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GUIDE / TRIETHANOLAMINE

トリエタノールアミンとは?工業用・特級・一級・外原規品の違いと選び方

トリエタノールアミン(TEA)の用途、工業用原料と試薬の違い、特級・一級・EP・医薬部外品原料規格の規格、純度・比重・不純物・容量・価格の選び方を、メーカー公式資料と製品規格書から整理しました。凍結点や法規の扱いもまとめます。

2026年11月1日更新

この記事の答え

トリエタノールアミンは、洗浄剤や化粧品・医薬部外品の原料、試験用の試薬に使うエタノールアミンです。発注するときは、原料か試験かを決め、試薬なら特級・一級・外原規品のどれかを選び、純度の試験方法と不純物の規格を照合します。凍結点が21.2℃なので、冬場の受け入れと保管も先に決めます。

トリエタノールアミンとは

別名はTEA、ニトリロトリエタノールで、CAS番号は102-71-6です。分子量は149.19で、外観は無色からわずかにうすい黄色の澄明な液体です。水やエタノールに極めて混ざりやすい性質があります(富士フイルム和光純薬の製品情報)⁠。

メーカー比較で扱うのは、単一物質のTEAです。モノエタノールアミンやジエタノールアミン、TEAを配合したセメント粉砕助剤・界面活性剤・金属加工油などの配合品は含めません。

トリエタノールアミンは何に使う?用途とグレードの違い

  • 工業用原料は、洗浄剤などの製品を作るときに使います。日本触媒はエタノールアミンを洗浄・浄化・溶解の用途で案内し、TEAをローリーとドラムで出荷しています(日本触媒の製品情報)⁠。
  • 特級試薬(GR)は、分析や合成試験で使います。純度に加えて、比重・水分・鉛・鉄などの規格を確かめます。
  • 一級・EPの品は、特級ほど規格項目を求めない合成や前処理で使います。
  • 医薬部外品原料規格(外原規)の品は、化粧品や医薬部外品の処方試験で使います。含量の幅と、重金属・ヒ素の上限を規格書で決めています。

試薬は試験研究用です。和光は、試験研究以外の用途や原料に使うときは営業部門に問い合わせるよう案内しています。

モノエタノールアミン・ジエタノールアミンとの違い

日本触媒は、MEA・DEA・TEAを同じページで分けて案内しています。TEAは比重1.1258(20/20℃)、沸点361℃、粘度1013cps(20℃)の粘りのある液体です。凍結点は21.2℃で、室温が下がると固まります。

毒劇法の劇物にあたるのはモノエタノールアミンだけで、TEAは劇物ではありません。試薬特級では、ほかのエタノールアミンの混ざり具合も規格に入ります。純正化学の試薬特級は、2-アミノエタノールとジエタノールアミンをそれぞれ0.3%以下に抑えています(純正化学の規格書)⁠。

純度の表記と規格項目をそろえる

同じ「98%」前後でも、試験方法と保証項目が違います。

  • 和光の試薬特級の品番は、145-05605です。純度はGCで98.0%以上、比重は1.125(20/20℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す⁠。
  • 和光一級の品番は、142-05615です。規格含量はキャピラリーGCで98.0%以上です。
  • 関東化学の特級の品番は、40268-00です。JIS K 8663に合わせ、純度はGCで98.0%超です。
  • 純正化学の試薬特級の品番は、49135-0330です。純度98.0%以上に加え、水分0.3%以下、鉛0.001%以下、鉄5ppm以下を決めています。
  • 米山薬品工業のGR品03780は純度98%、EP品03779は98〜103%と示しています。

外原規品は、含量を幅で決めます。関東化学の40268-08は滴定で99.0〜105.0%、純正化学の49137-9030は含量99.0〜105.0%で、重金属20ppm以下、ヒ素2ppm以下です(純正化学の外原規品の規格書)⁠。

容量と価格をそろえて比べる

公開価格は2026-11-01に確認した500mLの掲載値です。

  • 米山薬品工業のEP品03779は1,700円、GR品03780は1,900円です。税区分の記載はありません。
  • 和光一級の142-05615は、希望納入価格2,100円です。税抜です。
  • 純正化学の49135-0330は、2,300円です。税区分の記載はありません。
  • 和光の試薬特級145-05605と関東化学の特級40268-00は、2,400円です。どちらも税抜です。
  • 関東化学の外原規品40268-08は、2,600円です。税抜です。

規格と税区分が違う価格を、そのまま安い・高いと判定しません。工業用品は公開価格がなく、見積もりで決まります。日本触媒は2026年4月1日出荷分から、エタノールアミンを1kgあたり90円以上値上げすると告知しています(日本触媒のお知らせ)⁠。

保管と法規の扱い

和光の物性では凝固点は約20℃、引火点は194℃です。吸湿性があり、二酸化炭素を吸収するので、使ったら容器を閉めます。冬場はドラムやタンクを保温して受け入れます。

消防法は危険物第4類第3石油類です。化学兵器禁止法の第2種指定物質で、輸出は輸出貿易管理令の別表第1-3にあたります。取り扱いと廃棄は、購入する製品の最新版SDSに従います。

見積もり前に決めること

  • 使う工程と目的を伝えます。製品の原料、化粧品の処方試験、一般試験、合成試験を区別します。
  • 保証純度と試験方法、比重や不純物の上限を指定します。参考物性を保証値の代わりにしません。
  • 使用量と包装量を決めます。試薬は500mLのほか、和光一級の18kgや関東化学・純正化学の20kgがあります。
  • 製品規格書、ロットの試験成績書、最新版SDSをそろえます。
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