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GUIDE / METHYL-ACETATE

酢酸メチルとは?工業用と試薬の違い、純度・水分・荷姿・価格の選び方

塗料・インキの溶剤や合成反応、試験に使う酢酸メチルについて、工業用・試薬特級・一級・環境分析用の違い、純度と水分の読み方、酢酸エチルとの違い、荷姿と価格の選び方をメーカー公式資料で解説します。

2026年11月2日更新

この記事の答え

酢酸メチルは、塗料・インキや合成反応に使う、水に溶けるエステル系の溶剤です。工業用・試薬特級・一級・環境分析用では、保証している項目が違います。使う工程や試験法を先に決め、純度だけでなく水分・不揮発物・酸の規格と荷姿をそろえて買います。

酢酸メチルとは

酢酸メチルエステルとも呼ぶエステル系の有機溶剤です。厚生労働省のモデルSDSは、合成反応用溶剤、塗料・印刷インキ用溶剤、ラッカーや香料の溶剤を用途に書いています。

酢酸エステルの中で炭素数が最も少なく、水に溶けます。富士フイルム和光純薬は、酢酸エチルより大きいエステルは水に溶けにくいと説明しています。

メーカー比較には、工業品や自社試薬を作る会社の製品を、品番・グレード・荷姿の単位で載せています。酢酸エチル・酢酸ブチル、ブロモ酢酸メチルなどの誘導体、混合シンナーは含めていません。

選ぶときは3つを先に決める

選ぶときは「何に使うか」「どの規格を求めるか」「どれだけ使うか」の3つを先に決めます。

  • 製造工程で溶剤に使うなら、工業用のドラムを選びます
  • 試験法が等級を決めているなら、試薬特級などの等級と規格書を合わせます
  • 洗浄や抽出など特級の指定がない作業なら、一級で足ります
  • 環境ホルモンの分析なら、用途を決めた環境分析用を選びます

用途とグレードの違い

  • 工業用は、塗料・インキや合成反応の溶剤に使います。ダイセルのMAは新井工場で作る品で、純度98.5%以上、色相ハーゼン30以下を基本性状に出しています
  • 試薬特級は、試験法に合わせた等級です。関東化学の25177-00はJIS K 8382の表示がある特級で、純度は>99.5%(GC)です
  • 一級は、一般の溶媒用の等級です。ナカライテスクの21902-95は純度98.0%以上で、同じ500mLの特級21903-85より定価を抑えています
  • 環境分析用は、抽出に使うグレードです。富士フイルム和光純薬の134-14285は、不揮発物10ppm以下を規格に入れています

工業用・特級という名前だけで、別の会社の製品を同じ規格とは決められません。

純度と水分は別に読む

GCで測る純度と、水分の上限は別の項目です。純度の数字だけでは、水の少なさはわかりません。

  • 純正化学の試薬特級31315-0330は、純度99.5%以上、水分0.3%以下、不揮発物0.002%以下、メタノール0.1%以下です
  • 林純薬工業の一級13002005は、含量98.0%以上、水分0.5%以下、不揮発物0.005%以下、酸0.01%以下です
  • 富士フイルム和光純薬の和光一級136-01756は、含量98.0%以上、水分0.5%以下、酸0.02%以下です

製品ページに保証値が無い項目は、発注の前に規格書を取り寄せます。国産化学の2121034は、カタログに純度の記載がありません。

荷姿と価格をそろえる

  • ダイセルのMAは、ドラム180kgで出しています
  • 試薬の15kgでは、富士フイルム和光純薬の134-01757と関東化学の25177-81があります
  • 試薬の500mLでは、富士フイルム和光純薬の136-01756と林純薬工業の13002005が1,900円(希望納入価格・税抜)、ナカライテスクの21902-95が2,040円(税抜)、関東化学の25177-00が2,900円(税抜)⁠で⁠⁠⁠⁠す
  • 富士フイルム和光純薬の環境分析用134-14285は、500mLで7,200円です
  • 純正化学と国産化学の価格は、取った製品情報に税区分の表示がありません。見積もりのときに税と送料を確かめます

同じ500mLでも、一級と環境分析用では保証している項目が違います。価格を比べる前に、等級と規格をそろえます。価格は2026-11-02に公式サイトで確かめました。

沸点・引火点と取り扱い

関東化学は沸点を56.9℃、引火点を-10℃と出しています。消防法では危険物第4類第一石油類の非水溶性液体で、有機溶剤中毒予防規則では第2種有機溶剤です。厚生労働省のモデルSDSでは、管理濃度を200ppmとしています。

  • においは、芳香臭です
  • 吸い込まず、粘膜や皮膚に付けないよう、排気しながら扱います
  • 引火点が低いので、火気を避け、着火源のない場所で扱います
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