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GUIDE / ZETSUEN-COATING-ZAI

絶縁コーティング剤とは?実装基板を守るコンフォーマルコーティング剤の種類(フッ素・溶剤・UV・水系)と、粘度・硬化・価格の選び方

実装基板や電子部品を湿気・硫化ガス・塩害から守る絶縁コーティング剤(コンフォーマルコーティング剤)の4つの種類、乾燥と硬化の違い、危険物の扱い、絶縁の数値と価格を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

絶縁コーティング剤は、実装基板の表面に薄い膜をつくり、湿気や腐食性ガスから回路を守る塗り材です。コンフォーマルコーティング剤、防湿コーティング剤とも呼びます。乾かし方と溶剤で、フッ素溶剤型・溶剤型・UV硬化型・水系と無溶剤に分かれます。選ぶときは「どの環境から守るか」「乾かす設備はあるか」「危険物を置けるか」の3つを先に決めます。

絶縁コーティング剤とは

絶縁コーティング剤は、プリント基板に樹脂溶液を塗り、表面を覆って回路を守る材料です。結露や湿気によるリーク、硫化ガスや塩分による腐食、金属イオンが動いて起きる短絡を防ぐために塗ります。

比較ページには、日本の会社が自社のブランドで案内する品を、品番かシリーズの単位で載せています。モーター用の絶縁塗料、部品の外装用のエポキシ塗料、ポッティング材は載せていません。

4つの種類

  • フッ素溶剤型は、不燃性のフッ素溶剤に樹脂を溶かした型です。例は野田スクリーンの AegisCoat WOPシリーズ、フロロテクノロジーのフロロサーフ FG-3650、ハーベスのデュラサーフ DP-500 ⁠⁠です
  • 溶剤型は、ウレタンなどを溶剤に溶かした型です。例は菱電化成のメルキッド V985-30K、サンハヤトのハヤコート Mark2 EF AY-L1003 ⁠⁠です
  • UV硬化型は、溶剤を含まない樹脂を光で固める型です。例は富士化学産業の Seal-glo 602MCF、サンハヤトのハヤコートUV AU-L250、野田スクリーンの AegisCoat MUSシリーズです
  • 水系・無溶剤は、水に樹脂を分散した型と、室温で固まる無溶剤の型です。例は富士化学産業の Seal-glo 550AWF、信越化学工業の KE-4971 ⁠⁠です

乾燥と硬化の違い

  • フロロサーフ FG-3650は、室温で5秒から30分間で乾きます
  • Seal-glo 550AWFは、指触5〜10分で、常温2時間か60℃15分で乾きます(膜厚20μ)
  • メルキッド V985-30Kは、80℃で2.0時間のあと室温で48時間おいて固めます
  • ハヤコートUV AU-L250は、LED UV365nmの2600mW/cm²で5秒で固まります
  • Seal-glo 602MCFは、UVと湿気の両方で固まるので、光の届かない陰も硬化します

危険物の扱い

  • 消防法の非危険物は、野田スクリーンの WOPシリーズです
  • 消防法に当たらないのは、Seal-glo 550AWFです
  • フロロサーフ FG-3650は、消防法とPRTR法の対象から外れます
  • ハヤコート Mark2 EF AY-L1003は、第4類第1石油類です

絶縁の数値

  • メルキッド V985-30Kは、体積抵抗率が2.8×10^15Ω・cmで、絶縁破壊電圧が5.3kV/0.1mmです
  • ハヤコートUV AU-L250は、体積抵抗率が1.8×10^14Ω・cmで、絶縁破壊の強さが8.8kV/0.1mmです
  • ハヤコート Mark2 EF AY-L1003は、絶縁破壊の強さが12kV/0.1mmです
  • 同じ条件で比べたいときは、各社に試験データを聞きます

価格

  • ハヤコート Mark2 EF AY-L1003の1kgは、5,599円(税込・公式通販)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ハヤコートUV AU-L250の250gは、10,285円(税込・公式通販)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ほかの会社は公式ページに値段を載せていないので、見積もりで聞きます
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