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GUIDE / TECHNICAL-CERAMICS

セラミックスとは?耐熱・絶縁・耐摩耗部材の種類・特性と選び方

装置の部材に加工するセラミックスの種類と特性を、メーカーの公式資料から整理。ムライト、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、炭化ケイ素、マシナブル材の違いと、板・管の寸法、熱伝導率、曲げ強度、価格の確認方法をまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

耐熱・絶縁・耐摩耗用のセラミックスは、用途を決めてから材質記号を選びます。炉心管や焼成用板材ならムライト、粉体・スラリーの耐摩耗部材なら窒化ケイ素、放熱と電気絶縁を求めるなら窒化アルミニウム、摺動部なら炭化ケイ素を確認します。切削加工用のマシナブル材は、緻密な材料と繊維質の材料を分けて検討します。

セラミックスとは

セラミックスは、酸化物・窒化物・炭化物などの無機非金属材料です。装置の板・棒・管や治具に加工する工業用材料は、ファインセラミックスとも呼びます。高温・摩耗・放熱・絶縁のどれを重視するかで、使う材質が変わります。

セラミックスの比較ページは、自社メーカーの成形素材を材質記号単位で掲載しています。アルミナ単体・ジルコニア、完成るつぼ・ヒーター・砥石、粉末、販売店が売る他社製品は含めません。

セラミックスの特徴と製品例

  • 酸化物は、ムライトの板や管を扱います。ニッカトーのHBは炉心管・ガス吹込管に、西村陶業のN-800は耐熱部品や構造用部材に使います
  • 窒化物は、窒化ケイ素と窒化アルミニウムを分けます。NTKセラテックのASN-5は粉体・スラリー用耐摩耗部品向けで、トクヤマのシェイパルは放熱・絶縁部材向けです
  • 炭化物は、炭化ケイ素を扱います。NTKセラテックのN-Typeは、メカニカルシールなどの摺動部材に使います。窒化アルミニウムと同じ絶縁材とは扱いません
  • マシナブル材は、メーカーが切削・精密機械加工向けに案内する材料をまとめています。原料となる主成分による分類とは別の切り口です。ホトベールとTBSでは密度や強度、加工時の扱いが異なります

板・管の寸法を決める

  • 西村陶業のN-800は、角板と円板があります。角板は220×280mm用などの呼称があり、素材は少し大きめです。厚さは1〜20mmの間で指定できます
  • トクヤマのシェイパルSH-30は、厚さ1mm以下のグレードです。SH-15は、厚さ2mm以上のグレードです。幅・長さ・公差は別途確認します
  • ニッカトーのHBチューブは、公開本文ではサイズをカタログ参照としています。外径・内径・長さに加えて、炉心管かガス吹込管かなどの用途も伝えます
  • 材質グレードしか公開されていないものは、別製品の標準寸法を流用しません。仕上げ寸法、面粗さ、数量と一緒に製作範囲を確認します

熱伝導率と曲げ強度の読み方

熱伝導率は、値と測定温度を一緒に見ます。曲げ強度は、試験法と代表値か保証値かを確認します。

  • トクヤマのシェイパルSH-15は、20℃の熱伝導率が184W/(m・K)、曲げ強度が357MPaです
  • 西村陶業のN-800は、熱伝導率が4.2W/(m・K)、曲げ強度が180MPaで、いずれも代表値です
  • NGKアドレックのMULLRON MX-800は、350℃の熱伝導率が2W/(m・K)、室温曲げ強度が16MPaです。室温の熱伝導率と混ぜて順位を付けません
  • 京セラのSN240Oは、3点曲げ強さが1,020MPaです。メーカーはテストピースの参考値と明記しており、完成部材の保証強度には置き換えません

マシナブル材の選び方

  • フェローテックのホトベールⅡ-k70は、熱伝導率が70W/(m・K)、曲げ強度が520MPaです。半導体・液晶製造用部品や検査治具に使う材料で、特性表の値は保証値ではありません
  • イソライト工業のTBS-C1Pは、高温断熱ウールを成形・熱融着した繊維質の材料です。かさ密度は700kg/m³、室温曲げ強さは8.1MPaで、軽量な耐熱構造材などに使います
  • TBSは、メーカーの製品ページにRCFの注意があります。切削・解体前に最新SDSを取り寄せ、作業条件を確認します

価格と見積もりで伝えること

掲載した製品の公式資料には、具体的な価格の記載がありません。材料名だけで頼まず、材質記号、仕上げ図面、数量、表面仕上げ、納期を伝えます。高温で使う部材は、最高温度だけでなく雰囲気・荷重・昇温と冷却の条件も添えます。

資料は2026-10-28に確認しました。定義はNGKの解説、各材質の値は比較ページ末尾にまとめたメーカーの製品ページと特性表によります。

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