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GUIDE / PHOSPHORUS-PENTACHLORIDE

五塩化リンとは?特級・一級・4N品・工業品の違いと、純度・荷姿・価格の選び方

有機合成の塩素化剤や医薬・染料の原料に使う五塩化リン(五塩化りん・塩化りん(V))を、特級、一級、4N品、ドラムの工業品に分け、純度・不純物・荷姿・価格の見方をまとめました。

2026年11月6日更新

この記事の答え

五塩化リンは、有機合成の塩素化剤や医薬・染料の原料に使う固体です。五塩化りん・塩化りん(V)は同じ物質です。合成の試しは一級、金属分を詰めるなら特級、分析表が欲しい研究は4N品、工場で量を使うならドラムの工業品を選びます。

五塩化リンとは

五塩化リンは、りんの塩化物です。キシダ化学は塩化りん(Ⅴ)の名前で載せ、別名に五塩化りんと書いています(キシダ化学の製品情報)⁠。

富士フイルム和光純薬は、水を加えると発熱して、りん酸と塩酸に分解すると説明しています(富士フイルム和光純薬の製品情報)⁠。職場のあんぜんサイトのモデルSDSは、用途にオキシ塩化リンの原料、医薬と染料の原料を挙げています(モデルSDS)⁠。

メーカー比較ページでは、品番か規格と荷姿で特定できる品を載せています。

種類の違い

  • 特級は、純度98%前後の試薬です。純正化学の30035-0401は純度98.0%以上、キシダ化学の000-61975は含量98%です
  • 一級は、特級より上限を緩めた試薬です。富士フイルム和光純薬の166-02315と純正化学の30035-1201は、純度96.0%以上です
  • 高純度品は、純度を上げた少量の品です。高純度化学研究所のPPH05GBは99.99%(4N)で、分析表が付きます
  • 工業品は、ドラムで買う原料向けの品です。三國製薬工業は25kgと120kgのドラムを載せています

純度と不純物の見方

同じ純度でも、不純物の上限は規格書を見ないとわかりません。

  • 純正化学の特級は、重金属0.002%以下、鉄0.001%以下です
  • 純正化学の一級は、重金属と鉄がどちらも0.005%以下です
  • 富士フイルム和光純薬の和光一級は、重金属と鉄がどちらも0.005%以下で、含量を中和滴定と沈殿滴定の両方で決めています

荷姿と価格

  • 少量なら、富士フイルム和光純薬の25g(162-02312)があり、希望納入価格は2,500円です
  • 500gは、純正化学の特級が3,600円、一級が3,200円(どちらも税区分記載なし)、和光一級が6,100円(税抜・希望納入価格)⁠で⁠す⁠。税の書き方が違うので、見積もりで比べ直します
  • 4N品と工業品、キシダ化学の特級は、問い合わせて値段を確かめます

扱うときの注意

  • 水に触れさせません。モデルSDSは水を使ってはならない消火剤にしています
  • 毒物及び劇物取締法の毒物なので、容器を密閉して施錠してしまいます
  • 皮膚と目を強く傷めるので、換気のよい場所で保護眼鏡・手袋・保護衣を着けて扱います
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