口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / SODIUM-CHLORIDE

塩化ナトリウムとは?工業用・試薬の違いと純度・不純物規格・荷姿の選び方

化学製造・電気分解による電解水生成・分析試験に使う塩化ナトリウムについて、工業用原料塩・特級試薬・残留農薬やPCB試験用の違い、臭化物・Ca・Mgの規格、粒度、荷姿、公式価格をメーカー資料から整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

塩化ナトリウムは、化学製造・工業工程・分析試験の原料に使う無機塩です。化学式はNaClです。選ぶときは「工程や試験で指定するグレード」「管理する不純物」「粒度と荷姿」を先に決めます。電解水生成用は臭化物・カルシウム・マグネシウム、残留農薬・PCB試験用は試験適合性まで確認します。

塩化ナトリウムとは

塩化ナトリウムは、食塩の主成分として知られるNaClです。業務では化学品・ゴム製品・油脂の原料、電解水生成の原料、分析試験の試薬として使います。同じ物質でも、純度の保証下限と不純物の規格は製品ごとに違います。

比較ページには、自社で製造・精製するメーカーの固体製品を、試薬は品番と荷姿、工業原料塩は商品名・グレードと荷姿で特定して載せています。家庭用だけの完成品、食品専用品、医薬品、サプリ、調製済み水溶液、他社品の取次は含めていません。

用途で分ける3つの区分と特徴

  • 工業用原料塩は、化学品やゴム製品などの製造工程に使います。ナイカイ塩業のナクルフォー1、日本海水の並塩、日本食塩製造の特級精製塩が該当します。低臭素塩のように電解水生成用の不純物を管理した製品もあります
  • 一般試薬は、分析や試験液の調製に使います。富士フイルム和光純薬・関東化学・純正化学・林純薬工業・ナカライテスクの特級試薬を掲載しています
  • 用途別試薬は、純度以外に用途ごとの試験適合性を規格化した製品です。関東化学の37144-1Bは残留農薬試験・PCB試験用です

工業塩の「特級」と「試薬特級」は、呼び名だけで同じ規格とは判断できません。ナクルフォー1の規格書ではNaCl含量99.7%以上ですが、和光の試薬特級の規格書では純度のほか臭化物・硫酸塩・金属不純物などを個別に規定しています。

純度の規格と分析例を分ける

  • ナクルフォー1のNaCl含量は、99.7%以上です。代表粒径は270〜310μmで、ゴム製品・油脂の工業用途が案内されています
  • 日本海水の並塩の純度は、95.0%以上です。同じ欄にある98.1%は分析例で、保証下限とは分けて読みます。平均粒径413μmも分析例です
  • 日本食塩製造の特級精製塩の純度は、99.95%以上です。天日塩を溶かし、不純物を取り除いて再結晶させて作ります
  • 日本食塩製造の浄水処理適用低臭素塩の純度は、99.90%以上が規格です。説明文の平均純度99.98%程度は実績値です

純度が高いという理由だけで用途を入れ替えず、工程で問題になる不純物の上限を照合します。工業塩の仕様は日本海水の製品一覧⁠、再結晶塩は日本食塩製造のカタログ⁠で確認できます。

電気分解による電解水生成用は臭化物・Ca・Mgを見る

日本食塩製造の水処理用途シリーズでは、浄水処理適用低臭素塩の臭化物イオンを69ppm以下に抑えています。カルシウムとマグネシウムも低く抑えていますが、取得した資料にはそれぞれの保証上限がありません。装置が数値上限を指定するときは、発注前にメーカーへ確認します。

  • 低臭素塩の掲載対象は、JANコード4595430360108の20kgクラフト袋です。NaCl純度は99.90%以上、粒度は180〜500μmが85%以上です
  • 和光の191-01665の臭化物規格は、質量分率0.01%以下です。カルシウムとマグネシウムは、それぞれ質量分率0.002%以下です
  • ナカライテスクの31320-76の臭化物規格は、数値上限ではなく試験適合です。数値指定のある工程では、その記載だけで適否を決めません

特級試薬の不純物規格を確認できても、電解装置への適合を保証するわけではありません。装置の指定する原料塩・粒度・投入方法を合わせて確認します。

残留農薬・PCB試験用の選び方

関東化学の37144-1Bの規格書には、GC-MS・残留農薬・PCBの試験適合性があります。フタル酸ジ-n-ブチルとフタル酸ジ-2-エチルヘキシルは、それぞれ100ppb以下です。

一般の特級試薬でNaCl純度が同程度でも、これらの試験適合性まで同じとは限りません。試験手順が残留農薬試験用などを指定しているときは、指定したグレードで調達します。

塩化ナトリウムはどこで買える?荷姿と価格

  • 純正化学の19015-0301の荷姿は、500gのプラスチック広口ビンです。公式の本体価格は1,200円です
  • 関東化学の37144-00の荷姿は、500gです。公式の税抜価格は1,700円です
  • 和光の191-01665の荷姿は、500gです。希望納入価格は1,300円で、取得した本文に税区分の明記はありません
  • 関東化学の37144-1Bの荷姿は、500gです。残留農薬・PCB試験用の税抜価格は9,000円です
  • ナカライテスクの31320-76の荷姿は、20kgです。税抜定価は23,900円です。林純薬工業の19007779も20kgですが、価格は問い合わせです
  • ナクルフォー1と日本食塩製造の特級精製塩は、25kg品を掲載しています。日本海水の並塩も、掲載対象は25kgです

調達先と製品の荷姿は、各メーカーの公式製品ページや問い合わせ窓口で確認できます。価格は2026年10月28日に各社の公式製品ページで確認しました。等級・用途・荷姿が異なるので、瓶や袋の値段だけで優劣を決めず、必要量と不純物規格をそろえて見積もりを取ります。

保管と発注前の確認

  • 林純薬工業の19007779は常温、和光の191-01665は室温で保管します。製品ごとのラベルとSDSを確認します
  • 塩は温度と湿度の影響で固まりやすくなります。乾燥塩・湿塩を分け、開封後の扱いと投入設備に合う荷姿を決めます
  • 発注書には品番または商品名、グレード、純度、不純物の上限、粒度、荷姿を書きます。規格書の改訂版と必要な検査成績書の有無も確認します
  • 塩化カルシウム・塩化マグネシウム・次亜塩素酸ナトリウム⁠は別の物質です。工程名に「塩」が含まれていても、同じ原料として発注しません
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉