口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / SODIUM-HYDROXIDE

水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)⁠と⁠は⁠?工業用の液体・固体、試薬特級、容量分析用の溶液の違いと、濃度・不純物・荷姿・価格の選び方

排水の中和・洗浄・薬品の製造や分析に使う水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)の4つの種類、48%・50%・20%の液体の選び方、フレーク・粒の固体、JIS K 8576の試薬特級、0.1mol/Lの規定液、劇物の扱いと値段を、メーカーの公式資料と日本ソーダ工業会の説明をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

水酸化ナトリウムは、酸の中和や洗浄、薬品の製造に使う代表的な強アルカリです。苛性ソーダ(か性ソーダ)⁠と⁠も呼びます。工業用の液体(水溶液)、工業用の固体(フレーク・粒)、試薬の特級、容量分析用の溶液に分かれます。選ぶときは「何に使うか(中和・原料・分析)」「どの濃度で受けるか」「どの不純物まで保証してほしいか」の3つを先に決めます。

水酸化ナトリウムの化学式と性質

水酸化ナトリウムの化学式はNaOHで、水に溶けると強いアルカリ性を示す物質です。日本ソーダ工業会の説明では、か性ソーダは一般名で、化学名が水酸化ナトリウムです。酸を中和したり、ふつうは溶けない物を溶かしたりする性質を使って、紙・パルプ、化学繊維、石けん・洗剤、排水処理など、幅広い工場で使われています。

国内では塩水を電気分解して作ります。か性ソーダ・塩素・水素が、質量比1:0.886:0.025で同時にできます。

比較ページには、日本の会社が自社で作る水酸化ナトリウムを、濃度・等級・包装の単位で載せています。家庭用の小分け品、日本薬局方品、水酸化カリウムなどの別の物質は載せていません。

4つの種類

  • 工業用の液体(水溶液)は⁠、50%前後や20%の濃度で、ローリーやタンカーで受けます。南海化学・北海道曹達・東亞合成・トクヤマ・関東電化工業が作っています
  • 工業用の固体は、濃度96%以上のフレーク状や粒状です。トクヤマはフレコンと紙袋で、東ソーはフレーク状と粒状を出しています
  • 試薬の特級は、JIS K 8576の規格で純度と不純物を保証した粒状の試薬です。富士フイルム和光純薬・関東化学・純正化学が500gのビンから出しています
  • 容量分析用の溶液は、0.1mol/Lなどに濃度を合わせた規定液です。富士フイルム和光純薬と米山薬品工業が出しています

液体の濃度の選び方

  • 日本ソーダ工業会によると、出荷の多くは濃度50%の水溶液です
  • 南海化学は48%品を基本に、20〜32%品もそろえています。48%品の水酸化ナトリウムは48.0〜49.5%です
  • 北海道曹達の50%品は48.5〜50.0%、20%品は20.0〜21.5%で、品質規格票に分析法まで書いてあります
  • 48%の水溶液は5〜8℃で固まります。寒い時期は、タンクと配管の温度を先に決めておきます

工業用の規格で見る所

  • 工業用は、水酸化ナトリウムの濃度に加えて、炭酸ナトリウム・塩化ナトリウム・鉄の上限で比べます
  • 南海化学の48%品は、炭酸ナトリウム0.15%以下、塩化ナトリウム0.0080%以下、酸化第二鉄0.0003%以下です
  • 北海道曹達の50%品は、炭酸ナトリウム0.2%以下、塩化ナトリウム0.02%以下、鉄0.001%以下です
  • 東亞合成は、日本ソーダ工業会のJSIA規格に合わせています。工業会の規格には、水溶液と固形の2つがあります
  • 食品に関わる工程では、東亞合成・トクヤマ・北海道曹達の食品添加物の品を選びます

試薬特級と規定液

  • 富士フイルム和光純薬の194-18865は、JIS K 8576:2024の特級です。純度97.0%以上、炭酸ナトリウム1.0%以下、鉄5ppm以下、鉛5ppm以下まで決めています
  • 関東化学の37184-00は純度>97.0%(滴定)、純正化学の39155-0301は純度97.0%以上の試薬特級です
  • 試薬は試験・研究用で、医薬品・食品・家庭用品には使えません
  • 0.1mol/Lの溶液は、酸の定量(中和滴定)にそのまま使えます。富士フイルム和光純薬の196-02195はJIS K 8001で標定し、ファクターは0.990〜1.009(20℃)⁠で⁠⁠⁠⁠す

水酸化ナトリウムの危険性と保管の注意

  • 皮膚に付くとやけどになり、目に入ると視力の低下や失明のおそれがあります。使う製品のSDSで保護具を決めます
  • 水に溶かすと多量の熱が出ます
  • 潮解性があり、空気中の水分を吸って溶けます。二酸化炭素(炭酸ガス)も吸収するので、容器は閉めておきます
  • 毒物及び劇物取締法の劇物です。南海化学の製品ページでは、水酸化ナトリウム5%以下を含むものは除くとしています

購入価格と見積もり

  • 値段を公式に出しているのは試薬だけです
  • 試薬特級の500gは、関東化学の37184-00が1,900円(税抜)、富士フイルム和光純薬の194-18865が2,000円(税抜)、純正化学の39155-0301が2,100円(本体)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 0.1mol/Lの溶液の500mLは、富士フイルム和光純薬の196-02195が1,800円(税抜)、米山薬品工業の06700が1,100円(税区分記載なし)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 工業用の液体・固体は値段を出していないので、濃度・量・荷姿を伝えて見積もりを取ります
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉