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GUIDE / PROPYL-ACETATE

酢酸プロピルとは?工業用と試薬の違い、純度・水分・荷姿・価格の選び方

塗料・インキ・ラッカーの溶剤や抽出、試験に使う酢酸プロピル(酢酸n-プロピル・NPAC)について、工業用と試薬特級の違い、純度と水分の読み方、荷姿と価格の選び方をメーカー公式資料で解説します。

2026年11月5日更新

この記事の答え

酢酸プロピルは、塗料・インキやラッカーの樹脂を溶かすエステル系の溶剤です。工業用と試薬特級では、保証している項目と荷姿が違います。使う工程や試験法を先に決め、純度だけでなく水分・酸の規格と荷姿をそろえて買います。

酢酸プロピルとは

酢酸n-プロピル、NPAC、ノルマルプロピルアセテートとも呼ぶエステル系の有機溶剤です。三協化学は、常温で無色透明の液体で、エステル臭を持つと説明しています。抽出溶剤や、塗料・ラッカー・ワニス・合成樹脂の溶剤に使います。

メーカー比較には、工業品や自社試薬を作る会社の製品を、品番・グレード・荷姿の単位で載せています。酢酸イソプロピル、酢酸エチルや酢酸ブチル、混合シンナーは含めていません。

選ぶときは3つを先に決める

選ぶときは「何に使うか」「どの規格を求めるか」「どれだけ使うか」の3つを先に決めます。

  • 製造工程で樹脂を溶かすなら、工業用の缶やドラムを選びます
  • 試験法が等級を決めているなら、特級の等級と規格書を合わせます
  • 少しだけ使う試験なら、500mL瓶や小分けの包装を選びます

用途とグレードの違い

  • 工業用は、塗料・印刷インキ・シンナーの製造に使います。ダイセルのNPACは大竹工場で作る品で、純度99.0%以上、色相ハーゼン15以下を基本性状に出しています
  • 三協化学のNPACは一斗缶15kgの工業用で、ラッカーなどの溶剤、反応溶剤、抽出溶剤として案内しています
  • 試薬特級は、和光特級・鹿特級・純正特級など各社の等級で買います。どれも500mL瓶が中心です

特級という名前だけで、別の会社の製品を同じ規格とは決められません。

純度と水分は別に読む

GCで測る純度と、水分の上限は別の項目です。純度の数字だけでは、水の少なさはわかりません。

  • 富士フイルム和光純薬の162-04796は、含量97.0%以上、水分0.2%以下、酸0.02%以下です
  • 関東化学の32432-00は、純度98.0%超(GC)を出しています
  • 純正化学の31295-0430は、純度98.0%以上を製品一覧に出しています

関東化学と純正化学は、取った製品ページに水分の規格がありません。三協化学の工業用も純度の記載がないので、発注の前に規格書を取り寄せます。

荷姿と価格をそろえる

  • ダイセルのNPACは缶15kg・ドラム175kg・ローリー・船、三協化学のNPACは一斗缶15kgで出しています
  • 試薬の500mLでは、富士フイルム和光純薬の162-04796が3,900円(希望納入価格・税抜)、関東化学の32432-00が5,400円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の31295-0430は500mLで3,900円ですが、製品一覧に税区分の表示がありません
  • 工業用のダイセルと三協化学は、公式サイトに価格を出していません。量と荷姿を決めて見積もりを取ります

価格は2026-11-05に公式サイトで確かめました。税区分がそろわないので、比べるときは税と送料を見積もりで確かめます。

沸点・引火点と取り扱い

富士フイルム和光純薬は沸点を約102℃、引火点を12℃と出しています。消防法では第一石油類の非水溶性液体で、有機溶剤中毒予防規則では第二種有機溶剤です。

  • 水にはほとんど溶けず、ほとんどの有機溶剤とはよく混ざります
  • 吸い込まないよう、排気しながら扱います
  • 火気を避け、着火源のない場所で扱います
  • 名前の似た酢酸イソプロピルは別の物質です。品名とCAS RNを確かめてから発注します
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