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GUIDE / SOIL-CONDITIONER

土壌改良剤とは?無機質・有機質・団粒化・酸度調整の種類と効果・使い方・選び方

農地・植栽地で使う土壌改良剤を、パーライト・バーク堆肥・ピートモス・団粒化剤・石灰に分け、通気性・保水性・酸度への働き、粒径・使用量・荷姿の選び方を公式資料でまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

土壌改良剤は、土の水はけ・水もち・保肥力・団粒構造・酸度などを改善する資材です。水はけを直すのか、有機物を補うのか、酸性を直すのかを先に決めます。その後で原料・粒径・使用量・荷姿を確認し、土壌と作物に合わせて発注します。

土壌改良剤とは

農林水産省は、植物を育てる土壌の物理的・化学的・生物的性質を改善するため、土へ施すものを土壌改良資材と説明しています。主な目的は透水性・保水性・保肥力の改善や団粒形成の促進です(農林水産省の解説)⁠。

土壌改良剤のメーカー比較では、農地・公園・街路樹などへ使う資材を掲載しています。栄養供給を主目的とする液体肥料、完成した培養土、工事用の地盤固化材、施工サービス、家庭用だけの少量セットは対象から外しています。

種類と効果の違い

  • 無機質系は、パーライトなどの粒で水と空気の通り道を整えます。東邦レオのホワイトロームは黒曜石パーライトで、透水性・通気性の改良や客土の軽量化に使います
  • 有機質系は、バーク堆肥やピートモスで有機物を補います。バーク堆肥でも樹皮・剪定枝・汚泥など原料が違うため、商品ごとに確認します
  • 団粒化系は、土の細かな粒子を結び付けます。林化学工業のEB-aは、プラス電荷と粘土・シルト表面のマイナス電荷の結合で団粒構造をつくります
  • 酸度調整系は、石灰質資材で酸性土壌を矯正します。保証アルカリ分と土壌酸度、作物を確認して使用量を決めます

水はけと水もちは同じ働きではありません。東邦レオは、真珠岩パーライトの吸水率・保水性と、黒曜石パーライトの透水性・通気性を分けて説明しています(ホワイトロームの公式説明)⁠。

粒径と原料を選ぶ

  • ホワイトロームTCの粒径は、4〜25mmです。客土の下層への敷き込みと、土壌への混合に使えます
  • ホワイトローム4Fの粒径は、3〜5mmです。主に土壌へ混ぜて使います。九州地区では販売していません
  • 太平洋パーライトは、規格ごとの粒度分布をカタログで示しています。特M-1とM-2では粒度が異なり、ふるいの残分・通過分を含む分布を、単純な粒径範囲に読み替えないようにします
  • 高橋ピートモス工業のA級(1号)は短繊維で、水稲・野菜・花きの育苗などに使います。C級(2号)は長繊維で、花木・樹木・挿木・マルチング向けです

粒径の欄に原料の加工サイズを書いている製品もあります。富士有機のバーク堆肥は、剪定枝などを10mm以下に加工してから熟成発酵させています。完成品の粒度保証とは区別します(タケエイグリーンリサイクルの製品紹介)⁠。

使用量と混ぜ方

  • メーデルバーク堆肥の一般施用量は、40L袋で10a当たり100〜150袋です。うね、または全面にすき込みます。施設栽培・畑では、栽培終了後に10a当たり5m³程度を散布してすき込む方法も案内しています
  • 高橋ピートモス工業の樹木植込時の使用量は、掘り上げた土の20〜30%です。よく混合した土で植え込みます
  • EB-aの標準施用量は、10a当たり10〜20Lです。播種床・移植・定植などでは200〜500倍に希釈し、根のある層まで浸透させます

使用量は面積当たり・土量当たり・希釈倍率で意味が変わります。散布面積だけを伝えず、混ぜる深さや土量、使う場面もメーカーへ伝えます。EB-aの公式資料は、固結した土をほぐし、ある程度湿り気のある状態で施用するよう案内しています。詳しくはメーデルの使い方とEB-a農業用チラシ⁠にあります。

酸度調整と作付けの時期

  • 村樫石灰工業の粒状苦土石灰M-10は、保証アルカリ分55.0%、基準量100〜200kg/10aです。粒状で機械散布に使います
  • DL消石灰は、保証アルカリ分72.0%、基準量70〜140kg/10aです。強アルカリ性なので、定植・播種の14〜20日前に散布し、土とよく混ぜます
  • 高橋ピートモス工業のピートモスは、pH4.5前後です。酸性に弱い作物には石灰などで中和します

pHとアルカリ分は別の指標です。資材の数字だけから施用後の土壌pHを計算せず、現在の土壌酸度と作物に合わせて使用量を調整します(⁠村樫石灰工業の製品情報、高橋ピートモス工業の施用法)。

荷姿・価格・保管を確かめる

  • ホワイトロームTCの荷姿は、50L紙袋と1m³フレコンです。4Fは50L紙袋で、土壌へ混ぜる量と搬入条件を確認します
  • メーデルバーク堆肥は、40L・20L袋と1m³単位のバラ積みがあります。比較ページは40L袋を代表荷姿にしています
  • EB-aは、20Lバッグインボックスがあります。使用後はキャップをしっかり締め、冷暗所で保管します
  • 富士有機のバーク堆肥は、1袋385円(税込)で、送料・代引手数料は別です。取得した公式本文に袋容量がないため、容量単価で他製品と比べず、納入数量と運賃を確認します

サントーマスは、多量施用した当初の乾燥に注意し、適宜かん水するよう案内しています。バーク堆肥やピートモスは過度に乾燥すると吸水しにくくなるため、施用後の水管理まで含めて計画します(サントーマスの注意事項)⁠。

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