口コミを書く 製品を比べる種類から探す・⁠⁠⁠⁠⁠⁠無料
GUIDE / MOLYBDENUM-DISULFIDE

二硫化モリブデンとは?固体潤滑剤の二硫化モリブデン(粉末・焼付防止ペースト・試薬)の種類と、粒径・使用温度・価格の選び方

高荷重・高温・真空の所で使う固体潤滑剤、二硫化モリブデン(MoS2)の3つの種類、よく滑るしくみ、使える温度と真空、粉末の粒径の見方、焼付防止ペーストの塗る場所、試薬の値段を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月30日更新

この記事の答え

二硫化モリブデンは、モリブデンと硫黄の化合物(MoS2)で⁠、灰黒色の固体潤滑剤です。薄い層がずれて滑るので、油膜が切れる高荷重・高温・真空の所で使います。グリースや樹脂に混ぜる工業用の粉末、ねじやはめ合いに塗る焼付防止ペースト、研究に使う試薬の3つに分かれます。選ぶときは「混ぜるか塗るか」「何℃で使うか」「どれくらいの量を使うか」の3つを先に決めます。

二硫化モリブデンとは

二硫化モリブデンは、モリブデンと硫黄の化合物(MoS2)⁠で⁠す⁠。「硫化モリブデン(IV)」とも呼びます。灰黒色の軟らかい粉末で、ダイゾーの資料では摩擦係数は0.04、モース硬度は1です。

比較ページには、日本の会社が自社で作るか自社名で出している二硫化モリブデンを、品番の単位で載せています。二硫化モリブデン入りのグリースとスプレー缶の品は、それぞれ別の比較に入れています。

よく滑るしくみ

  • 二硫化モリブデンは、薄い層が重なった構造をしています
  • ダイゾーの資料では、厚さ1μmの粒に1600枚の薄片が重なっています
  • 荷重を受けると層が一定の向きにずれるので、よく滑ります
  • 住鉱潤滑剤の資料では、耐荷重性は784MPaです

3つの種類

  • 工業用の粉末は、グリース・オイル・樹脂・摩擦材に混ぜて使います。例は住鉱潤滑剤のモリパウダーPSと、ダイゾーのM-5パウダーです
  • 焼付防止ペーストは、ねじ・ピン・はめ合いに直接塗ります。例は住鉱潤滑剤のモリペースト500、ダイゾーのAペースト、スリーボンドのThreeBond 1901です
  • 試薬・高純度品は、試験研究に使います。例は富士フイルム和光純薬の139-13272、純正化学の54615-1510、高純度化学研究所のMOI07PBです

使える温度と真空

  • ダイゾーの資料では、大気中で-180〜400℃、不活性ガスの中なら1090℃まで低い摩擦を保ちます
  • 10-8torr以上の高真空でも潤滑性を保つので、油が蒸発する真空装置の摺動部に向きます
  • スリーボンドのThreeBond 1901は-60〜400℃で、ねじやピンの密閉部なら800℃まで焼付きを防ぎます
  • ダイゾーのAペーストは焼付防止で300℃、住鉱潤滑剤のモリペースト500は350℃以下で使います

粉末の粒径の見方

  • ダイゾーのM-5パウダーは、フィッシャー法で平均0.45μmです
  • 同じダイゾーのTパウダーは、フィッシャー法で平均3.50μmと粒が粗くなります
  • 住鉱潤滑剤のモリパウダーPSは、レーザー回折法で平均1.4μmです
  • 測り方で値が変わるので、同じ測り方の値どうしで比べます

値段と荷姿

  • 値段を公式に出しているのは試薬です
  • 富士フイルム和光純薬の139-13272は、25gで4,600円(希望納入価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 純正化学の54615-1510は、25gで2,100円(本体価格)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 工業用の粉末は、住鉱潤滑剤のモリパウダーPSが2kg×2と10kg、ダイゾーのM-5パウダーが2kgから100kgまでです
  • 焼付防止ペーストは、ダイゾーのAペーストが1kg×6缶、住鉱潤滑剤のモリペースト500が500gから16kgまでです

扱うときの注意

  • 試薬は、PRTR法の第一種指定化学物質に当たります。使った量としまう場所を社内の決まりで管理します
  • 試薬は試験研究用です。製品の原料に使うときは、メーカーに相談します
  • 大気中で400℃を超える所は、不活性ガスの中で使うか、使用温度の上限の高いペーストを選びます
比較記事にしてほしい製品の依頼はこちら👉