重いなら、フレキシブルフィーダ⁠を選びます。

  • セイコーエプソン IF-240:5〜40mm⁠の部品。部品の向きや重なりに合わせて振動を自動で選び、エプソンのロボットと画像処理を1つのソフトで設定する
  • 鈴野製作所 SVF-100:1〜20mm⁠の部品。ホッパーとタッチパネル⁠を本体に載せ、エアを使わずに動く

直進フィーダなら、ATOM⁠のKSHのように、振動体を共通にしてシュートだけを工具なしで付け替える型もあります。

粉体の定量フィーダの選び方

  • 容積式:スクリュー⁠や円盤の回転数で送る量を決める。セイワ技研のSMスクリュー供給機はインバータ⁠で回転数を変え、粉体での試算は4〜174Kg/Hr
  • 重量式(⁠ロスインウェイト):重さを量りながら送る。クボタ⁠のNX-Sはデジタルロードセル⁠の台はかりで量り、小さい機種で2〜300L/h
  • テーブル式:回る円盤の溝から粉をかき出す。赤武エンジニアリング⁠のハイフローSC型は出口で脈動が出ない
  • 振動式(トラフ):シンフォニアテクノロジー⁠のCF形は、周波数可変式コントローラ⁠で動く小形の電磁フィーダ
  • 回分計量式:日本コークス工業⁠のMASフィーダは、空気輸送で受けた原料を1回分ずつ量って送る。計量の再現精度はフルスケールの±1/200以下

粉は、かさの重さや湿り気で送れる量が大きく変わります。カタログの能力は標準の粉で量った値なので、実際の粉でテストしてから決めます。

値段の比べ方

値段を公開しているのは、15製品中3製品だけです。

  • シンフォニアテクノロジー ER-30B(駆動部):139,800円(税別、通販)
  • ヤマト YSJ-25(本体):239,800円(税別、通販)
  • セイコーエプソン IF-240:210万円(税別、2021年⁠の受注開始時の価格)

ボウルフィーダ⁠の通販の値段は本体だけで、部品に合わせたボウルとコントローラ⁠は別に買います。前畑精機の価格例では、ボウル径300mmの電磁式パーツフィーダが70万円から、500mmが120万円から、無振動モーター式(⁠350mm)が200万円からです。方式も含まれるものも違うので、この3つの値段で安い・高いは決めていません。粉体の定量フィーダは、掲載した製品のどれも値段を出していません。

見積もりのときに伝えること

  1. 送る物(部品の図面か現物・材質・重さ、粉なら名前・かさの重さ・粒の大きさ・湿り気)
  2. 送りたい量(⁠1分あたりの個数、1時間あたりのkgかL)
  3. 出口での向きと、次の機械(組立機・ロボット・押出機)とのつなぎ方
  4. 品種の数と、替える回数
  5. 電源と、置ける場所の広さ・高さ
  6. 音・傷・粉じん・防爆など、気をつけたいこと
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