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GUIDE / METHANOL

メタノールとは?工業用・試薬・電子工業用の違いと純度・水分・価格の選び方

メタノール(メチルアルコール)の用途、エタノールとの違い、工業原料・特級・HPLC・LC/MS・PFAS試験用・電子工業用の使い分けを整理。化学式・分子量・CASによる物質の照合と、密度・比重の確認先も掲載します。

2026年10月28日更新

この記事の答え

メタノールは、化学合成の原料や、溶解・分析試験に使う溶媒です。純度の数字だけで選ばず、試験法が指定する等級、水分や金属などの不純物規格、荷姿を先に決めます。工業原料、一般分析用試薬、分析専用・低水分溶媒、電子工業用を分けて手配します。

メタノールとは

メタノールはメチルアルコールとも呼ばれます。富士フイルム和光純薬は、汎用試薬・溶剤・試液調製用原料として案内しています。水・エタノール・エーテルに混和し、有機合成の原料にも使います。

エタノールとは別の物質です。飲用・家庭向け消毒剤と混同せず、試験法が指定する物質とグレードを確認します。比較ページには、国内メーカーの工業原料と試薬を、品番・グレード・荷姿の単位で載せています。

メタノールの化学式・分子量・CASは?

富士フイルム和光純薬の試薬特級は、化学式(分子式)をCH3OH、分子量を32.04、CAS RNを67-56-1と記載しています。発注時は名称だけでなく、CASと用途別グレードを照合します。

メタノールの密度・比重はどこで確認する?

純正化学のHPLC用73125-3082の規格書には、密度(20℃)が0.790~0.792 g/mlと記載されています。和光の試薬特級⁠は密度と比重を別項目で掲載し、規格値以外の物性情報は参考情報と説明しています。製品規格の判定に使う際は、測定温度と保証規格かどうかを確認します。

用途による種類の違い

  • 工業原料は、化学合成や工場の溶剤に使います。三菱ガス化学はドラム・ローリー・タンカー・ISOタンクを案内しており、受入設備と不純物の規格を合わせて発注します。
  • 一般分析用試薬は、試験法が指定する特級・GRなどを選びます。大伸化学は試薬特級の純度に加え、水分・不揮発物・エタノールなどの規格を公開しています。
  • 分析専用・低水分溶媒は、HPLC・LC/MS・PFAS・残留農薬試験などで使うグレードです。保証する不純物が違うため、用途名と規格書をセットで確認します。
  • 電子工業用は、微量金属の上限を確認して使います。林純薬工業のELには銅・鉄・ナトリウムなどの保証値があります。

純度と水分の読み方

純度は、測定方法と濃度の単位までそろえて読みます。SDSの成分範囲は安全情報のための表示で、製品規格書の保証純度とは分けます。

  • 純正化学の特級73125-0330は、純度が99.8%(m/m)以上、水分が0.1%(m/m)以下です。質量分率で規定しています。
  • 富士フイルム和光純薬のLC/MS用138-14521は、規格含量が99.7%以上(Capillary GC)で⁠す⁠。特級より純度の数字が小さくても、用途の違う規格を数字だけで上下に並べません。
  • ナカライテスクの低水分溶剤04100-25は、水分が0.005%以下です。純正化学のHPLC用73125-3082は、水分が0.03%以下です。

不純物は分析の対象に合わせる

  • PFASを分析するなら、関東化学の26109-79はPFOS・PFOA・PFHxSが各3ng/L以下です。試料だけでなく抽出溶媒からの混入も管理します。
  • HPLCでは、純正化学の73125-3082が吸光度254nmで0.02以下を規定しています。使用する検出波長の規格を照合します。
  • 金属を管理するなら、林純薬工業の51003455は銅0.01ppm以下、鉄0.02ppm以下、ナトリウム0.1ppm以下です。
  • 米山薬品工業の37753は残留農薬用ですが、公開ページには純度・水分の数値規格がありません。用途名だけで代用品を決めず、購入前に規格書を確認します。

荷姿と価格をそろえて比べる

  • 一般分析の500mLでは、ナカライテスクの21915-35が1,090円、和光の131-01826が1,100円、純正化学の73125-0330が1,200円です。いずれも税抜の公式掲載価格です。
  • 同じ500mLでも、ナカライテスクの低水分溶剤04100-25は4,250円、林純薬工業の電子工業用51003455は1,300円です。どちらも税抜で、保証項目が違います。
  • 工業原料のドラムと試薬瓶は、包装量・保証規格・運賃をそろえて見積もりを取ります。三菱ガス化学はドラムの正味量と純度の保証値を公開本文に載せていません。

保管と取扱い

メタノールは引火性が高く、吸入や皮膚への付着を防ぐ管理が必要です。厚生労働省のモデルSDSは、換気のよい場所で使い、適切な保護具を着用し、容器を密閉して冷所で保管するよう示しています。実作業では、購入品の最新SDSと職場の管理手順を確認します。

和光の特級の物性情報では、沸点は約64℃、引火点はタグ密閉式で11℃です。常温の少量瓶でも、火気対策と換気を省けません。

出典は和光の試薬特級、関東化学のPFAS試験用、純正化学の規格書、ナカライテスクの低水分規格書、林純薬工業のEL規格、厚生労働省のモデルSDSです。製品・価格の確認日は2026-10-28です。

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