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GUIDE / THIOUREA

チオ尿素とは?試薬特級と一級の違い、プロテオミクス用・大きい荷姿の種類と、純度・規格・価格の選び方

金属の分析、樹脂・医薬・農薬の合成原料、二次元電気泳動に使うチオ尿素の化学式と分子量、試薬特級と一級・EPの違い、プロテオミクス用、10kg・20kgの荷姿、危険性と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年11月2日更新

この記事の答え

チオ尿素は、化学式H2NCSNH2で表される白い結晶で、樹脂や医薬・農薬の合成原料、金属の分析用試薬に使います。試薬は特級・一級・プロテオミクス用が500gまでのびんで、10kg・20kgの荷姿もあります。発がん性と生殖毒性の疑いがあるので、扱いには手袋と局所排気を使います。選ぶときは「特級の規格が要るか」「タンパク質の実験か」「どれくらいの量か」の3つを先に決めます。

チオ尿素とは

チオ尿素は、化学式H2NCSNH2で表される白い結晶で、分子量は76.12です。英語ではThioureaと書き、チオカルバミドとも呼びます。富士フイルム和光純薬の説明では、メタノールに溶けやすく、水とエタノールにはやや溶けやすい物質です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るチオ尿素を品番の単位で載せています。海外メーカーの品、商社が売る輸入品、アリルチオ尿素などの誘導体は載せていません。

何に使うか

  • 富士フイルム和光純薬は、ホルムアルデヒドと縮合させたチオ尿素樹脂の原料に使うとしています
  • 染料・医薬・農薬の合成中間体や、ビスマス・パラジウム・アンチモン(III)の分析用試薬にも使います
  • チオグリコール酸アンモニウム、写真用薬剤、金属防さび剤、ゴム薬品の原料にもなります
  • 厚生労働省のリスク評価書は、メッキ薬品、繊維と紙の樹脂加工剤、フマル酸製造触媒を用途に挙げています

試薬の等級と規格

  • 試薬特級は、JIS K 8635の規格です。富士フイルム和光純薬の208-01205は、純度98.0%以上に加え、塩化物0.01%以下、重金属0.001%以下と決めています
  • 特級は、チオシアン酸塩0.01%以下、硫酸塩0.005%以下まで規格があります
  • 純正化学の純正一級44240-1201は、純度98.0%以上、強熱残分0.1%以下、チオシアン酸塩0.05%以下です
  • 国産化学のK-EPは、試薬の一覧に不純物の規格を書いていません。米山薬品工業のEPの純度は、95%です

プロテオミクス用

  • 富士フイルム和光純薬のプロテオミクス用202-17352は、二次元電気泳動でタンパク質を溶かすときに使う品です
  • 特級と同じ不純物の規格に加え、DNA加水分解酵素・RNA加水分解酵素・プロテアーゼの試験に適合させています
  • 25gのびんで、5,300円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す

大きい荷姿

  • 関東化学は、特級を10kg(40139-80)でも出しています。通常納期は3営業日です
  • 米山薬品工業は、GRとEPを20kgで出しています
  • 純正化学は、純正一級を1kgと25kgでも出しています。1kgは5,100円です
  • 10kg以上は、どの会社も値段を出していません。量と等級を伝えて見積もりを取ります

値段と買い方

  • 特級の500gは、富士フイルム和光純薬の208-01205が3,200円(本体価格)、純正化学の44240-0301が3,700円、関東化学の40139-00が税抜3,900円、米山薬品工業の37010が4,000円、国産化学の2113406が11,100円です
  • 一級・EPの500gは、米山薬品工業の03644が2,800円、純正化学の44240-1201が2,900円、国産化学の2113414が3,400円です
  • 特級の25gは、富士フイルム和光純薬と関東化学がどちらも1,900円です

保管と安全

  • 富士フイルム和光純薬の安全データシートでは、消防法・毒物及び劇物取締法のどちらにも非該当です
  • GHSでは発がん性 区分2、生殖毒性 区分2、皮膚感作性 区分1で、注意喚起語は危険です。手袋を付け、局所排気のある所で扱います
  • 直射日光を避け、換気のよい涼しい場所に密閉して保管します。施錠して保管し、強酸化剤とは接触させません
  • 化管法の第一種指定化学物質に当たります
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