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GUIDE / PHENYLENEDIAMINE

フェニレンジアミンのo-・m-・p-の違いと選び方

染料や樹脂の原料、分析の試薬に使うフェニレンジアミンの3つの異性体、CAS RNと分子量、融点、純度、25gの値段の違いと選び方をまとめました。

2026年11月7日更新

この記事の答え

フェニレンジアミンは、染料や樹脂の原料、分析の試薬に使う有機化合物です。アミノ基の位置でo-、m-、p-に分かれます。まずCAS RNで異性体を決め、次に規格書の純度と融点、最後に使う量と値段を見ます。工業向けのp-体には、大新化成工業のパラミンがあります。

フェニレンジアミンの性質

フェニレンジアミンの分子量は108.14で、3つの異性体で同じです。CAS RNはo-体が95-54-5、m-体が108-45-2、p-体が106-50-3です。

融点は違います。規格書では、m-体が62〜65℃、o-体が100〜104℃、p-体が140〜144℃です。

比較ページには、日本の会社が自社の品番で出すフェニレンジアミンを、品番・等級・容量の単位で載せています。アニリンやエチレンジアミンは別のページで比べています。

3つの種類

  • o-フェニレンジアミンは、アミノ基が隣り合う品で、1,2-体とも呼びます。関東化学・純正化学・米山薬品工業の品を載せています
  • m-フェニレンジアミンは、アミノ基が1つとばしに付いた品で、1,3-体とも呼びます。関東化学・富士フイルム和光純薬・米山薬品工業の品を載せています
  • p-フェニレンジアミンは、アミノ基が向かい合う品で、1,4-体とも呼びます。富士フイルム和光純薬・純正化学・大新化成工業の品を載せています

選ぶときの3つの見どころ

選ぶときは「異性体」「規格書の値」「容量と値段」の3つを先に決めます。

  • 異性体は、試験法や合成の手順が指定するものをCAS RNで合わせます。1,4-体とp-体のように、会社によって名前の書き方が違います
  • 規格書の値は、受け入れ試験で見る項目を確かめます。富士フイルム和光純薬と純正化学は、純度と融点の規格書を公開しています
  • 容量と値段は、使う量で決めます。25gは2,300〜6,500円です。関東化学と富士フイルム和光純薬は税抜で、純正化学は税区分の記載がありません

純度と等級

o-体の純度は、米山薬品工業が98%、関東化学の鹿特級が97.0%超、純正化学の純正一級が95.0%以上です。

m-体は、富士フイルム和光純薬の化学用が95.0%以上、米山薬品工業のEPが95%、関東化学の鹿1級が90.0%超です。

p-体は、富士フイルム和光純薬の和光一級と純正化学の化学用が97.0%以上です。工業向けのパラミンは含有量99.5%以上です。

扱うときの注意

関東化学のo-体のSDSでは、発がん性を区分1Bに分類し、アレルギー性皮膚反応を起こすおそれがあるとしています。毒物及び劇物取締法の劇物にもあたります。

  • 粉じんが出るなら局所排気装置を付け、防じんマスクと不浸透性の手袋を使います
  • 換気のよい場所で容器を密閉し、鍵をかけてしまっておきます
  • 富士フイルム和光純薬のm-体とp-体は、保存条件を冷蔵(室温輸送)と書いています
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