口コミを書く
GUIDE / YTTRIUM-OXIDE

酸化イットリウム(イットリア)⁠と⁠は⁠?試薬・原料粉・溶射粉の種類と、純度・粒子径・容量・価格の選び方

蛍光体・セラミックスの焼結助剤から、半導体製造装置の耐プラズマ溶射まで使う酸化イットリウム(イットリア・Y2O3)の違いを整理。試薬の純度と価格、原料粉の粒度と比表面積、溶射用の造粒粉の粒度をメーカー公式資料からまとめました。

2026年11月5日更新

この記事の答え

酸化イットリウムは、蛍光体・セラミックス・耐プラズマ溶射に使うイットリウムの酸化物で、イットリアとも呼びます。試験研究なら純度と容量の決まった試薬を、セラミックスや蛍光体の原料なら粒度や比表面積で選ぶ原料粉を、半導体製造装置の部品の皮膜なら球状に造粒した溶射粉を選びます。イットリアを加えた安定化ジルコニアやYAGは別の材料です。

酸化イットリウムとは

酸化イットリウムは化学式Y2O3、CAS RNは1314-36-9の白い粉です。水にはほとんど溶けず、希硝酸に溶けます。融点は2410℃です。信越化学工業は、レアアースの用途に蛍光体・セラミック焼結助剤・耐プラズマコーティング材料を書いています。

酸化イットリウムの比較ページは、自社で作るメーカーの酸化イットリウムを、品番の単位で載せています。イットリウム金属、YAGなどの複合酸化物、フッ化物、安定化ジルコニアは含みません。

使い道から種類を選ぶ

  • 試薬の酸化イットリウムは、試験研究に使う瓶入りの品です。和光純薬の品番250-00442は、25g・100g・500gの3容量があります
  • 工業原料の粉は、蛍光体やセラミックスの原料です。三井金属は、標準品と、比表面積の大きい微粒品を出しています
  • 溶射用の造粒粉は、プラズマに強い皮膜を吹き付けるための球状の粉です。フジミのSURPREX Y12と、信越化学のQUタイプがあります

純度と粒子径をそろえる

  • 純正化学の品番32035-0410は、純度99.9%以上の特級品です
  • 和光純薬の品番250-00442は、差数法で純度99.99%以上を保証しています
  • 三津和化学薬品は、純度5Nの高純度品を出しています
  • 関東化学の品番47004-43は、平均粒子径が20.6〜88.5nmのナノ粒子です
  • 三井金属の標準品はD50が3〜4µm、微粒品はD50が0.5〜2µmです
  • フジミのSURPREX Y12は粒度が-63+10µm、信越化学のQUタイプは粒径が16〜50µm程度です

容量と価格の確かめ方

  • 和光純薬の品番250-00442は、25gが5,100円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 和光純薬の品番257-00192は、粒度-30μmの品で、25gが4,700円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の品番32035-0410は25gで7,500円、関東化学の品番47004-43は10gで9,400円と出ていて、税区分は書かれていません
  • 原料粉と溶射粉は価格を公開していないので、量と粒度を決めてから見積もりを取ります

保管と取扱いの注意

  • 純度の出し方は、差数法・TREO・滴定と会社で違います。比べるときは規格書で出し方をそろえます
  • 信越化学の粒径の数値は典型的な例で、保証値ではありません。受け入れの基準は先に相談します
  • 安定化ジルコニアはZrO2にY2O3を加えた別の材料で、フジミの溶射材では8%を加えています

仕様は2026年11月5日に確認したメーカー公式資料によります。各品の出典は比較ページの出典欄⁠と製品詳細にまとめています。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉