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GUIDE / DRUM-KAN

ドラム缶とは?容量・サイズと、鋼製・ステンレス・プラスチック・ファイバーの違い、危険物の決まりから選ぶ方法

200Lドラム缶の容量(何リットル入るか)とサイズ・直径、鋼製のクローズとオープンの違い、ステンレス・プラスチック・ファイバードラムの使い分け、板厚の級、危険物(消防法・UN)の決まり、保管と再生ドラム缶(更生缶)を⁠、JIS・法令・ドラム缶工業会とメーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月13日更新

この記事の答え

ドラム缶は、200Lほどの液体や粉体を詰めて運び、そのまま置いておける円筒の容器です。材質と天板の作りで、鋼製のクローズ・鋼製のオープン・ステンレス・プラスチック(ポリドラム)・ファイバー(紙)の5つに分かれます。選ぶときは「液体か粉体か」「危険物か」「洗って何度も使うか、1回きりか」の3つを先に決めます。

ドラム缶とは

英語でドラム(drum)、鋼製はスチールドラムとも呼びます。ドラム缶工業会によると、200Lのドラム缶は、人が特別な機械や道具を使わずに転がしたり向きを変えたりできる、いちばん大きな容器と言われています。形と大きさが世界でほぼ同じなので、充填や輸送、保管の作業をそろえやすい容器です。

比較ページには、日本法人のある会社が自社で作る200L前後のドラム缶を載せています。ペール缶・一斗缶、200Lより小さい中小型缶、IBCコンテナ⁠、運搬用の台車やポンプ、内袋などの付属品、中古の売買、商社が売る他社製品は載せていません。

容量は何リットル?

  • ふつう200Lと呼ぶが、JIS Z 1601(鋼製タイトヘッドドラム)で⁠は全容量212L・216.5L・230Lの3つを決めている
  • 日本で液体の輸送と貯蔵に主に使うのはCタイプ
  • JISで決めているのは200Lのドラム缶だけ。それ以外の容量のJISは無い(ドラム缶工業会)

サイズ・⁠⁠⁠直径

  • JFEコンテイナーの一般クローズドラム:内径566mm、外径585mm以下、高さ890mm
  • ダイカンの200Lオープン:バンドのぶん太く、外径620mm、外高890mm
  • 三甲のプラスチックドラム PDC200L‑8:直径586mm、高さ910mm

5つの種類

  • 鋼製クローズ(タイトヘッド):天板を巻き締め、口金から液を出し入れする。石油や化学品の液体に使う。JIS Z 1601
  • 鋼製オープン(オープンヘッド):天板をバンドで締めて外せる。粉体・固体・粘りのある液に使う。JIS Z 1600。バンドはボルト式とレバー式
  • ステンレス:さびや薬品に強く、内面を塗らなくてよい。医薬品・食品・香料に使い、洗って何度も使う
  • プラスチック(ポリドラム):高密度ポリエチレンのブロー成形。重さは10.5kg前後で鋼製の半分ほど。酸やアルカリに強い
  • ファイバードラム:紙を巻いた胴に鋼板や紙の蓋を付けたもの。粉体に使い、使い終わったら紙として分けられる

板厚と重さの級

鋼製ドラムは、鋼板の厚さで級を分けます。厚いほど重く丈夫です。

  • 山本工作所のタイトヘッドドラム:H級は天地板・胴とも1.6mmで27.5kg、SL級は胴0.9mmで16.0kg
  • JFEコンテイナーの一般クローズドラム:H級27.5kg、M級20.5kg、LM級18kg、L級17kg以上
  • JIS Z 1601の序文では、更生缶の再利用を考えて1.0〜1.6mmの鋼板が広く使われているとしています

口金(大栓・⁠⁠⁠小栓)

JISで、液を入れる大栓は2インチ、空気を入れる小栓は3/4インチと決まっています(JIS Z 1604 鋼製ドラム用口金⁠)⁠。

危険物を運ぶときの決まり

国内と輸出で違うマーク

  • 国内の陸上輸送:消防法の性能試験に合格したKHKマークか、ドラム缶工業会の自主基準に合格したJSDAマーク
  • 輸出の海上輸送:国の定める性能試験に合格したUNマーク(検査は日本舶用品検定協会)

容器の大きさ

危険物の規制に関する規則では、液体の危険物を入れる金属製ドラムの最大容積は250Lです。条文は e-Gov法令検索 危険物の規制に関する規則 で読めます。

静電気

引火性の液を入れるときは、ドラム缶にアースを取ります(ドラム缶工業会)。

さびが心配な中身

  • 鋼製ドラムの内面の化成処理は、さびを防ぐためのものではない
  • さびを防ぎたいなら、内面塗装缶、ポリエチレンの内容器を入れた複合ドラム、ステンレスドラムを選ぶ
  • 斎藤ドラム罐工業の内面塗装は、エポキシ樹脂系とフェノール樹脂系の2種類

保管と積み方

  • 空缶も中身入りも屋内に置く。空缶は納入後1か月以内(オープンは1週間以内)に使う
  • 危険物は3mを超えて縦に積まない。200Lドラム缶は縦に3段まで積んで漏れないことを性能にしている
  • オープンは横に寝かせて積まない。縦に積むならパレットに載せる
  • ドラム缶は圧力容器ではない。200kPa以上の圧力をかけて使わない

再生ドラム缶(更生缶)

使い終わった鋼製ドラムは、更生メーカーが回収して中を洗い、外を塗り直して(更生処理)、新缶と同じように納めます。ドラム缶工業会によると、ドラム缶はこうして4〜5回使われます。

値段

載せた8社12製品のうち、値段を公開しているのはダイカンだけです。自社の通販の店で、200Lのクローズ(内面塗装なし)が14,800円、オープン(内面塗装なし)が16,400円です(送料無料)。ほかは材質・本数・口金や内面塗装の有無を伝えて見積もりを取ります。

出典

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