口コミを書く
GUIDE / SHAPE-MEMORY-WIRE

形状記憶合金ワイヤとは?ニチノール線の種類(超弾性線・未記憶線・アクチュエータ線)と、線径・変態温度・価格の選び方

ニッケルチタン系の形状記憶合金ワイヤの3つの種類、形状記憶と超弾性の違い、変態温度と線径の選び方、未記憶線の熱処理、公開されている価格を、国内で加工・製造する5社の公式資料でまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

形状記憶合金ワイヤは、熱や電流で覚えた形に戻るニッケルチタン系の金属線です。ニチノール線・Ni-Ti線とも呼びます。届いたときの状態で、そのまま使える超弾性線、自分で形を覚えさせる未記憶線、電流で動かすアクチュエータ線に分かれます。選ぶときは「使う温度」「線径」「動かし方」を先に決めます。

形状記憶合金ワイヤとは

形状記憶合金ワイヤは、ニッケルとチタンの合金でできた線です。変形させても温めると元の形に戻り、変態温度より高い温度では曲げても力を抜くだけで戻ります。ステントやガイドワイヤなどの医療機器、ばね、小型機器の駆動部に使います。

比較ページには、国内の会社が自社で加工・製造する線を載せています。

3つの種類

  • 超弾性線は、熱処理を済ませた線です。室温で曲げても戻るので、そのまま部品に使えます。
  • 未記憶線は、形を覚えさせる前の線です。治具に固定して熱処理し、形を自分で決めます。
  • アクチュエータ線は、電流で縮み、冷えると伸びる線です。線そのものが駆動部になります。

変態温度の選び方

  • アクトメントのMTL-05は、Af変態点が5℃前後で、それより上の温度で超弾性を出します。
  • アクトメントのMTHは、Af変態点が70〜100℃の高温用です。
  • 吉見製作所の未記憶線は、変態点が約65℃の品があります。
  • 未記憶線は、Ni量でAf変態点が変わります。品番のNi量を見て選びます。

線径の選び方

  • 古河テクノマテリアルのNT-Nは、線径0.015〜0.100mmの超極細線です。
  • 古河テクノマテリアルのF-ELIワイヤは、線径0.05〜1.00mmです。
  • アクトメントの超弾性線は、φ0.025からφ1.8まで品番があります。
  • トクサイの軟線伸線は、ニッケルチタンで0.025〜0.50mmを受けます。

未記憶線の熱処理

アクトメントは、参考の条件として400〜500℃で1時間水冷の熱処理を公開しています。線を治具に固定して熱処理すると、その形を覚えます。社内に炉がなければ、吉見製作所のように記憶処理を受ける会社に頼めます。

通電で動かすとき

  • 古河テクノマテリアルのNT-M3-TTRは、線径100μmで最大200gf、最小300mAです。
  • トキ・コーポレーションのBMF100は、線径0.1mmで実用発生力70gf、標準駆動電流200mAです。
  • BMFの動作の上限温度は約55〜60℃です。
  • 伸びる速さは冷え方で決まります。放熱の取り方まで一緒に決めます。

価格

アクトメントのMTL-05は1mで3,000円(税抜)に、送料と手数料で1,800円かかります。吉見製作所の線径1.0mmは1m×2本で2,519円(税込)、トキ・コーポレーションのBMF100は1m巻きで3,080円(税込)⁠で⁠す⁠。税の区分と売る長さが違うので、同じ条件にそろえてから比べます。古河テクノマテリアルとトクサイは問い合わせて決めます。

比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉