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GUIDE / MONOETHANOLAMINE

モノエタノールアミンとは?工業用・特級・一級の違いと選び方

モノエタノールアミン(MEA・2-アミノエタノール)の用途、工業用原料と試薬の違い、特級・一級・EP・用途別試薬の規格、純度・不純物・容量・価格の選び方を、メーカー公式資料と製品規格書から整理しました。劇物・危険物としての扱いもまとめます。

2026年11月1日更新

この記事の答え

モノエタノールアミンは、合成洗剤やガス吸収剤、金属腐食防止剤、電子材料の洗浄剤に使うアミンです。発注するときは、原料か試験かを決め、試薬なら特級か一級・EPか用途別かを選び、純度の試験方法と水分・強熱残分の規格を照合します。劇物で危険物第4類第三石油類なので、購入の書類と保管量も先に決めます。

モノエタノールアミンとは

別名はMEA、2-アミノエタノール、エタノールアミンで、CAS番号は141-43-5です。分子式はH2NCH2CH2OH、分子量は61.08で、水とエタノールに極めて溶けやすい性質があります(富士フイルム和光純薬の製品情報)⁠。

メーカー比較で扱うのは、単一物質のモノエタノールアミンです。ジエタノールアミンとトリエタノールアミンは別の比較で扱い、濃度を決めた溶液や分析用標準品、塩酸塩は含めません。

モノエタノールアミンは何に使う?用途とグレードの違い

  • 工業用原料は、合成洗剤・ガス吸収剤・金属腐食防止剤・電子材料洗浄剤・ワックスに使います。日本触媒はローリーとドラムで出荷しています(日本触媒の製品情報)⁠。
  • 三井化学は、界面活性剤・医薬品原料・金属油剤を主な用途に挙げています。安全性要約書では、二酸化炭素などを除くガス精製や、半導体基板のレジスト洗浄剤にも触れています(三井化学の安全性要約書)⁠。
  • 特級試薬は、分析や合成試験で使います。純度に加えて、水分・強熱残分・ほかのエタノールアミンの上限を確かめます。
  • 一級・EP品は、特級ほど規格項目を求めない合成原料や前処理で使います。
  • 用途別試薬は、液体シンチレーション計測用やRoHS2対応用のように、使い道を決めた品です。

化学式と物性

日本触媒の資料では、比重は1.0174(20/20℃)、沸点は171℃、凍結点は10.5℃です。関東化学は引火点93℃、沸点171℃、融点10.5℃を載せています(関東化学の製品情報)⁠。沸点や引火点は参考の物性で、製品の保証値ではありません。

ジエタノールアミンの凍結点は28.0℃、トリエタノールアミンは21.2℃で、毒劇法の劇物にあたるのはモノエタノールアミンだけです。似た名前でも別物質なので、CAS番号で特定します。

純度の表記と規格項目をそろえる

同じ「99%」前後でも、試験方法と保証項目が違います。

  • 純正化学の試薬特級の品番は、77025-0330です。純度99.0%以上で、水分0.3%以下、強熱残分0.01%以下、ジエタノールアミンとトリエタノールアミンを各0.3%以下に決めています。
  • 純正化学の純正一級の品番は、77025-1230です。純度98.5%以上で、水分0.5%以下、強熱残分0.02%以下です。
  • 和光特級の012-12455は、JIS K8109特級に適合し、純度を99.0+%(GC)としています。関東化学の特級14024-00は、GCで99.0%超です。
  • 米山薬品工業のGR品37508は純度99%、EP品04710は99〜100.5%と表記しています。

数値は純正化学の特級規格書、一級規格書と各社の製品ページによります。必要な項目を横に並べて、同じ条件で読みます。

容量と価格をそろえて比べる

公開価格は2026-11-01に確認した500mLの掲載値です。

  • 米山薬品工業のEP品04710は、1,700円です。税区分の記載はありません。
  • 純正化学の一級77025-1230は2,100円、特級77025-0330は2,700円です。税区分の記載はありません。
  • 和光特級の012-12455は、希望納入価格2,700円です。税抜です。
  • 米山薬品工業のGR品37508は、2,800円です。税区分の記載はありません。
  • 関東化学の特級14024-00は、2,900円です。税抜です。
  • 用途別では、和光のシンチレーター用050-03785が3,100円、関東化学のRoHS2対応用01143-08が4,300円です。どちらも税抜です。

規格と税区分が違う価格を、そのまま安い・高いと判定しません。工業用品は公開価格がなく、見積もりで決まります。

劇物・危険物としての扱い

関東化学の表示では、毒劇法で劇物、消防法で危険物第4類第三石油類の水溶性液体です。購入時に求められる書類は販売店ごとに違うので、注文前に確かめます。

和光の製品情報では凝固点が約10℃で、冬は固まります。吸湿性があり二酸化炭素を吸収するので、使ったら栓を閉めます。三井化学は、作業環境の許容濃度の勧告値としてACGIHの3ppm(TWA)を載せています。取り扱いと廃棄は、購入する製品の最新版SDSに従います。

見積もり前に決めること

  • 使う工程と目的を伝えます。洗剤や界面活性剤の原料、ガス吸収、電子材料の洗浄、一般試験を区別します。
  • 保証純度と試験方法、水分や不純物の上限を指定します。参考物性を保証値の代わりにしません。
  • 荷姿と量を決めます。工業用はローリーやドラム、試薬は500mLのほか大容量の品番があります。
  • 劇物の購入書類と、危険物としての保管量を先に確かめます。
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