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GUIDE / SANKA-TETSU

酸化鉄とは?ベンガラ・黄色酸化鉄・黒色酸化鉄の違いと、顔料用・フェライト原料用・試薬の選び方

塗料・樹脂の顔料やフェライトの原料、分析用の試薬に使う酸化鉄の3つの使い道、赤・黄・黒の成分の違い、粒径と不純物の見方、試薬の値段と保管の注意を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

酸化鉄は、塗料や樹脂の顔料、フェライトなど磁性材料の原料に使う鉄の酸化物です。赤のFe2O3はベンガラ(弁柄)⁠と⁠も呼び、黄はFeO(OH)、黒はFe3O4です。選ぶときは「色をつけたいのか、フェライトの原料にしたいのか、試験に使うのか⁠」を先に決め、顔料なら粒径と吸油量、フェライト用なら不純物の上限、試薬なら純度の規格と包装を見ます。

酸化鉄とは

酸化鉄は、鉄と酸素の化合物の粉体です。古くから赤い顔料のベンガラ(弁柄)⁠と⁠し⁠て使われ、今はモーターやトランス、ノイズフィルターに使うフェライトの原料としても欠かせません。

比較ページには、日本の会社が自社で作る酸化鉄を、品番の単位で載せています。研磨用のベンガラ、完成した塗料、フェライトの部品や磁石は、それぞれ別のページで扱っています。

3つの使い道

  • 顔料用は、塗料・樹脂・インキに色をつけます。例は戸田工業の130ED・KN-320と、チタン工業のLL-XLOです
  • 磁性材料・フェライト原料用は、不純物を抑えた酸化鉄です。例はJFEケミカルの高純度品、テツゲンの酸化鉄(Ⅲ)、チタン工業のR-MRです
  • 試薬は、分析・研究・試作に使う少量の瓶入りです。例は富士フイルム和光純薬・高純度化学研究所・林純薬工業・純正化学の品です

赤・黄・黒の違い

  • 赤はFe2O3で、ベンガラと呼ぶのはこの赤い酸化鉄です
  • 黄はFeO(OH)で、チタン工業はα-FeOOHと書いています
  • 黒はFe3O4で、四三酸化鉄・マグネタイトとも呼びます
  • 戸田工業は赤・黄・黒の3色をそろえ、チタン工業も黄・赤・黒の合成酸化鉄をそろえています

顔料用の選び方

  • 粒径と吸油量で、色合いと分散のしやすさが変わります。戸田工業の130EDは、BET法の平均粒径が0.16μmです
  • 熱をかける樹脂には、耐熱をうたう品番を選びます。チタン工業のHY-100は250℃の耐熱性を持つ黄色です
  • 透明感のある塗装には、透明酸化鉄があります。戸田工業の透明酸化鉄は、50nmクラスから100nmクラスまでです
  • 公式の数値は代表値で、規格値ではありません。納入規格は品番ごとにメーカーと決めます

フェライト原料用の選び方

  • 色ではなく、SiO2・Cl・Naなどの不純物の上限で選びます
  • JFEケミカルの高純度品は、SiO2が80ppm以下、Naが15ppm以下です
  • チタン工業のR-MRは、SiO2が0.01%以下です
  • テツゲンの酸化鉄(Ⅲ)は⁠、製鉄所の廃塩酸から作る塩化鉄系で、1t詰のコンテナバッグで出荷します

試薬の値段と注意

  • 値段を公開しているのは試薬だけです。富士フイルム和光純薬の096-04825は、500gで2,400円(税抜の希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 林純薬工業の09000755は500gで2,200円(税抜)、純正化学の黄色三二酸化鉄は500gで2,100円です
  • 試薬は試験・研究用です。工業原料に使うときは、メーカーに確かめます

しまい方

  • 吸湿や吸水で顔料が固まるおそれがあります。高温多湿の場所を避け、屋内にしまいます
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