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GUIDE / TYROSINE

チロシンとは?L体・D体・DL体の違いと、純度・等級・包装・価格の選び方

研究・分析・培地調製に使うチロシンの異性体、純度と光学純度、特級と細胞培養用、水への溶解性、包装量と価格を、メーカー公式資料から整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

チロシンは、研究・分析や培地調製に使うアミノ酸です。購入するときは、試験法が指定する異性体(L体・D体・DL体)、必要な等級と保証項目、使い切れる包装量を先に決めます。含量と異性体の混入率は別の項目です。細胞培養には、培養用として案内された製品の規格を照合します。

チロシンとは

チロシンの英名はTyrosineです。ナカライテスクのL-チロシン35709-02は、分子式C9H11NO3、分子量181.19で、別名にH-Tyr-OHを記載しています。

チロシンの比較ページでは、メーカーが自社製品として案内する試薬を、品番・純度・等級・包装の単位で比べられます。グリシンは別の化合物なのでグリシンの比較⁠に分け、食品添加物専用品、サプリメント、チロシンの塩や誘導体は含めていません。

異性体と用途で分ける

  • L体の一般試薬は、試験法がL-チロシンを指定する分析や試液づくりに使います。和光の202-03562や純正化学の45160-0410など、特級の規格を持つ製品を確認できます
  • L体の細胞培養用は、培養用として示された品質項目を照合して選びます。サーモフィッシャーのJ63511.22は、供給元CoAの含量98.5%以上と乾燥減量0.5%以下を示しています
  • D体は、D-チロシンを指定する試験や合成で選びます。米山薬品工業の29591は、L体の混入0.5%以下を規定しています
  • DL体は、DL-チロシンを指定する試験や合成で選びます。関東化学の40346-30は、25g包装の鹿特級で、純度を滴定法で規定しています

L体のCAS RNは60-18-4、D体は556-02-5、DL体は556-03-6です。名称の似た品を取り違えないよう、品番とCAS RNを発注書に併記します。

純度と光学純度を分けて確認する

  • 含量は、測定方法と試料の状態を確認します。ナカライテスクの35709-02は、乾燥後の滴定で99.0%以上です
  • 異性体の混入上限は、含量とは別に確認します。ペプチド研究所の2722は、TLC単一スポットに加えてD体0.1%以下を示しています
  • 比旋光度には測定条件があります。和光特級の規格書は、乾燥後、c=5の希塩酸溶液で-11.3〜-12.1°を規定しています
  • 塩化物・重金属などの不純物まで管理する試験では、製品規格書の保証項目を照合します。和光特級の含量は99.0%以上ですが、それだけで培養用と同じ保証になるわけではありません

水への溶解性と試液の調製

和光のL-チロシンは、水に極めて溶けにくく、エタノールやジエチルエーテルにほとんど溶けないと案内されています。薄い塩酸と水酸化ナトリウム溶液には溶けます。試験法が指定する溶媒・濃度・調製手順に合わせてください。

酸やアルカリで溶かす条件を、そのまま細胞培養へ流用しません。J63511.22のように細胞培養用として案内された品でも、使用する培地の調製条件と必要な保証項目を個別に確かめます。

包装量と価格

  • 純正化学の型番45160-0410は、25gのガラス広口ビンで2,900円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 関東化学の型番40347-30は、L体25gで3,600円(税抜)⁠で⁠す⁠。DL体の40346-30は、同じ25gで11,600円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ナカライテスクの型番35709-02は、25gで3,650円(税抜定価)⁠で⁠す⁠。和光の202-03562は、25gで3,800円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • ペプチド研究所の型番2722は、100gで6,000円と公式に表示しています。取得した製品本文では税区分を確認できませんでした
  • 米山薬品工業の型番29591と29811は、受注製造品です。包装量と価格は記載がないため、異性体・必要量・不純物の規格を伝えて確認します

価格は2026年10月28日に確認した公式表示です。異性体・等級・包装が異なる製品は、金額だけで安い・高いと決めず、必要な品質条件をそろえて比較します。

保存と用途の注意

和光の202-03562は室温、ペプチド研究所の2722はRTの保存指定です。条件が書かれていない製品は、購入する品番のSDSとラベルを確認します。

試験研究用のチロシンは、食品・サプリメントとして使う製品ではありません。和光の公式サイトも、試薬を医薬品・食品・家庭用品として使うことを認めていません。

出典は、和光の製品情報と製品規格書、ナカライテスク、ペプチド研究所、サーモフィッシャー、米山薬品工業のD体規格、純正化学、関東化学のL体・DL体です。

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