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GUIDE / NITRIC-ACID

硝酸とは?希硝酸・濃硝酸の違いと、濃度・試薬グレード・不純物規格・価格の選び方

金属処理・化学合成・分析試験に使う硝酸を、工業用・一般試薬・高純度分析用・濃度調製済みに分けて解説。化学式、希硝酸と濃硝酸の呼び方、濃度と純度の違い、ppmとppbの不純物規格、荷姿と公式価格をメーカー資料から整理しました。

2026年10月28日更新

この記事の答え

硝酸は、金属処理や化学合成・分析試験に使う、強い酸化性を持つ無機酸です。発注では「用途とグレード」「濃度の規格範囲」「測定を妨げる不純物」「品番と荷姿」をそろえます。希硝酸・濃硝酸という呼び名だけでは濃度を決められず、濃い製品ほど金属不純物が少ないという意味でもありません。

硝酸とは

硝酸の化学式(分子式)はHNO3です。その水溶液は一塩基性の強酸で、濃厚な溶液は強い酸化性を持ちます。金属の酸洗・研磨・メッキや、化学合成の原料、分析試験の試薬に使います。硝酸アンモニウムの製造や硝酸エステルの合成にも使われます。用途はUBEと和光の公式資料によります。

硝酸のメーカー比較では、品番と濃度・荷姿を特定して比べられます。硝酸塩や亜硝酸、混酸、家庭用の完成洗浄剤は別の物です。自社で精製・調製するメーカーも含みます。

工業用・試薬・分析用・調製済みの違い

  • 工業用は、工程の原料として選びます。UBEの67.5%品は酸洗・研磨・メッキ用で、今回の比較は20kgポリエチ缶に固定しています
  • 一般試薬は、試験手順が指定する等級と濃度を合わせます。和光の141-01366は特級です
  • 高純度分析用は、測定する元素の不純物上限を見ます。関東化学の28163-5BはUltrapur-100、精密分析用とは不純物保証を分けて扱います
  • 濃度調製済みは、指定濃度の液をそのまま調達するための区分です。林純薬工業の44029595は公称1%、44033905は公称5%のEP規格品です

希硝酸・濃硝酸は、濃度の数値で指定する

  • UBEの製品名は「硝酸(希硝酸)」で、現在の商品ラインは67.5%です。希硝酸という呼び方から、薄い調製液だと判断しません
  • 純正化学の37325-0330は、製品名では70%ですが、規格書の濃度範囲は質量分率69〜70%です
  • 林純薬工業の44029595は、公称1%に対し含量規格が0.8〜1.2%です。試験で許容する範囲に合わせます

濃度範囲は純正化学の37325-0330規格書と林純薬工業の44029595規格書⁠で確認できます。

濃度と、不純物の少なさを分ける

硝酸濃度と、分析を妨げる不純物の量は別々に確認します。

  • 和光の141-01366は、濃度60〜61%で、塩化物0.3ppm以下・鉄0.2ppm以下です
  • 純正化学の37325-0330は、濃度69〜70%で、塩化物0.3ppm以下・鉄0.2ppm以下です。濃度が違っても、この不純物上限は同じです
  • 関東化学の28163-5Bは、濃度69.0〜71.0%で、鉄0.2ppb以下です。ppmとppbを同じ単位として読みません
  • 関東化学のUltrapur-100は、清浄なHDPE特殊容器を採用しています。微量分析では容器からの汚染も確認します

出典は和光の製品規格書、純正化学の規格書、関東化学のUltrapur製品規格です。

荷姿と価格をそろえて比べる

  • 関東化学の28163-00は500mLで1,300円、28163-5Bは500mLで10,600円です。どちらも税抜の公式価格ですが、グレードと濃度が異なります
  • ナカライテスクの24413-44は5kgで5,200円です。税抜定価で、500mL品とは容量の単位も違います

価格は2026-10-28に取得した各社公式ページの表示です。濃度・グレード・容量・税区分をそろえて見積もりを取ります。

使う前に確認すること

和光の硝酸SDSは、遮光し、換気のよい涼しい場所で密閉・施錠して保管し、有機物・可燃物・塩基・還元剤との混触を避けるよう案内しています。

  • 購入する品番の最新版SDSで、排気設備と保護具を確認します
  • 容器の材質と保管条件を、納入品に合わせます。共通名の「硝酸」⁠だ⁠け⁠で管理しません
  • 和光の試薬は試験研究用です。製造原料などの用途は、採用前にメーカーへ相談します
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