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GUIDE / MANGANESE-OXIDE

酸化マンガンとは?二酸化マンガンとの違い、電池用・フェライト用・触媒用の工業品と試薬・高純度品の選び方

乾電池の正極材やフェライトの原料、脱臭の触媒、酸化剤に使う酸化マンガン(二酸化マンガン・四三酸化マンガン⁠)⁠の化学式と分子量、電解二酸化マンガンの規格、試薬の特級・一級・化学用の違い、3N〜4Nの高純度品、値段と法規の区分を、メーカーの公式資料をもとにまとめました。

2026年10月29日更新

この記事の答え

酸化マンガンは、マンガンと酸素の化合物で、ふつうは黒い粉の二酸化マンガン(MnO2)を指します。アルカリ乾電池やリチウム電池の正極材、フェライトの原料、脱臭やオゾン分解の触媒、酸化剤に使います。工業品は用途ごとの規格で見積もり、試薬は500gのびんで1,500円〜9,100円、高純度品は3N〜4Nで問い合わせです。選ぶときは「何に使うか」「どの等級・純度が要るか」「どれくらいの量を使うか」の3つを先に決めます。

酸化マンガンとは

酸化マンガンは、マンガンの酸化物の総称です。いちばん多く使うのは二酸化マンガン(酸化マンガン(IV))で⁠、化学式はMnO2、分子量は86.94です。ほかに四三酸化マンガン(Mn3O4)、一酸化マンガン(MnO)、三二酸化マンガン(Mn2O3)があります。

比較ページには、日本の会社が自社で作る酸化マンガンを、工業品は製品と用途、試薬と高純度品は品番か純度の単位で載せています。金属マンガンはマンガンの比較⁠、過マンガン酸カリウムは過マンガン酸カリウムの比較⁠で扱っています。

色と性質

  • 二酸化マンガンは黒色〜黒褐色の粉末です
  • 二酸化マンガンの比重は5.08で、水に溶けません
  • 四三酸化マンガンの分子量は228.81で、融点は1564℃です

電池に使う電解二酸化マンガン

  • 電気分解でつくる二酸化マンガンで、不純物が少なく、粒が細かくそろっています
  • 東ソーは、アルカリ乾電池向け・リチウム一次電池向け・リチウム二次電池向けに分けて出しています
  • アルカリ乾電池用の代表例は、有効酸素91.0%以上、Fe 0.02%以下、Cu 0.0005%以下です
  • リチウム二次電池正極材用の代表例は、D50が26μm、Mnが60%です
  • 東ソー日向とギリシャのTosoh Hellasの2か所で作っています

フェライト原料と触媒に使う工業品

  • 東ソーの四三酸化マンガン(ブラウノックス)は⁠、フェライトやサーミスタのマンガン原料です。Mn 70%以上、平均粒径は代表値で0.8µmです
  • 日本重化学工業の活性化二酸化マンガン(AMD)は⁠、ガスを化学吸着して酸化分解する触媒です
  • AMDのBET比表面積は、150・200・250m2/gの3品です。エアコンや空気清浄機の脱臭フィルターに使われています
  • 工業品は値段を出していません。用途と量を伝えて見積もりを取ります

試薬の等級と値段

  • 純正化学の特級(53165-0401)は⁠、乾燥後の純度90.0%以上に加えて、銅・鉛0.001%以下、鉄0.01%以下の上限があります。500gは2,700円です
  • 純正化学の化学用(53165-1501)は、純度75.0%以上の1項目だけで、500gは1,500円です
  • 富士フイルム和光純薬の和光一級(138-09675)は、含量85.0%以上で、500gは希望納入価格3,000円です
  • 富士フイルム和光純薬の99.5%品(135-09685)は⁠、差数法の純度99.5%以上で、500gは希望納入価格9,100円です
  • 国産化学の粉末(2115794)は⁠、500gが3,100円です
  • 試薬は試験研究用です。製品の原料に使うときは、メーカーの営業に相談します

高純度品

  • 高純度化学研究所は、二酸化マンガンの4N(MNO07PB)と⁠、四三酸化マンガンの3N(MNO05PB)を分析表付きで出しています
  • 同じ社の一覧には、一酸化マンガン・三二酸化マンガンの3Nも並んでいます
  • 三津和化学薬品も、二酸化マンガンの4Nを出しています
  • 高純度品の値段は問い合わせです

法規

  • 富士フイルム和光純薬の製品ページでは、二酸化マンガンは特化則第2類、PRTR-1、安衛法57条の表示対象物質です
  • 高純度化学研究所も、特定化学物質・名称通知対象物質・PRTRと表示しています
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