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GUIDE / RAYON-MATERIAL

レーヨンとは?紡績・不織布・刺繍に使うレーヨン素材の種類(機能レーヨン綿・スパン糸・キュプラ長繊維・刺繍糸)と⁠、機能・番手・用途の選び方

木材パルプから作る再生セルロース繊維・レーヨンの、短繊維(レーヨン綿)・紡績糸・長繊維の糸の違い、難燃・防炎・抗菌防臭・生分解の機能レーヨン、キュプラやリヨセルとの違い、番手と太さの読み方を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

レーヨンは、木材パルプを原料に作る再生セルロース繊維です。ビスコースレーヨン・人絹とも呼びます。業務で買うときは、紡績・不織布・製紙の原料にする短繊維(レーヨン綿)、紡いだスパン糸、長い糸(キュプラの長繊維・レーヨンの刺繍糸⁠)に分かれます。選ぶときは「綿で買うか糸で買うか」「どの機能が要るか」「繊度・番手・太さ」の3つを先に決めます。

レーヨンとは

レーヨンは、木材パルプを溶かして繊維に戻した再生セルロース繊維です。ダイワボウレーヨンの説明では、ビスコース法で作り、吸湿性・吸水性が高く、表面がなめらかで肌ざわりがよい繊維です。

比較ページには、日本の会社が自社または自社グループで作るか、自社の銘柄で売るレーヨン綿と糸を、銘柄の単位で載せています。他社の繊維を売る商社、不織布・生地・完成衣料は載せていません。

キュプラ・リヨセル・アセテートとの違い

旭化成の資料をもとにすると、原料と作り方が違います。

  • レーヨンは、木材パルプが原料です。糸一本の繊維がキュプラより太く、断面が菊花状です
  • キュプラは、コットンリンター(綿の種のまわりの産毛)が原料です。旭化成がベンベルグの名前で作っています
  • リヨセルは、木材パルプを有機溶剤に溶かして作ります。濡れたときに強さが落ちにくい繊維です
  • アセテートは、パルプと酢酸から作る半合成繊維で、再生繊維とは分けます
  • 強さを高めたレーヨンには、ポリノジックレーヨンがあります

3つの形

  • 短繊維(レーヨン綿)は⁠、紡績・不織布・製紙の原料にします。ダイワボウレーヨンの DFG や e:CORONA、オーミケンシのクラビオンがこの形です
  • 紡績糸(スパン糸)は⁠、レーヨン綿を紡いだ糸です。オーミケンシのレーヨンスパン糸、大和紡績のパラモスがあります
  • 長繊維の糸は、切らずに長いまま作った糸です。旭化成のベンベルグ、パールヨットのレーヨン刺繍糸があります

機能レーヨンの例

  • 難燃のレーヨンは、ダイワボウレーヨンの DFG です。限界酸素指数(LOI値)は28以上です
  • 防炎のレーヨンは、同社の FR CORONA です。無機物を練り込み、およそ1000℃の炎でも骨格が残ります
  • 抗菌防臭のレーヨンは、オーミケンシのクラビオンです。SEKの抗菌防臭加工マークを取っています
  • 生分解を求めるなら、ダイワボウレーヨンの e:CORONA です。土中だけでなく海水中でも生分解します
  • 練り込みの機能は洗濯で落ちにくい一方、混ぜる率や目付で性能が変わります。製品ごとに確かめます

繊度・番手・太さの読み方

  • レーヨン綿は、繊度(dtex)とカット長で決めます。三晶の案内では、ダイワボウレーヨン製の製紙用レーヨン繊維は0.8〜6.0dtex、カット長3〜6mmです
  • スパン糸は番手で決めます。オーミケンシは10/1〜60/1をそろえています
  • 長い糸はデニール(d)で表します。パールヨットの刺繍糸の120d/2は、120dの糸を2本合わせた総デニール240dの糸です

扱うときの注意

  • 旭化成の資料では、レーヨンもキュプラも水滴や雨で水じみになることがあります
  • ダイワボウレーヨンの難燃・防炎レーヨンは、40℃以下の屋内で、直射日光の当たらない場所に保管します
  • 値段は公開されていないので、銘柄・繊度・番手・量を伝えて見積もりを取ります
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