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GUIDE / RUBBER-SHEET

ゴムシートとは?天然ゴム・NBR・EPDM・シリコーンの違いと、厚さ・硬度・サイズの選び方

機器のシール・パッキンやライニングに加工するゴムシートの材質、厚さ、幅、硬度の選び方を整理しました。耐油性と耐候性の違い、薄膜と広幅の仕様、試験温度の読み方、価格を見積もる条件をメーカーの公式資料で説明します。

2026年10月28日更新

この記事の答え

ゴムシートは、機器のシールや内張りに加工して使う板状のゴム材料です。油に触れるならNBR、屋外や水に触れるならEPDM、耐熱用の部品にはシリコーンを検討します。材質を決めたら、厚さ・硬さ・幅・長さと公差を指定します。試験温度は連続使用温度と分け、実際に触れる流体や荷重で適性を確認します。

ゴムシートとは

ゴム板とも呼ばれ、切断・打ち抜きなどでパッキンやシール、緩衝部材に加工する材料です。ロール状の原反と単板があり、必要な形へ加工する前の状態で手配します。メーカー比較では、天然ゴム系・NBR・EPDM・シリコーンのソリッド材を扱います。床に敷く完成ゴムマットや、加工済みのガスケット、スポンジシートとは分けています。

材質の違い

  • 天然ゴム系は、一般用パッキンや緩衝材に使います。日東化工のNB6503は、硬さがタイプAで65、引張強さが5.2MPaの試験値です。同社は天然系について、耐熱・耐油・耐候性を要求する用途には適さないと案内しています
  • NBRは、油に触れる部品の材料です。タイガースポリマーのTNKL7007は燃料用パッキンに使うNBR板-Lで、硬さはタイプAで70の試験値です。使う油の種類や温度によって適性を確認します
  • EPDMは、耐候性・耐水性を求める部品に使います。藤倉コンポジットは耐油用途には不可と明記しています。屋外用でも、油が触れる条件は分けて考えます
  • シリコーン(シリコンゴムシートとも呼ばれる)は、耐熱性・耐寒性を求める工業用パッキンなどに使います。信越ポリマーのBAは耐熱用部品向け、KAは導電タイプです。透明性や導電性、高引裂などの特性は配合ごとに選びます

材質の説明は、日東化工の総合カタログ、タイガースポリマーのNBR、藤倉コンポジットの薄膜シート、信越ポリマーのシリコシート⁠によります。

厚さ・幅・長さと公差を決める

  • 十川ゴムのO-100とL-100は、厚さ0.5mm以上・幅1mを案内しています。標準長さは、厚さ3mm以下が20mまたは10m、4mm以上が10mです
  • 藤倉コンポジットの薄膜EPDMは、厚さ0.1mmを指定できます。厚さ0.1〜0.2mmの標準公差は±0.03mmです。表面の凹凸を指定するときは、片面フラットや生地目付きなどの仕様を合わせます
  • 信越ポリマーのBAは、厚さ1.0mmで500mm角と幅1000mm・長さ3000mmの規格があります。同じ厚さでも、KAの規格は300mm角・500mm角です
  • マクセルクレハの広幅シリコーン板は、シリーズ共通で厚さ2〜3mm・幅3000mm以内・長さ6000mm以内を案内しています。SR930TやSH950Tも、実際に作れる寸法は品番ごとの確認が必要です
  • 共和工業のカスタムシートは単板です。ロール状の長尺品は製作していないため、部品の取り数と板の大きさを合わせて決めます

出典は十川ゴムのNBR・EPT、上記の藤倉コンポジット・信越ポリマー、マクセルクレハの広幅シート、共和工業のシートです。共通標準寸法を、すべての品番で作れる範囲とは扱いません。

硬度と使用温度の読み方

硬さは数値だけでなく、測定方法と読み取り時間も比べます。タイガースポリマーのTNKL7007は、タイプAで1秒以内の値が70、3秒後が67です。日東化工の総合カタログは、1秒以内の値を載せています。試験値・代表配合値・規格値も区別します。

耐熱老化試験の温度は、そのまま使用温度の上限にはなりません。日東化工のEPT608Zは150℃で老化試験を行っていますが、連続使用温度を150℃と保証する記載ではありません。流体、温度、接触時間、荷重、取り付け方を伝え、品番ごとの適性を確認します。

価格の見積もりと繰り返しの発注

今回掲載した代表仕様は、取得した公式資料に価格の記載がありません。材質・品番・硬さ・厚さ・幅・長さ・数量に加え、切断や打ち抜きの加工範囲を伝えて見積もります。寸法公差、色、表面、検査資料の条件もそろえます。

共和工業のカスタム品は、初回の材料と仕様を登録し、次回も同じ仕様で提供すると案内しています。通販品とは管理条件が異なるため、量産用には継続供給する仕様を先に決めます。保管中は冷暗所の屋内に置き、折り曲げや局部的な変形を避けます。保管条件は日東化工の総合カタログによります。資料の確認日は2026年10月28日です。

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