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GUIDE / NAPHTHALENE

ナフタレンとは?工業用の95%ナフタリンと精製ナフタリン、試薬の特級と一級の違いと、純度・不純物・荷姿・価格の選び方

染料中間体・無水フタル酸・減水剤などの原料や、試験研究に使うナフタレン(ナフタリン)の区分、95%ナフタリンと精製ナフタリンの違い、試薬の特級と一級の規格、化学式・分子量・融点、毒性と保管の注意、値段を、メーカーの公式資料と厚生労働省のモデルSDSをもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

ナフタレンは、染料中間体や無水フタル酸の原料、試験研究の試薬に使う芳香族炭化水素です。ナフタリンとも呼びます。工業用はコールタールから取る95%ナフタリンと、硫黄と窒素を抜いた精製ナフタリンがあり、試薬には特級と一級があります。選ぶときは「何に使うか」「純度と不純物の上限」「どれくらいの量で受けるか」の3つを先に決めます。

ナフタレンとは

ナフタレンは、化学式(分子式)がC10H8、CAS番号が91-20-3の芳香族炭化水素です。白い結晶で、厚生労働省のモデルSDSでは融点80℃、沸点218℃、室温で昇華すると書いています。別名はナフタリンで、工業用の製品はナフタリン、試薬はナフタレンの名前で出ています。

比較ページには、日本の会社が自社で製造・精製するナフタレンを、品番やグレードの単位で載せています。家庭用の防虫剤の完成品、標準品、誘導体、商社が売る他社製品は載せていません。

3つの区分

  • 工業用(原料)は⁠、コールタールから取るナフタリンです。JFEケミカルの95%ナフタリンと精製ナフタリン、日鉄ケミカル&マテリアルの95%ナフタリンを載せています
  • 試薬(特級)は⁠、試験研究に使う特級です。富士フイルム和光純薬、純正化学、ナカライテスク、米山薬品工業、国産化学の品番を載せています
  • 試薬(一級)は⁠、一般の試験や合成の原料に使う一級(EP)⁠で⁠す⁠。ナカライテスク、米山薬品工業、国産化学の品番を載せています

何に使うか

  • JFEケミカルは、用途を無水フタル酸、染料中間体、界面活性剤、基礎化学品原料と案内しています
  • 無水フタル酸は、95%ナフタリンを触媒酸化して作ります。塩化ビニル樹脂をやわらかくする可塑剤の原料になります
  • 精製ナフタリンは、乳化重合用分散剤や防虫剤、有機顔料の原料に使います
  • JFEケミカルのグループ会社のK&Dファインケミカルは、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物(NSF)をコンクリート用減水剤として作っています

工業用の選び方

  • JFEケミカルの95%ナフタリンは、純度96.0%超、凝固点78.0℃超、水分0.5%未満を主な品質として示しています
  • 精製ナフタリンは、95%ナフタリンを水添脱硫・吸着脱窒素・結晶化して作ります。JFEケミカルの品は、純度99.0%超、全硫黄分30ppm未満、塩基性窒素3.0ppm未満です
  • 硫黄や窒素を嫌う用途なら、精製品を選びます。原料としてまとめて使うなら95%品で足ります
  • 荷姿は、JFEケミカルの輸出では専用船のメルト(液状)品とISOコンテナです。国内の荷姿は各社に問い合わせて決めます

試薬の選び方

  • 特級の純度は、和光の147-00045、純正化学の51065-0401、ナカライテスクの23607-15がいずれも99.0%以上です
  • 和光の147-00045は水分0.2%以下、純正化学の51065-0401は強熱残分(硫酸塩)0.05%以下も規格に入れています
  • 一級は、ナカライテスクの23606-12が純度98.0%以上で、25kg入りを受注生産で出しています
  • 米山薬品工業と国産化学は、公式ページに純度の数字が無いので、注文前に問い合わせます

安全と保管

  • モデルSDSでは、可燃性固体は区分2、発がん性は区分2(IARCのグループ2B)で⁠⁠⁠⁠す
  • 単回ばく露の特定標的臓器毒性は区分1(血液、眼、気道)で⁠、水生生物にも強い毒性があります
  • 保管は、施錠して容器を密閉し、室温の乾燥した換気の良い場所で、熱と強酸化剤を避けます
  • 労働安全衛生法の特定化学物質第2類物質、PRTR法の第一種指定化学物質に当たります

値段

  • 500gの特級は、ナカライテスクの23607-15が4,650円(税抜)、和光の147-00045が5,100円(税抜)、純正化学の51065-0401が10,800円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 米山薬品工業のGR規格37110は500gで11,700円、EP規格03881は500gで2,000円と公開しています
  • 国産化学は、K-GR規格の500gを10,000円、K-EP規格の500gを8,000円のカタログ価格で出しています
  • 工業用は値段を公開していないので、量と荷姿を伝えて見積もりを取ります
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